入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

    ’17年「初夏」 (25)

2017年06月29日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 長谷方面に向かう南テキサスゲートを過ぎたばかりだった。一瞬、よく分からなかったが、1頭の牛が囲い罠の金網柵の外にいてドキッとした。目の錯覚かと思ったが、間違いなく1頭のホルスタインが外に出ていた。脱柵である。そして、柵の内側には種牛のマッキーが目敏く来ていた。
 鹿も逃げることのできない罠の中から、牛が出ることなど不可能なはずだと思った。と言って、標高差で100メートル位はある上部の第1牧区からここまで下りてこられるものか、とも思った。急いで罠の中の牛の頭数を数えてみると、ちゃんといた。やはり金網柵の外にいるのは、わざわざ第1牧区から逃げてきた牛だと断定するよりなかった。
 いつも脱柵牛には一人で対応してきたが、今回は大事を取って下から応援を頼むことにした。応援を待って、第1検査場のパドックに追い込み、ロープで縛り、上に引きずり上げようと手順を決めたが、それまでの間に脱柵場所と、脱柵牛がこの牛1頭かを確認する必要があった。第1牧区で脱柵場所を確認した後、牛の群れを雷電様の南の放牧地で見付け頭数を数えてみた。幸い、脱柵した牛は1頭だけだった。
 昼近くに、応援が二人来て、後はそれほど手を焼くこともなく牛を予定通りパドックに追い込み、縄を打ち、無事に第1牧区へ戻すことができた。
 脱柵牛が出たのは、今年は初めてのことだった。この牛の脱柵と、もう一つ突然死が、牧場を管理する立場からすれば一番起きてほしくない事故だと言える。多くは、予測しようがないのだが。


        Photo by Ume氏

 品川のIさん、PHを送ってくれたようでありがとうございます。実はもう、データー消費がいっぱいなので、明後日、月がかわってから大切に扱わせていただきます。

 キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。
 
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