小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

自然楽校 『みんなでロケットを打ち上げよう』

2016-03-31 | 自然楽校
3月27日(日)、自然楽校で「みんなでロケットを打ち上げよう」を行ないました。
例年は親子で一機の組が多いのですが、今回はほとんどの親御さんがMyロケットを製作し、
子どもたちと一緒に(それ以上に?!)楽しんでいました


親と子も体験の時間は個人と個人。子どもの方が上手なことがあったり、親のチャレンジ成功の姿に
子どもが素直に尊敬したり。自然体験の中で互いに新たな一面を発見することも多くあります。
 
 

子どもより親御さんの方が真剣&楽しんでるように見えますが・・・
 
実は隊長が一番楽しんでいたかも?!(笑) でも、この表情を見ると・・・やっぱり子どもたちかな?


ロケット完成ー  空はよく晴れ、風もほぼなし。絶好のコンディションです

 

発射台にセットし、さっそく発射!と思ったら、なかなか点火できません
どうやら着火剤の不良だったようで少々時間がかかっていると、皆さん自然と遊び出していました
さすが自然楽校のメンバーです

 

さぁ、行ってみましょう! 思い思いの場所でみんなが見守ります。



5・4・3・2・1  発射~~~~

 
見事、打ち上げ成功~このロケットは火薬ロケットで、一段で約100Mの高さまで上がるんですよ!

 
子どもも大人も、全機打ち上げに成功しました


打ち上げ後、教室に戻り一年間の活動をふりかえるスライドショーを上映しました。
 
親子でスライドショーを観ながら『楽しかったね。』と笑顔で話す皆さんの姿を見られるのが、何より嬉しいです
Mちゃんとお母さんのロケット。2人にとって素敵な思い出になると良いなぁ


今年度の小川原湖自然楽校事業は無事終了しました。
参加していただいた皆さん、サポートスタッフ、お世話になった方々、一年間本当にありがとうございました
来年度も様々な自然体験プログラムを実施します事業予定は近日中にHPやブログ、face book等でお知らせいたします。
みなさんのご参加をお待ちしています


来年度も沢山の笑顔に会えるのを楽しみにしています


のびのびキッズ 『早起きの春さがし&ありがとうパーティー』

2016-03-30 | 森のようちえん
3月26日(土)、今年度最後の森のようちえんを行ないました。

2013年1月よりスタートした「小川原湖森のようちえん のびのびキッズ」も、おかげさまで
丸3年が経ちました。当初からずっと参加してくれていたYくんと、のびのびキッズで出会いお友達に
なったKちゃんが一緒にそつえんを迎え、いつも遊びに行っていた森でおもいっきり遊んできました

 

森へ着くと、くまさんから子どもたちにそつえんプレゼント  バードコールを持って森へレッツゴー


  
何度も遊んだ森はすっかり自分の庭のようです。   あっ、春み~つけた ばっけもすっかり大きくなっています。


この日、落ち葉のおそうじにハマっていたYくん。突然何かを発見
『かいじゅうのめだまがあった~~~~~!!』


 
た、た、たいへんだぁあああああ~~

 
かいじゅうのめだまから逃げながらも、森を抜けるまで落ち葉のおそうじは続き、森の小路にYくんが作った道ができました。

水辺では笹船流しや、枝のブランコで遊びました。
この日はじめて見つけた枝のブランコは上下に揺らすと結構怖いらしいのですが、Kちゃんは終始笑顔でした
 
    笹船は9号まで作って流しました。         長い『枝』をゲットして、満足気なYくん。
 
サル? or ナマケモノ?(笑)2人とも素晴らしいバランス感覚です


   あちらこちらに春の気配が

おさんぽの終盤、急な坂があり、坂滑りをして遊びました。
ここはYくんが3歳の時に大きいお姉ちゃんに手を引かれてのぼった坂。6才になった今ではひとりでグングン
のぼれます 初めはちょっぴり怖がっていたKちゃも、Yくんの後に続いてチャレンジ。
一回だけかな?!と思いきや、すっかりハマって何回も滑っていました。
 
  
          
真っ黒なおしりはいっぱい遊んだ勲章です
Yくんの後ろには、真っ黒になったおしりを微笑みながら見つめるお父さんがいます。
いつもそっと見守って下さっていました


森でいっぱい遊んで、お昼ごはんを食べた後、トウホクサンショウウオに会いに行きました。
前日の下見で確認し、この日も同じ場所にいてくれるか心配でしたが、いましたいました
 
めごい~~~~~
両生類が得意というわけではないですが、このトウホクサンショウウオは毎年かわいいなぁと思います。
トウホクサンショウウオ。子どもたちの目にはどんなふうに写ったかな?


最後に3年間のスライドショーを上映し、楽しかった思い出をふりかえりました。
  
最初の1年間はYくんがほとんどひとりで参加し続けてくれました。
『今日もひとり?お友達いないの?』と言っていましたが、最近は『今日はひとりじゃないの?ひとりがよかったー。』
と言います。どうやら、くまさんを独り占めしながら自由にできるのが良いらしいです(笑)
でも、お友達がいれば楽しさは倍増 仲良く遊んでいました。
Kちゃんは1年半ほど前から参加してくれ、いつの間にか常連さんに。
初めはみんなが遊んでいるのを少し離れて見ていたけれど、今ではすっかりお友達といっしょに遊べるようになりました

映像をふりかえりながら、回を重ねるごとに子どもたちが成長し、大きくなっていく姿を見ていて、
今しかない子どもたちの成長の瞬間を一緒に過ごせたことを、心から幸せに思いました。
Yくん、Kちゃん、そしてご家族の皆さま、森のようちえんのびのびキッズにご参加いただき、
本当にありがとうございました 

これからも、自然楽校で遊びましょうね













スノーキャンプ2016 ~3日目~

2016-03-29 | 自然楽校
【3日目】 小川原湖の河口でビーチコーミング&ネイチャークラフト

いよいよ、キャンプ最終日です。この日の朝食はみんなでホットドッグを作りました。
具を挟んだパンをアルミホイルで包み牛乳パックに入れます。牛乳パックを燃やしてできあがり~
 
 
       おいしくできたかな?              みんな朝からモリモリ食べました 


小川原湖(高瀬川)の河口にレッツゴー



河口に到着。砂浜でクラフトの材料を集めました。
 
 
 
 
帰り際、Aちゃんが 『隊長~!アレ見つけたよ~!』とスゴイものを発見して走ってきました。
なんと!エイの卵のうです。自然楽校2年目のAちゃん、さすが~


根井団体活動センターに戻って、アート作品を作り。選ぶ材料や組み合わせ方などに、それぞれの感性が表れていました。
 
 
 
   個性豊かな作品ができあがりました。      世界に一つだけのオリジナル作品を持って、ハイ チーズ☆


最後のふりかえりでは、キャンプの中で一番印象に残ったことを書いてもらいました。
子どもによって様々ですが、「初めて体験したこと」や「楽しかったこと」が、特に印象に残ったようです。


≪子どもたちの感想≫
〇 春をさがそうで、ふくじゅ草やふきのとうを見れたことがなかなか見れないのでうれしかった。
  あと、雪遊びにいくと中で、きつねの足あとや、きつつきの巣などをはじめて見れてとてもうれしかった。
〇 長芋すいとんづくり。(理由)好きな形にできるし、おいしかったから。
〇 雪遊びが一番楽しかったです。ジップフィーがとても操作がむずかしくてすべるのに苦戦しました。
  だけど、雪がきもち良かったりすべるのがとてもかいかんだったので何度もすべりました。
〇 ネイチャークラフト。(わけ)うずまきの形をした貝があって、目の形に似ていたから顔の形に貝を並べた。
  絵で見たことしかなかったエイの卵を本物で見ることができた。
 



雪国青森でも県南は雪が少なく、特に八戸から来た子どもたちにとってはスノーシューや今回のような雪遊びの体験は
人生初だそうで、キャンプが始まる前から雪遊びを一番楽しみにしていたという子もいました。
雪に覆われた森を探検し、雪の中でおもいっきり遊ぶ。
まさに、冬の青森だからこそできる体験を存分に味わうキャンプが、このスノーキャンプです。
冬は寒くてイヤだなぁなんて思っていたのが、早く雪遊びがしたいと思うようになっちゃいますよ。
来年もスノーキャンプを実施予定です!雪遊びが大好きな子どもたち待ってま~す


スノーキャンプ2016を一緒に過ごした仲間たち。また会おうね



BACK→1日目、創造の森で春を探そう&長芋すいとん作り
BACK→2日目、スノーシュー&雪遊び&テント泊体験



スノーキャンプ2016 ~2日目~

2016-03-28 | 自然楽校
【2日目】 スノーシュー&雪遊び&テント泊体験


この日は、蔦沼でスノーシュー体験&雪遊びをしました。
里はすっかり雪がなくなりましたが、山にはまだまだ雪が残っています。
スノーシューをはいて、森へレッツゴー

 
トチの冬芽を見つけました。葉っぱが出てくるのはもう少し先かなぁ。
 
蔦沼周辺の森はブナも多く、木の周りにはブナの実がたくさん落ちていました。

蔦沼を後に、少し登っていくと何やら遊べそうなツタを発見。これは遊ぶしかない
『もっと前につめて!』『立てばつめられるかも?!』やってみれば出来るものです。全員乗れちゃいました
 

森では様々な植物があり、おもしろい形をしたものも沢山あります。色んな形を見つけて歩くのも楽しいです
 
        オオカメの冬芽
 
                                あ!デッカくなっちゃった!
 
森の中をジップフィーを担いで歩く男の子たち。自分たちが遊ぶ道具は自分たちで運ぶ!たくましい子どもたちです。


長沼の畔でお昼ごはん。誰もいない東屋は貸しきり状態でした。風も防げてあずましぃ~
お昼ごはんはスタッフが握ったおにぎりと、女の子たちがおかずを詰めてくれた手作り弁当です
 
 


お昼ごはんを食べた後は、お待ちかねの雪遊び!子どもたちが雪の中に飛び出していきました。
 
 
 
 
 
 
                                   あ~楽しかった!

     また来年も遊びに来ようね。


おもいっきり雪遊びをした後は、根井団体活動センターに移動してテントの設営です。
男の子も女の子も、それぞれのテントをあっという間に立てられたので、しばしの自由時間。
体育館でバドミントンやバスケットボール、ステージ裏にある楽器を演奏するなどして過ごしていました。
 
  


夕飯前にちょっぴり頭を使うプログラムをやってみました。
水に関する国際的な教育プログラム(Project WET=プロジェクト・ウェット)です。
 
 


夕飯のカレーライスをモリモリ食べて、この日のふりかえりをして、テントで就寝。
一日中おもいっきり体を動かしたので、すぐに寝るかな?と思いきや・・・
就寝時間を過ぎてもしばらくは楽しそうなおしゃべりの声が途切れませんでした
 
 
 


≪子どもたちの感想≫
〇 雪遊びで坂を米のふくろですべってみて、じゃんぷだいとかでこぼことかあったから、スピードがたくさんでて、
  空を飛びそうで楽しかった。
〇 (一番印象に残ったこと)雪遊びです。理由はすごく急な坂をビニール袋でおもいっきりすべったことです。
  はやすぎてぼうしがとちゅうでとれてきもちょかったです。
  すべってる時は、自分が風にのったように感じました。たのしかったです。
〇 スノーシューで歩くと、ゆきにはまってつかれた。木の中にはいってくうどうみたいになっていたのでおもしろかった。
  初めて、キツツキの巣などのものを見たのでうれしかった。しかも、おもいきり雪で遊んだり木の中にはいったりする
  ことはないので、とってもいい思い出になった。また、こういう自然のものを見に来たり、遊びにきたりしたいです。
  
    


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→1日目、創造の森で春を探そう&長芋すいとん作り

NEXT→3日目は、小川原湖の河口でビーチコーミングです。





スノーキャンプ2016 ~1日目~

2016-03-23 | 自然楽校
3月19日~21日、スノーキャンプを行ないました。
残雪の森でのスノーシュー&雪遊び、雪どけが始まっている山麓の森での春探し、高瀬川の河口でビーチコーミングと、
山から海まで八甲田周辺の大自然を遊び尽くした3日間の様子をご報告します
(文中に出てくる子どもたちの名前は、子どもたち自身が決めたキャンプネームを記載しています。)


【1日目】 創造の森で春を探そう&長芋すいとん作り

キャンプ初日。ドキドキわくわくの3日間がスタートです。午前中は東八甲田家族旅行村のレストハウスで、
自己紹介と環境教育プログラム(Project WILD=プロジェクト・ワイルド 以下、PWに略)を行いました。


みんなに呼ばれたい名前(キャンプネーム)で自己紹介。 シイタケ、マロン、フランシスコ、カッピーなど様々です
 
心を一つに、ボールを繋げます。最後のカップインが難関。どうやったら入るか知恵を出し合いながらチャレンジしました。
  
 
(左) 『硬貨や切手の野生生物』
切手に描かれているものが野生であるかないかを考えます。野性とは何かという定義付けがポイントです。
地球のイラストが描かれた切手。地球は野生?野生じゃない??

 
(右) 『私は誰でしょう?』
みんなは家族の中で誰に似ているかな?哺乳類である人間は近親者に似ていますよね。
このプログラムでは、様々な生き物の幼虫と成虫のカードの中から親子だと思うカードを合わせてペアを作ります。
哺乳類、鳥類、水生昆虫の親と子の姿の違いを知り、生き物の多様性を学びました。



お昼ごはんを食べた後は、雪どけの進む創造の森へ春を見つけに行きました

 
早く森に入りたくてウズウズしている子どもたち。   トチの冬芽を触ってみました。『わぁ!ベトベト~。』
 
タヌキの“溜めフン”を発見!

『春み~つけた!』 フクジュソウ、イチリンソウ、フキノトウが顔を出していました。
 

木登り&ツタ遊びが大好きなコウキ。遊べそうなツタを見つけると飛びついていました。
 

急な坂はちょっぴりスリリングな体験。
3年生のはやを自らサポートする6年生のシイタケ 男らしい~
  

坂の下の広場で雪合戦が始まりました。ここぞとばかりにおもいっきり雪を投げて遊ぶ子どもたち。
隊長子どもたちとなりましたが、この人数差でも隊長が優勢だったのは、やはり年季の違いでしょうか
 


創造の森を後にし、この日の宿泊地「かだれ天間林」到着。
かだれ田舎体験協議会のお母さんたちに教わりながら、長芋すいとん作りをしました。

 
事務局のTさんが出迎えてくれました       かだれのお母さんが丁寧に教えてくれます。まずは人参から。
 
慣れた手つきの女の子たち。お母さんみたいですね  こちらもなかなか様になっています
 
この表情The料理人               厚みの違いも手作りならでは
 
14人分の食材が切れた頃、ネギをかじるのが大流行。『辛~いっ』と言いながら、またかじる子どもたち。なぜ(笑)
 
そろそろお腹も減ってきて・・・ちょっと味見
 
さぁ!すいとんをこねますよ~手に粉が付くのだって面白い。みんなでイェ~イワイワイ楽しい作業です。

  
味はどうかな?                   めぇ~~~~~~~~~~~~~~~~
 
とっても美味しいすいとんができました       みんなで作って、みんなで食べると美味しいね


子どもたちから、
『ゴボウや鶏肉を細かく切ることが難しかった』
『みんなで作ったから美味しかった』
『地元の人たちと野菜を切ったり、長芋と粉をねったりりするのが楽しかった』
といった感想が多く聞かれました。
料理も創造的な体験のひとつです。調理の作業も、作りながら交わす会話も、自分たちで作った料理の味も、
子どもたちにとって印象に残る体験になったようです

かだれ田舎体験協議会のみなさん、大変お世話になりました。ありがとうございました
 


 かだれ田舎体験協議会では、長芋すいとん作りの他にも様々な体験プログラムを実施しています。
自然豊かな七戸町での田舎体験プログラムはこちら七戸町かだれ田舎体験協議会HP


NEXT→2日目は、スノーシュー&雪遊び&テント泊体験です。