小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

RACリーダー養成講座(その3)

2013-02-16 | 指導者養成
3日目


〇川に学ぶ体験活動の指導法
2日目に学んだ指導法を生かすために、実際にスノーシュを履いて林を散策しました。
坪足では一気に埋まってしまうほどの雪の中でも、スノーシューを履くと歩いて行けます。



冬の林は木の葉が落ちて、木そのものの形や枝ぶりが美しく見えますし、
冬芽や葉痕(ようこん)を見ることもでき、春~秋とはまた違った面白さがあります。

冬の間じっと春を待っている冬芽。これはホオノキです。


葉痕を見つけました。


葉痕も冬芽も木によって形や様相が異なり、動物や人の顔に見えるユニークなものもあります。

葉痕ってね、葉っぱが落ちた痕なんだよ

雪の上に茶色くてまん丸なものがコロンと落ちていました。


 こ、これは・・・

“わたしの落し物よ”



キツツキが開けた穴や、


春の足音も見つけました。



〇おまけ
林を抜けたところの斜面で、雪板で遊びました。


いい感じ

そして・・・


雪と一体になりました



〇川と人、社会、文化のかかわり
ドリームキャッチャー作りをしました。ドリームキャッチャーは、ネイティブアメリカンのお母さんたちが、
自分の幼い子どもたちに『悪い夢を除いていい夢だけが子どもに届くように』と願って作る物です。
この実技では楽校で採ってきたツルを使い、好きなリングの形にしてオリジナルのドリームキャッチャーを作りました。










3日間の講習を終え、新たに小川原湖自然楽校の、高校生のRACジュニアリーダーが誕生しました
Rさんは、『これから三沢の子どもたちに川での自然体験活動の場を作っていきたい』と、意気込みを語ってくれました。
また、今回はリーダーでありながら自身のスキルアップを目的に参加した方もいました。
小川原湖自然楽校としてもリーダーの実践の場・活躍の場を作り、川での自然体験活動を広めていきます。

まずは、3月末の春休みスノーキャンプ
岩木山の麓で、イグルー作り雪上車体験ブナ林スノーシュー体験をします。

春休みに思いっきり自然体験をしたいという子どもたち(小学3年生~中学3年生)、
そしてスキルを磨きたいリーダーの方、ご参加お待ちしています

※詳細は後日HPに掲載します。



RACリーダー養成講座(その2)

2013-02-13 | 指導者養成
2日目

2日目は朝から野外での体験プログラム(実技)です。
防寒対策も学びの一つ。バッチリ重ね着をして出掛けました。

〇川という自然の理解
楽校で小川原湖のしくみと生態系を学んだ後、小川原湖でワカサギ釣りを行いました。
小川原湖では結氷するとワカサギ釣りができます。
ワカサギは回遊魚のため、いつ・どこを泳いでいるかわかりません。
だいたいのエリアをしぼり、釣り糸の長さ(深さ)も微妙に変えて糸を垂らします。

参加者のRさんはワカサギ釣り初体験です。


結果は・・・

見事!釣り上げました!!


一挙に3匹も。


この日は全部で95匹釣れました。
小川原湖の恵みに感謝です。




〇川に学ぶ体験活動の基礎技術
午後は雪上カヌーの実技を行いました。
雪上カヌーとは、読んで字の如く雪の上をカヌーで滑る体験です。
『カヌーは水の上に浮かんで漕ぐだけの遊びではなく、雪の上でも遊べるんだ!』という隊長の下、
斜度30度はある斜面にカヌーを運び、いざ滑走!!





このカヌーは底がわりと平らになっているので、スピードが出ても安定していて、
安全に遊べます。
川や湖は液体、雪は固体、どちらも『水』です。
水があるところでは様々な体験活動をすることができるという技術を習得しました。





〇川に学ぶ体験活動の指導法
スノーシューを使った指導法の講義を行いました。
明日の実技に向けて、知識と指導方法を学びました。




〇プログラム作りの基礎知識
自分がやりたいこと、子どもたちに体験してもらいたいことを考えて、
プログラムを組み立てていきます。


自分で立てたプログラムのプレゼンテーション。
講師や他の参加者からの質疑応答もあり、『そういうことも考えなくちゃいけないんだ』と、
新たな視点を身に付けたようです。



午前・午後ともに実技をみっちり行い、頭も体もフルに使った2日目でした。
(3日目に続く→)





RACリーダー養成講座(その1)

2013-02-12 | 指導者養成
2月9日~11日の3日間、RACリーダー養成講座(川での自然体験活動指導者養成講座)&スキルアップ講座を実施しました。

RACとは、iver ctivities ouncil(川に学ぶ体験活動協議会)の略称で、川での自然体験活動を
支援・推進するために、指導者の養成や「子どもの水辺安全講座」等を行っており、全国各地で川での
自然体験活動を行っている団体が加盟しています。
RACホームページ→http://www.rac.gr.jp/index.html

小川原湖自然楽校でも、毎年、RACリーダーの養成講座を実施し、指導者を養成しています。
今回はスキルアップの参加者に加え、三沢ジュニアリーダースクラブの高校生も参加しました


1日目
〇対象となる参加者を知る
ペアでお互いに自己紹介し合った後、全員に向けてペアを組んだ相手の紹介をしました。(他己紹介)
高校生のRさんは、『三沢の子どもたちに川での自然体験の場を作りたい!』との想いで参加しました。




〇川に学ぶ体験活動の理念
「川に学ぶ体験活動の理念とその意義」、「川に学ぶ体験活動指導者認定制度の意義と仕組み」
について学びました。






〇安全対策について(水辺のリスクマネジメント講座)
野外活動におけるリスクマネジメントを学んだ後、川での体験活動プログラムを想定し、
事前に行うべき安全対策や実施中の安全対策について、グループで話し合い、
より安全に川での体験を行うためのマネジメントを考えました。







〇川と人、社会、文化のかかわり
小川原湖と人々のかかわり、漁の文化について学びました。



小川原湖は北緯41度に位置し、世界で最北限の漁と最南限の漁が混在しています。
小川原湖の恵みのおかげで、ここに人々の生活と文化が築かれているのです。
自然体験活動は、ただ自然の中で遊び・楽しむというだけではなく、自然を知り、
感謝し、守っていくことの大切さを考えることも目的としています。

(2日目に続く→)