小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

自然楽校 『春のブナ林観察会』

2016-05-23 | 自然楽校
5月22日、今年度の自然楽校第1回目『春のブナ林観察会』を行ないました

木々の新芽が芽吹き、ブナの葉っぱも他の木の葉の緑の中に隠れています。
ホオノキ、ナラ、クリ、カエデなど様々な木を観察しながら、ブナに会いに行きました。
  
どれがブナの木かわかるかな?
 
ホオノキの花や、クロモジの香りは・・・どちらも『いいにおい~』という感想でした

道端の草をかき分けて進んでいくと、外の暑さが嘘のようなひんやりとした空気に包まれた林の中に、
ブナが静かに立っていました。
 
 
ブナの下は様々な種類の落ち葉が重なって、ふかふかしていました。
『今、みんなが立っているところに落ち葉がいっぱいあるね。この落ち葉はどうなると思う?』と隊長。
落ち葉の下を掘ってみると・・・落ち葉がだんだん細かくなり、土になっていきました。
『土ってこうやってできるんだ
“落ち葉が積もって腐葉土になり、虫や微生物によって分解されて土になる”
という「知識」はもう少し大きくなったら学校で習うことでしょう。
その時、言葉や知識を頭の中に詰め込むだけでなく、今日の体験を思い出し「本物の理解」に繋がると
嬉しいなぁと思います。
 
土の匂いも嗅いでみました。大人たちは『うん、土の匂い。』 子どもたちは『・・・』
きっと、子どもたちには嗅いだことのない匂いだったのでしょう。
そうか土の匂いって表現しにくい匂いなんだと初めて気が付きました。

みなさんは、土の匂いをどんな風に表現しますか?



ブナ林から出て少し歩くと、目の前が開け、小川原湖が見えました。
『本当に小川原湖の近くなんだね!』『こんなところにブナがあるなんて知らなかった。』という声も。


 
ブナ林の一角に地層がありましたこれは、大昔の水生生物の生活痕の化石です。
『もしかしたら、何かの化石が発見できるかもしれないよ。』という隊長の言葉を聞いた瞬間、
I ちゃんの瞳がまんまるくなってキラーンとすごい輝きを放ちました。
他の子どもも、大人たちも『何か見つかるかな』と発掘作業に没頭していました。


あっという間に時間が過ぎ、押し葉にする葉や花を採取しながら、歩いてきた道を戻って楽校へ向かいました。

  
 
芽吹いたばかりの葉は薄くて柔らかく、太陽の光に透かしてみるととてもきれいです。Aちゃんはブナの葉を観察していました


楽校に戻った後は、採取してきた葉で押し葉を作り、オリジナルのアート作品を作りました。

 
 
 
 
顔を作ったり、いろいろな葉っぱを並べて“葉っぱ図鑑”を作ったりと、選ぶ葉っぱも並べ方も十人十色。
一人ひとりの感性が光る素敵な作品が出来上がりました
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました


次回の自然楽校は、6月12日(日) 『第2回 仏沼の野鳥と水生生物の観察会』です。
繁殖期で仏沼にやって来ている、幻の鳥 “オオセッカ” の観察と、周辺の水路で
“ガサガサ”をします。

※自然楽校の入校受付中です。(対象:小学3年生~中学3年生の子どもと保護者)
  詳細はこちら 小川原湖自然楽校HP

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2 コメント

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Unknown (Eiichi)
2016-05-23 23:10:18
おなご先生、
こんな立派なブログを書いているのだから、もっと広報するべきだと思います。
リンクをFacebookに貼るだけで全然違うでしょう。遠慮は無用!(笑)
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おなご先生より (みねちゃん)
2016-05-24 11:28:22
Eiichiさん、いつも応援いただきありがとうございます。
ブログに対するお褒めの言葉に、思わず周囲に登れそうな木を探してしまいました(笑)

そうですね。確かに、広報としてSNSを上手に活用すると広く皆さんに知っていただけると思います。
何をどう活用するのがbetterか試行錯誤しながらですが、ご指摘のとおり、ブログの入り口(=リンク)をfacebookに貼ると、より多くの方に読んで頂きやすくなると思うので、工夫してみます!ありがとうございます。
おなご先生、まだまだ修行中です
今後もお気づきのことがありましたら、ご意見・ご感想・アドバイスetc、お聞かせいただけると幸いです。
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