小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

浮島日記 

2014-05-29 | 日記
今日はいいお天気で小川原湖も凪状態で穏やかでした
午前中はシジミ漁の漁船も多く出ていました。


根井沼の下の田んぼにはサギがおり、春の風景をのんびり眺めつつ、沼の様子を観察。


根井沼といえば、今、小川原湖自然楽校で密かにブームとなっているあの“島”。
そう、浮島です。
先日の移動大作戦の日には沼の奥に隠れてしまった浮島ですが、
また東風に乗って移動し、ここ数日間、沼の堤に漂着しています。

5月26日(ヤマセが強く霧に覆われていました。)



5月27日(朝から好天。外気温が上がり地表から水分が蒸発していました。)


普段より南寄り(画面奥の方)に漂着していました。

浮島のアップ写真

5月29日(朝から好天。風はほとんどなく穏やかでした。)

↑ 26日、27日と比べて島の形が変わっているのがわかりますか?
  島が回転しながら動いているんですね。

島の回転がわかる目印を見つけました


↑ 29日の13時半に撮った写真です。左端にYの形をした木があります。

↑ 同日、17時半に撮った写真です。Yの形の木が右端に移動していました。


最近は浮島を見に行くのが日課になってきました。
沼が見えてくると、『今日は浮島いるかな?』と、なんだか親しみが湧いてきています

プカプカ浮いていたかと思えば、風が吹くとピューッと移動する浮島。
ヤマセ(東風)が強い今の時期だからこそ、その姿を見ることができます。
ここにあることが当たり前に思ってしまいそうになりますが、実はとても貴重なものであり、
三沢の宝のひとつです。
子どもたちはもちろん、市民の方にぜひ見ていただきたいなぁと思います






氷河期の遺存種。ミツガシワも生えています。















小川原湖森のようちえん 『のびのびキッズ』 開催のお知らせ

2014-05-28 | 森のようちえん
小川原湖森のようちえん のびのびキッズ6月    参加者募集中!
~親子で青空キッズヨガ~



青空の広がる陽気になってきましたね。6月の『のびのびキッズ』は親子でできるヨガをおこないます。
青空の下でのびのびとヨガをしながら、お子さんと一緒にスキンシップ&リフレッシュ
今、話題のフレーバーウォーター作り&試飲しながらのパパママCafeも開きます。
今回は講師に長沖みのりさんをお迎えします。
長沖さんは『はっぴぃ よ~が♪教室』を主宰されているヨガ・インストラクターであり、看護師さんです。
Cafeにも参加していただくので、お話を聞いてみたい方も大歓迎です


~のびのびキッズ 『親子で青空キッズヨガ』~
日   時6月15日(日)  
時   間 : 9:30(集合)~12:00(解散)
集   合 : 三沢市中央公園
活動場所 : 三沢市中央公園
内   容 : 親子でできるヨガ体験、フレーバーウォーター作り、パパ&ママのおしゃべりCafe など
対   象 : 3歳~6歳の未就学児とその保護者 ※2歳以下は応相談
定   員 :10組(20人程度) ※先着順
参 加 費 : 親子1組(大人1人・こども1人) 1,500円
服   装 : 長袖、長ズボン、防寒着、長靴、帽子、手袋 
持 ち 物 : 飲み物、タオル、着替え ※ヨガマットは貸出し有。               
主   催 : 小川原湖自然楽校
共   催 : 家庭教育支援オフス  
問合せ・申込み
       小川原湖自然楽校 Tel:0176-50-8611 Fax:0176-50-8612 
                  メール
:ogawrako00@gmail.com


「森のようちえん」は、デンマークの一人のお母さんが自分の子どもとお隣の子どもを森の中で
保育したのが始まりと言われています。大人の考えを強要せず、自然の中で子どもたちが感じ・
考え・自主的に行動することを大事にし、自発性や協調性を育むようなかかわり方をしています。

小川原湖自然楽校の森のようちえん『のびのびキッズ』では、森だけでなく、湖・川・海など、周辺に
広がる様々な自然の中で保育を行い、豊かな感性を育みます。
(森のようちえんに関する詳細はこちら⇒「森のようちえん全国ネットワークHP」



信じて 見守る…

浮島移動大作戦!

2014-05-22 | 自然楽校
5月18日、『春のブナ林観察会』後、浮島移動大作戦を行ないました。

まずは、みんなで作戦会議
どんな方法で浮島を動かすか、アイディアを出し合います。



色々なアイディアが出ましたね
果たして浮島を動かすことができるのでしょうか
いざ、根井沼へGO~


根井沼に到着しました。 が、
な・・・ない なんと、浮島がありません


5月18日


5月15日

確かに、ここにあった浮島が忽然と姿を消していました。
3日の間に風向きが変わり、沼の奥の方に流されてしまったようです
お~い、浮島~!どこへいったんだ~い?
みんなでカヌーを漕ぎ出し、浮島大捜索に乗り出しました。




沼の奥に漂着している浮島を探しに行くも、あの漂流していた浮島は見つからず、
やむを得ず移動大作戦を断念し、浮島上陸作戦に変更
沼の奥にある浮島に上陸して浮島体験をすることにしました。


浮島に上陸


浮島に上陸したらやりたくなるこの動き。

『ふかふかしてる!』 『ジャンプすると揺れるよ!』

浮島探検隊。島の奥まで探検だ~

下を見ながら慎重に。うかうかしていると、落とし穴が?!

島の一番奥までやってきました。水面を挟んで向かい側は森です。


同じ場所にずっと立っていると、足元にじわじわと水が溜まっていきます。


足首まで沈んできました↑
浮島がまさに “浮いている島” だと実感する瞬間です。

浮島はヨシなどの植物の遺骸が完全に分解されないまま堆積してできた泥炭層が
水面に浮いている状態で、岸から切り離されると島のようになります。

『この泥炭層は1年間で1ミリずつ成長しています。この浮島の厚さは
 約2メートルありますが、何年かかってできた島でしょうか?』
『200年?』 『・・・2000年だ
自分たちが生まれる遥か昔から長い年月を経て成長してきた浮島。
その歴史を知った時、子どもたちの表情は神妙な面持ちになりました。
貴重な浮島で遊ばせてもらっていること、大切に残していくものである
ことを実感したようです。



島の端に立っては、島が沈んでいく現象を何度も試す子どもたち。
自然の中には“ふしぎ”がいっぱいあるんだね。

カヌーの上陸ポイントに戻ります。
みなさんすっかり浮島の魅力にハマったようです


ぼくら浮島探検隊~


帰りは向かい風に吹かれながらも息の合ったパドリングでス~イスイ





ところで、あの漂流浮島はどこへやら・・・。
この沼のどこかに漂っていることでしょう。

昔から大切に残されてきた浮島。未来の子どもたちにも残していきたいですね












第2回 春のブナ林観察会

2014-05-20 | 自然楽校
5月18日、『第2回 春のブナ林観察会』を行いました。

木々の新芽が芽吹き、ブナの葉っぱも他の木の葉の緑の中に隠れています。
さぁ、ブナの木はどれかな? ブナの木を探しながら、奥へ向かいます。

林の中にお邪魔してブナの木と対面。


木の下に落ち葉が沢山落ちていました。
『今、みんなが立っているところは落ち葉がいっぱいあるね。』
『この落ち葉の下はどうなっているんだろう?』

落ち葉をかき分けながら掘っていくと・・・

『葉っぱどうなった?』
『細かくなって土が出てきた!』
『これが腐葉土だよ』
『あー教科書で習った!』
高学年の子どもたちから時々このような言葉が出てきます。
“落ち葉が積もって腐葉土になり、虫や微生物によって分解されて土になる”
学校の授業で習っていることは、確かに子どもたちの知識として蓄えられています。
そして、その知識は体験をとおして「本物の理解」につながっていくのだなぁと、
この言葉を聞く度に思うのです


さて、ブナ林の周りにはおもしろい形の葉っぱや匂いのする植物
などがありますが、気を付けなくてはならない植物もあります。


その一つがこれ ツタウルシです。
触るとかぶれてしまう毒性の強い植物
草木が茂っているところでは気を付けなくてはならない植物です。

一方、これは食べられる美味しい山菜、タラの芽。



こちらは子どもから大人までどこかで嗅いだことのある匂いの・・・サンショウ。


匂いを嗅いだ子どもたち。
『なんかいい匂い。』 『うな重にかけるやつだ!』 『レモンみたい。』
おー素晴らしい嗅覚実はサンショウはミカン科の植物なんです。


今度は生き物を発見した様子。

葉っぱの上にいる生き物、なんだかわかりますか?

クモです!クモがきれいだと思ったのは初めてです
こんなにきれいなクモもいるんですね~。

おやおや?みんなで道端に座り込んでどうしたのでしょう?


『かわいいね。』
『大きくなるといいね。』
大地から空に向かって葉を広げ、必死に生きようとしている小さな芽
大きな木に成長してほしいですね。


ブナ林の一角に地層がありました
これは、大昔の水生生物の生活痕の化石です。

『これ本当に化石なの?!』 子どもも大人も興味津々

Rくん、なにやら発見したようです


これは一体 何かの化石かも


葉っぱアートにする葉や花を採取しながら、歩いてきた道を戻ります。


Rくんは笹笛名人

Yくんもマスターし、2人でブ~

タンポポもたくさん咲いていました。

道草しながらゆっくり歩く。
子どもの頃はきっと得意だったこと。
大人になったら苦手になってしまった気がします。
時にはこんな風に子どもたちと一緒に歩いてみると、
新しい発見がたくさん見つかるかもしれませんね


楽校に戻り、採取してきた葉でアート作品を作りました。


葉っぱをレイアウトして、ラミネート加工します。

葉っぱの形にそって切り取ったり、

日付や葉っぱの名前を書いたり、思い思いにアレンジ

お母さんたちは花も入れて作りました
パッと花が咲いたようなお母さんの笑顔は家族の太陽ですね

テーマは 「鯉」
大きなホオノキの葉に苦戦しながらも、見事に“大物”を上げました


選んだ葉っぱも並べ方も様々で、作品にはそれぞれテーマもあり、
一人ひとりの感性が光る素敵な作品が出来上がりました


次回の自然楽校は、6月22日(日) 『第3回 仏沼の野鳥と水生生物の観察会』です。
繁殖期で仏沼にやって来ている、幻の鳥 “オオセッカ” の観察と、周辺の水路で
“ガサガサ”をします。







緊急企画!浮島移動大作戦☆みんな集まれ~!!

2014-05-15 | 自然楽校
先ほど根井沼を通りかかりました。

そこでスゴイものを発見




なんと、浮島が動いています



2~3日前からの南風に煽られて沼の奥から出てきた模様。
現在、ヤマセ(東風)が吹いているので小川原湖側の堤に寄っていますが、
西風が吹けばこの浮島はまたすぐにどこかに動いてしまいます。
そして、次に漂流している浮島をいつ見られるかもわからない
見るならしかありません。

そこで・・・
緊急企画
浮島移動大作戦をやっちゃいます

果たしてこの浮島は人の力で動かすことができるのか
みんなで力を合わせて浮島を動かしてみよう

参加したい人は濡れても良い格好で自然楽校に集まれ~~
  ↓  ↓  ↓

日時:5月18日(日)13:00~(集合12:00)
集合:根井団体活動センター
対象:小学生以上の方
参加費:500円/人(保険代)
服装・持ち物:濡れても良い格好、長靴
申込み:前日(17時)までに自然楽校にご連絡ください。
      TEL:0176-50-8611 FAX:0176-50-8612 E-Mail:s-canoe@viola.ocn.ne.jp

みんなで作戦会議で話し合い作戦を実行します。アイディア大募集

隊長、ジャーンプ