“さて 読み始めると
献辞に載っている名前を見て 今頃になって
しょうじ(名前)⇔しょうじ(筆名)なんだ? と 驚く。
本名も筆名も知っていたのに! この人の本、けっこう読んだのに!!”
懐かしいという感情なのかどうか分からないながらに 気になって、
もう一度
「赤頭巾ちゃん気をつけて」を読んでいる。何年ぶりなのだろう。
(赤フードちゃん。。。テンプレート選択に、ちと〔いや、だいぶ〕ムリムリ感が><。)
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その時、
読書会のために読んだのだったと思う。
テーマが
「赤頭巾ちゃん気をつけて」だったのか 「庄司薫」だったのか、
会場が 「部室」と呼んでいた、空き教室だったことはよく覚えている。
“掲示板の張り紙には
「…実習時には、各自タイプライターを用意するように。
なお 購入希望者には 斡旋販売が○月○日○時~予定。…」、こんなふうに通知されていた。”
その掲示板のところから 二つめの部屋だったかな。
一つの空き教室を 二つも三つものサークルで利用していて、
あまり片付けもされていないような 雑然とした空間だった。
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ある時 探しものかなんかの途中、その部屋の隅に積み上げられていた紙ごみがなだれを起こし
やれやれと 積み直している時、 ふと手にした印刷物の上に 安保 という文字を目にした。
アンポ?
なぜそんな昔の事が印刷されているものが ここにあるんだ?
私がとっさにそう思ったアンポは 60年安保であって、
その隅に眠っていた 紙ごみと思われていた印刷物は 70年安保の頃のものだったのだろう。
それにしても ずいぶんもの間 ここに眠っていたものだ。
それよりなにより
「ここの先輩である、その時代の人々が 70年安保闘争と共にあったらしい。」、そんな
その時の自分たちの周りのムードからは ほとんど想像できない、過去からの手紙を手にしたようで
驚いたものだった。