入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’20年「冬」(66)

2021年01月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨夜の月齢は8.9、見た目には殆ど半月くらい、弓張月に近かった。そんな月が真綿を引き延ばしたような雲の中に薄ぼんやりと顔を覗かせ、いつもなら見える冬の星座は月の光とそんな雲に遠慮でもしたのか、昨夜は散歩中ほぼずっと見えず、帰り際になってやっと天竜川の土手から、さすが全天一明るいシリウスだけは見ることができた。
 きょうは朝から雨。関東甲信地域には積雪注意報が出ている。冬だから雪ぐらいは降るだろうにと、こうした予報を聞いてもあまり真剣に受け止めていないところがある。ただ、予想積雪量が20センチから40センチとこの差はあまりにも大きく、もしここらで本当に40センチも積もったら大騒ぎになる。これだけの広い範囲の予報だから、そんな大雪の降る所だってあるかも知れないが、それにしても大雑把だ。

 今度の雪で、車で入笠へ行くのは確実に無理になるだろう。そうなれば歩くしかないが、最近の散歩の歩数が約8千歩、距離にして5キロ少々、このくらいは快適に歩けるけれども、それが入笠までとなるとさてどうだろうか。第1堰堤からなら11キロ、オオダオ(芝平峠)からなら8キロ少々とかなり短くなるが、車ではとてもそこまで望めない。いつだったかの冬、この峠で車が雪に潜り、除雪に体力を使い切り諦めたことがある。
 そんなことを思い出しながら、昨夜は歩いた。池の平まで上がれば、その先登りらしいところはド日陰の辺りぐらいで、帰りはこの平まで来てようやくスキーのシールを外す。管理棟へはここからなら6キロと、手ごろな距離と言ってもいいし、焼き合わせならそこから1キロ、以前に取材の同行を頼まれてそこで車を捨て、若い女性を案内したことがある。彼女はツボ足で大きなカメラまで持ってきていたが、最後まで頑張った。「こんな経験は二度とないでしょうね」などと言いながら。
 本来であれば法華道を行くべきだが、勾配のある尾根づたいの古道をスノーシューズで行くよりか、距離は長くなるが楽をして行きたいと、どうも気持ちが大分軟弱になってしまった。
 それにしても、どうしてこんなにしてまで上に行こうとするのだろうか。冬季営業は自粛状態だし、小屋や周囲の点検ということはあっても、小屋の営業を含めてそれらは管理人に負わされた冬の仕事ではない。
 10年前なら遊びのつもりで行った。それが習慣となり、行事となって今も続いている。人に聞かれて面倒ついでに、里では会えない自分に会いに行くんだと、気障な科白を吐いたりもするが、それもどこまで本音かは分からない。昨年の冬はHALも一緒だった。
 
 どうやらこの雨が雪に変わるのは明日のよう。本日はこの辺で。明日は沈黙します。


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