小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

のびのびキッズ 『秋の森のたんけんたい』

2015-11-25 | 森のようちえん
こんにちは。自然楽校スタッフのみねちゃんです
気温がぐんぐん下がってきて、いよいよ冬の足音が聞こえてきましたね。

三沢でも雪が舞った11月23日(月)、のびのびキッズ『秋の森のたんけんたい』を実施しました。
森の中は落ち葉がびっしり。ふかふかの落ち葉のじゅうたんが、あたり一面に広がっていました。
 

落ち葉の布団でおやすみなさい


起きたら葉っぱのかけ合いっこ。はじめは手に持てる葉っぱは少量でしたが、
両手でかき集めるワザを思い付き、こ~んなに山盛りになりました。


この日、枯れ枝にハマッていたYくん。

幹から生えている枯れ枝を折りたいけど高くて手が届かない
始めは『みねちゃん折って~。』と言いつつも、そのうち、長い枝を拾ってきて、えぃっと持ち上げ、
枯れ枝に当て始めました。とどくかな~折れるかな~と見守っていると…数回の空振りの後、Yくんの枝が
枯れ枝に当たり、見事にポキッと折れました『折れたよー!』と満足気な表情のYくん。

さらに、Yくんは長い枯れ枝を見つけては、幹にぶつけて折り、焚き火用の短い枝を作り出しました。
誰が教えたわけでもなく、ただ、長い枝を折って短くするのが面白いと思っていたところから、ふと、
焚き火用の薪になると考え付きました 遊びの中から本当に様々なことがうまれていきます。


森の中で子どもたちが夢中になるものは十人十色。

 
木登りや、

ツタ、

基地づくりなどなど。

その時の気分、季節、仲間、森で見つけるもの、やりたいこと、もっと知りたいと思うことetc…
興味や関心、そして行動は毎回変わります。
そんな子どもたちを森はいつでも受け入れてくれます


午後は自然楽校に戻って焚き火パーティーをしました。
『これ燃えるかなぁ?』 『この葉っぱも持っていこう!』 『この実はどうかな?』
森でみんなで“燃えるもの”を拾い集めてきました。

落ち葉や枝を重ねて準備完了。子どもたちはマッチに初挑戦!
最初はスタッフと一緒にシュッ。次はひとりでシュッ。
う~ん、なかなかつかないなぁ。ボワッ  わー!

着火の瞬間、マッチの炎にビックリする子どもたち。
でも、さすが! YくんとKちゃんは、マッチを離さずに火をキープ。
落ち葉に点火するのにちょっぴり苦戦しましたが、なんとか点火が成功しました。

焚き火を囲んで恒例の焼きマシュマロ~

『あ!焦げてるよ』とお隣さんに教えてあげている間に、自分のが真っ黒になっちゃった子も
焼きマシュマロは火とマシュマロから目が離せません


マシュマロの焼きフォーム


あつあつトロトロのマシュマロ、おいしいね


最後は文明の利器のストーブで温まりながら、絵本のじかん。

この日の絵本は『ふゆじたくのおみせ』(作・絵 ふくざわ ゆみこ)です。

みんなで遊んできた森の生きものたちも、ふゆじたくで大忙しかもしれませんね。
ゆっくりゆっくり季節は移り変わり、まもなく森も真っ白な雪に覆われます。
冬の森でも生きものたちとの出会いや、冬にしかできない雪遊びがいっぱいです。
ワクワク冬の森遊びお楽しみに~

※来月の『のびのびキッズ』は、自然楽校の小学生たちと合同のクリスマス会&音楽会(12/13)です。



枯れ枝の見分け方

2015-11-06 | 森のこと
こんにちは。あたたかいお天気が続きますね
晴れの日は『布団を干さないともったいない』と思ってしまう、自然楽校スタッフのみねちゃんです。


突然ですが、写真の木の枝の中に枯れている部分があるのがわかりますか?
三本のうちの真ん中です。上下の枝と比べて色が濃いですね。



さらに、枝の根元(幹との接触部分)を見ると、枯れている部分を包むように盛り上がっています。
これは、木が身を守るためにしている防衛手段で、枝が折れてなくなった跡が、幹にある丸いコブのようなものです。
この、枯れ枝はわずかな力を加えただけで簡単にポキッと折れてしまいます。

 


先日ハイキングを行なった創造の森にも沢山ありました。
木登りはとても創造的で面白い遊びですが、枯れ枝に手や足を乗せて体重をかけるのはとても危険です
子どもたちはもちろん、保護者の方もぜひ覚えておいていただき、楽しく安全に遊んでくださいね

 
一本の木に何本もの枯れ枝があることも。       ハイキングの参加者へレクチャー。「本当だ!」「あれだね!」と覚えていました。




創造の森 紅葉ハイキング

2015-11-05 | しちのへ自然体験倶楽部
こんにちは。自然楽校スタッフのみねちゃんです
11月3日(火)、しちのへ自然体験倶楽部の『紅葉ハイキング』を実施しました。
ちょうど紅葉の見ごろを迎えている創造の森は、錦色に彩られ自然の織り成す美しい色彩に覆われていました。

 

今回のハイキングは頂上を含めて森をぐるっと回る一周コースです。
前半の頂上までの道のりはゆるい上りが続きますが、葉っぱ、冬芽、木の実、ツタ、花、鳥、カエルなど、
森の生き物たちを観察したり遊びながら歩いているうちに、あっという間に頂上への分岐点に到着しました。

 
 

頂上までの一本道は、ひたすら上り坂と階段が続きます。
大人にとっては何かの修行かと思う道ですが、子どもたちはこの日一番のスピードで上っていきました
もう、スタッフは子どもたちに付いていくのに必死です
「ゆっくり上ろう~。」は心からの叫び まさにスタッフの修行坂です。

 
距離は短いですが頂上直前に急登が待ち構えています。 一番に上がってきたHちゃん。見よ!この涼しい顔
 
子どもたちに遅れること数秒。大人たちもなんとか登頂。 頂上からはこの眺め!小川原湖まで見渡せます。  

 
 

上りがとってもキツイ道ですが、ここは広葉樹に囲まれていて、今回のコースで紅葉を一番楽しめる道でもあります。
下りは紅葉を楽しみながら「ゆっくり歩く」のがです。

後半は少々のアップダウンはありつつも、ほぼ下りなので、足取りも軽くぐんぐん進みました。
途中の休憩小屋でひと休みした後は、車も通れる広い道になり、好きなところを歩きながらお気に入りの杖を持ったり、
何やら葉っぱで発明したり、おしゃべりや鼻歌まじりのマイペースな一行。この辺りになると自然の中を歩いてきた
程よい疲労感と達成感に包まれました。

 
奥に見える休憩小屋でひと休み。           下りは楽チン。親子でおしゃべりしながら森歩き。
 
マイ杖を片手に先頭を歩くSちゃん。ご機嫌です   Sくんはホオノキの葉と枝で日よけを発明


最後の分岐点を曲がると、下まで見通せるゆるい下り坂。一気に広がる開放感に子どもたちは自然の中に飛び込んでいきました。
天然のジャングルジムでは、ツタにつかまって体にフィットする心地よい場所を見つける子、木に登りだす子、どうやって登るのか上の子の登り方を観察している子、大人が何も言わなくても子どもたちは自らの観察力と創造(想像)力で、遊びを作り出して楽しんでいました。

 

いっぱい歩いて、いっぱい遊んで、全員元気に無事ゴール
お天気にも紅葉にも恵まれ、絶好の紅葉ハイキングとなりました。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。



3組8名の親子。上り坂の途中でも笑顔でハイ チーズ





紅葉のブナ林

2015-11-02 | 小川原湖
11月になり、いよいよ冬の足音が近付いてきましたね。
山は雪化粧をし始めていますが、小川原湖畔のブナ林では紅葉の見ごろを迎えています


色とりどりの色彩に囲まれて、自然のキャンパスの中にいるようです。


ツタの紅葉。木が黄色い衣装をまとっているみたい


緑から黄色、紅へ。木々は森の中で静かに冬を越す準備をしています。


芽を出したばかりの小さな葉も、生きるために紅葉しています。大きくなるんだよ~


葉を落とし、長い冬をじっと耐えて春を待ちます。


小さなツタと、


大きなツタ。

ツタは木に巻きついて木とともに成長します。
上の写真の小さなツタも、時が経ったら大きなツタのようになるのでしょう。


あっという間に過ぎてしまう秋。
真っ白な雪に覆われる前の自然の彩りを楽しめるのも、あと少しですね。
三沢中央公園のサクラの葉も紅く色づき、落ち葉がじゅうたんのように広がっています。
明日は晴れ間も出そうなので、お近くの公園や森に出掛けてみるのも良いかもしれませんね




最近、『おなご先生』と呼ばれ、昭和の匂いを感じた、スタッフみねちゃんでした。