「冬の終わり」 Photo by かんと氏(タイトルも)
きょうで2月も終わる。それでかんとさんのこのPHを使わせてもらうことにした。物置の一部が見えるように、管理小屋の前のいつもの場所からオリオン座やシリウス、プロキオンなどを入れた「冬のダイヤモンド」の一部を撮ったものだ。
あまりうまく撮れませんでした。
全ての写真で雲が入り、かつ、ほんの少しブレていて、合成でごまかしました。
ブレた原因は、手ぶれ防止が働きブレたか、または三脚が氷の上で少しずつすべったか。
以上が、写真に添えたかんとさんの伝言。肉眼では分からなくても、撮影対象になった星々がかなり西に傾いていたから、露光時間が長いとこの場所でも伊那の街の光が入っているのが分かる。最近は、松本城や善光寺まで夜間照明が施されているようだが、個人的には老婆の厚化粧のような必要のない飾りのように思える。天然の星空を真似るのはプラネタリウムに任せておけばいいのではないだろうか。
昨夏、PV撮影に来た人たちの中で何人もが初めて天の川を見たと言い感動していて、そのことに驚いた。普段の都会暮らしでは夜空の美しさなど気付かないから、入笠牧場へ来てそれを知ったのだろう。織姫や彦星、白鳥座の名前ぐらいは耳にしたことがあるだろうが、そういう星座や星を覚える前に、それまでは関心のなかった星空の美しさや、魅力が分かってもらえて良かった。
望遠鏡を使っての星空観察では、一番人気の高いのは土星だろうか。あの輪を誰でもが見たいと言う。月もクレイターの中の影までが見えたりすると、やはり子供も大人も感動の声を上げる。ただし、いろいろ見せて上げたいのは山々ながら、星や望遠鏡についての知識がそれほどあるわけではなく、望遠鏡に関しては取扱説明書すら読んだことがないという有様で、お寒い限り。
若いころに北米を旅していて、ミネソタの飛行場で友人と待ち合わせたことがあった。その時の時間つぶしに空港内の書店で星の本を見付けて眺めていたら、初心者は望遠鏡よりか双眼鏡の方がいいと勧めていた。それがなぜか頭にこびりついてしまって、だから牧場で働くようになってまず双眼鏡を手に入れた。そして、望遠鏡になったわけだが、今でも双眼鏡は身内ぐらいの親しさがあっても、望遠鏡は知り合い程度でまだまだ友人の仲にはなっていない。
極軸望遠鏡を曲軸望遠鏡とやってしまったり、赤道儀を赤道義とやってしまい、かんとさんから教育的指導を受けた。もう、ほぼ諦めているが、野鳥、草花、天体はまた今年の課題になるのだろうか。それぞれに権威ある人はいるのだが。
以上、本日のお粗末な呟き。