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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「いちまき―ある家老の娘の物語―」

2016-01-28 | _よむ__

父の遺品を整理していた著者は その中に
曾祖母の自叙伝(親せきが口述筆記したと思われる、曾祖母の喜寿の祝いの席で配られた小冊子)
を発見する。
そこから 著者の 「ファミリーヒストリーを探る旅が始まった(出版社HP)」。

著者は 中野翠。
“急に 映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を思い出し、”の「ストレンジャー・ザン・パラダイス」は、
この人の映画評を見て 行ってみようと思ったものだった。

著者は この曾祖母・中野みわさん の事を この本の前に一度、取り上げたことがあったのだそうだ。
(「会いたかった人」)
出版されて二カ月ほど経った頃、未知の人からエッ?!と驚くような手紙が届く。
同じ文筆業で気になっていた人(ではあるが 知り合いではなかった)からのもので 
その人が 遠い親せき(その人のひいおばあさんがみわさんの妹)であることを知らせてくれる内容だった。
それぞれのひいおばあさん同士が姉妹である関係の親せき、それは本当に遠い親せきだ。
著者からの こんな問いかけ(出版)が無かったら お互いの存在を知ることはなかっただろうか。
(連絡をくれた人のお父さんは何と件の自叙伝を所蔵していたが、子の世代まで伝わってはいなかった。)

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これは問いかけかな。
眺めていたエントリーの最後がある日、?マークで終わっていたことがあった。

Q と来れば A かな。

そのとき どういうわけかそんな思いが沸き起こり、無意識にアンサーをつぶやいた。
まるで 気ままな一人旅に出たような気分になった。 
宛先が書いてあるわけでもなかったが、
それでも つぶやきは 世界をめぐる。

世界のどこかの問いかけに 感じる心を綴ることは 不思議なことです。

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「いちまき―ある家老の娘の物語―」のジャケットカバーには
南伸坊・作の 少女時代のみわさん が 描かれている。
みわさん は 安政六年(1859年)生まれ。
「武士の娘」やら 「あさが来た」やら、
きりりとした 娘子かたがたの 生き行くエネルギーを前に まばゆいばかりの鑑賞が続く。

 

 

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