小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

風をよむ力

2016-06-25 | リスクマネジメント
こんにちは。グリーンランドスタイルカヤックに挑戦中の、自然楽校スタッフみねちゃんです
昨日のブログ『目指せ!一回転への道!』のシェア数が「114」(25 日18時現在)にものぼり、
想像以上の反響にびっくりしています。
グリーンランドスタイルカヤックに興味を持っている人がこんなにいるんだなぁと嬉しくなり、
ますますストレッチ&練習に意欲を燃やしています
シェアしてくださったみなさん、ありがとうございます!


さて、今朝はヤマセ(東風)が吹いて曇り空でしたが、お昼が近付くにつれて青空が見え始め
気温もグングン上昇していきました。

みね:『隊長、晴れてきましたね~!いいお天気になってきましたね!』
隊長:『なに?スキンカヤックに乗りたいってこと?』
みね:『はい!』
隊長:『まね(ダメ)。今日は小川原湖には行かないよ。』
ガーーーーーン

隊長曰く、
『晴れて気温が上がっても、昨日雨が降ったばかりで水位が高く水温は冷たい。ヤマセで東風だが、低気圧が抜けたら
南から西風に変わる。もうすぐ風が止んで30分~1時間くらい無風になるから、やるならそのタイミングしかない。
それが過ぎると南風が入ってきて、じきに西風に変わって強く吹き小川原湖では漕げない。』
とのこと。

そうこうしているうちに、だんだんと東風が弱まり、ついにはピタッと風が止んで無風に
外に出てみると、ムッとした空気で蒸し暑く、生あたたかい南風を感じました。

みね:『隊長すごーい!風の谷の○ウシカみたい!
隊長:『当たり前だ!野外活動では常識。天候を読まなくちゃ!』
みね:『なるほど風の谷のタイチョーですね

と、漫才のような会話の後、約1時間が経つ頃には西風に変わり、小川原湖(東岸)に行ってみると、
西風が吹きつけ、沖ではウサギ(白波)がピョンピョン跳ねていました。

 
12:39 無風(@根井団体活動センター)    南寄りの風    14:20 西風(@小川原湖東岸)


『風をよむ力』は、野外活動はもとより、カヌーなどの水辺の活動には欠かせない力です。
天候、フィールド、装備、スタッフや参加者の状態など、野外活動におけるリスクマネジメントは数多くあります。
事故が起こる可能性はゼロにはなりませんが、出来得る限りの安全対策をとり、限りなくゼロに近付けることが、
私たち野外活動に携わる者の義務だと思います。安全に野外活動が遂行できるよう鍛錬を重ねていきます。


小川原湖と風(以下は小川原湖の東岸の場合。西岸は逆になります。)
西風が吹くと沖から岸に向かって風が吹くので、沖に流されることはありませんが、艇が出ても岸に押し戻されて出て行くことが出来ません。
西風は東風よりも強く影響を受けるため、湖畔での水遊びは危険です。
逆に、東風の場合は、湖岸に近い場所であれば森の陰になり風が遮られて、東風の影響をあまり受けずに漕ぐことができます。
但し、沖に出すぎると東風の影響を受けて、沖の方向へ流され、岸に戻る際、向かい風を受けて戻ることが困難になります。
小川原湖で遊ぶ際は、風向きによく注意してください。



残念ながら、本日もグリーンランドスタイルカヤックデビューならず・・・。早く漕ぎたいー!!(笑)



みねちゃん



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