「いちまき」調べにのめり込んでいく、著者。
(いちまき には、一族 とか 血族 とかの意味があるそう。)
著者の曾祖母が一時(時1868年、上野の戦の頃です)住んでいたと思われる場所辺りに、
1977年からの数年間、著者自身も偶然住んでいて ご本人が びっくりぽん! となっている。
場所は 揚場町界隈。
その界隈には 著者の先輩ライターのお母さんも住んでいらして
「いちまき」の話は 著者の「いちまき」から その先輩ライター家の「いちまき」へと 広がっていく。
その先輩ライターとお母さんの名前を見て、今度は私が びっくりぽん! となった。
“「アンソロジー おやつ」 PARCO出版 2014.2
森茉莉、内田百、森村桂、木皿泉、阿川佐和子、…と 何かしら読んだことのある人と
荒川洋治、辰野隆、阿部艶子、久住昌之、武田百合子、…と 読んだことがなかったりここで初めてその名を知ったりの人と たくさん載っていて
阿部艶子の作品「きんとん」には
周りの人に自分のキラキラした気持ちをうまく伝えられない、幼い頃のもどかしい思いが綴られているのだが、…”
この 「アンソロジー おやつ」 のいちばん最後のページには
次のような文章が載っている。
収録作品の「きんとん」につきまして、著作権者の
方とご連絡をとることができませんでした。お心当
たりの方は、パルコ出版(電話番号)
までご連絡くださいますようお願い申し上げます。
巻末の著者略歴から少し調べて 娘さんが三宅菊子だとわかった時、
三宅菊子ー。。。と 懐かしく思い出したのだった。
その 三宅菊子の母にして、ペンネームに三宅も使用していた阿部艶子 が
上記の 「著者の先輩ライターのお母さん」と同一人物だった。
著作権者の方とご連絡をとることができませんでした。
どこかしんみりとした内容のこの文を読んだ時
他人事ながらに気になって、とは言ってもそのままに時間が過ぎていき
忘れたかなという頃合いになって 「いちまき…」に出会った。
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翠さん。
あなたの書いた、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」評 切り抜きをしました。
懐かしく思い出しています。
「いちまき…」の本の中に出てきた、「小津ごのみ」という作品も 気になっています。
これから手に取ってみたいです。