「危険なジェーン」とよばれても
スザンヌ・スレード文 アリス・ラターリー絵 小林晶子訳 岩崎書店 2019.8
を読んだ。(原題は、 「Dangerous Jane」 。)
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“*
その言葉がずいぶん気になった私は、読後ノートに書き写していた。けれど このノートはあまり続いていない。ご六フレーズくらいしか書き込まれていないのだ。あ、こんなノート作ったんだったと時々見返すのだが、そのせいだろうか そのご六個の言葉がその時の感動以上の強調となってノートに眠っている><。”
の中の一つに、
「ジェーン・アダムスの生涯」 ジャッドソン作 村岡花子訳 岩波少年文庫 1953.4
からの書き写しがあった。
p.52-53 「ロックフォード女学院時代」
p.53
「生徒は、各自つぎの品を持参すること。
ナイフとフォーク、茶さじとナプキン。敷布と
毛布。タオル。じみで質素な衣類を
一年分、とくにフランネルの下着類。ゴム
長靴一足、レインコートおよび雨傘を必要
とする。」
ジェーン・アダムスがどんな人だったのかはすっかり忘れていたのだけれど
(たぶん、村岡花子を追って何冊か手にした中の一冊だった記憶がある。)
新しいことを始めるための準備の品々が列挙されていることに
その品々一つ一つに
新世界へ旅立つ高揚感のようなものを感じたのだった。
で わざわざ書き写している。
〔じみで質素な衣類を 一年分〕
って 何をどれくらいだろう?
〔とくにフランネルの下着類〕
そうか。その下着で調節する訳ね、種類は?
想像は広まっていく。
まるで自分がその世界に旅立つかのように。
日々新面目あるべし
日々新面目あるべし