新潮文庫・原田マハ「暗幕のゲルニカ」のジャケットカバーには
文庫身幅となった パブロ・ピカソ〈ゲルニカ〉1937年 が載っている。
手の上に乗る〈ゲルニカ〉。
読み進めないままに 見つめるばかりである。
読めない本たちを並べた。
「情熱でたどるスペイン史」 岩波ジュニア新書
「スペイン内戦とガルシア・ロルカ」 南雲堂フェニックス
「アンドレ・マルローと現代 ポストヒューマニズム時代の〈希望〉の再生」 上智大学出版
最後の本のジャケットカバーの後ろのところに
マルローの言葉と思われるものが載っている。
苦しみは変わらない、変わるのは希望だけだ。
どう受け取ったらいい言葉なのだろう。
「歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります。」
今の今に
対話
という言葉を置く場所を見つけたい。
武器はいらない。