「小さな政府(小泉構造改革)」=格差社会

格差問題を中心とした考察 ※コメント、トラックバックは受け付けません

辛坊 治郎(「ズームイン!!朝)での格差発言

2006年11月16日 | 格差問題

辛坊 治郎。

読売テレビの報道局局次長兼解説委員で、関西学院大学、立命館大学、早稲田大学などで非常勤講師として教壇に立ったり、芦屋大学客員教授の肩書きも持っている。

いつも、「ズームイン!!朝」でニュース解説をしているが、いつも、上っ面の格好いいことしか言わないので取り上げてみる。


今朝のテーマは「実感なき景気回復」

企業が空前の利益を出す中で、サラリーマンの年収はダウンしているというデータをまず紹介。

景気回復により失業者は減ったという成果はものの、年収300万円以下の層が100万人単位で増える一方で、2000万円以上の年収層が4万人増えたことを「格差社会だ、問題だ」と言っていた。

そして企業に対し(主に中小企業に対しということになります)、給与を上げよ!!とアピールしていた。

格差社会を目指した「小泉・竹中路線」を持ち上げ「公共事業悪論」「競争社会」をさんざん格好良くアピールしておいて、社会問題化すれば、今度は、地方を中心とした中小企業に賃上げを要求する。

「公共事業を減らし、税の平均化などを行い、競争社会を目指す」ということは「東京」と「地方」の格差が大きくなり、東京に集中する「大企業」と地方にある「中小企業」との格差も大きくなるのは明らかなこと。

まったく、浅はかな人間と言わざるを得ないコメントである。
こんなヤツの講義をたくさんの学生が受けているということが悲しい。