小川原湖自然楽校だより

~親子自然体験、環境教育、森のようちえん、防災教育~

川の学習 ダムと用水路のはたらきを知ろう

2016-10-29 | 環境教育
10月27日、東北町立甲地小学校の4年生の子どもたちと、地域の川を知る学習の一環で、
小川原湖に流入している高瀬川の上流にある天間ダムと、天間林土地改良区内にある用水路
を見学しました。

 
天間ダムは、昭和43年に洪水の防止と、農業用の用水補給を目的として作られました。
 
ダムの下流側
 
ダムの上流側
 
現在は渇水期により、ダムの水量は少なくなっていましたが、先日の台風の際は、ダムが溢れる寸前
(※高さ36m地点(上から3つめの印)まで水位が上がり、ダムができて以来の水量だったそうです。



かつて、このダムの上流に鉱山があり、木材の搬出と鉱山に関わる人たちの移動手段として森林軌道が通っていました。
ダムの周辺の山中に、今でも森林軌道の跡が残っているという話をすると、子どもたちから『見たい!』という声が出て、
帰路の途中で立ち寄ってみました。

 
『目の前にすごいものがあるぞ!』という隊長の言葉に『えー!どこどこ?!』と辺りをキョロキョロする子どもたち。
『あったあれだ』 『本当だ

 
鉄橋の上をよく見てみると、なんと!枕木が残っていました。


続いて、天間林土地改良区内にある用水路に向かいました

 
しばらくすると、田んぼの上に真っ直ぐ伸びる水路が出現!

 
こ、これは一体 バスから降りると、天間林土地改良区の方が、この水路について説明してくださいました。
この用水路は天間ダムと同時期に作られたもので、田んぼに高低さがあり、下流側の田んぼが高くなっているため、
このように田んぼの上に用水路が作られたそうです。

 
左側の用水路から水が流れてきて、右側の水路を下るように作られた用水路。
溜まっている水の水面をよく見ると、右側の用水路の底が少し低くなっているのがわかります。


このような用水路は低い土地ではあまり見られないので、子どもたちは興味津々でした。
(甲地小学校の学区は土場川の河口域のため、周辺にある田んぼの用水路は土を掘って作られたものです。)

今回の見学では、自分たちが住んでいる地域から視野を広げ、小川原湖に流入している高瀬川流域の川の水と人々の
暮らしの関わりについて学んできました。今後、学年が上がるにつれ、自分たちが住んでいる地域の川(土場川)の
水質と生きものを調査したり、川の環境や保全について考える学びにつながっていきます。

なお、見学においては、上北地域県民局、天間林土地改良区にご協力いただきました。ありがとうございました



まりも



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