キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

人間様のご都合主義

2012-06-07 05:35:18 | Weblog

  『アカシアの雨が止むとき』♪アカシアの 雨にうたれて このまま 死んでしまいたい・・・1960年の西田佐知子のヒット曲だ。歌謡曲、短歌、俳句に出て来る『アカシア』の俗称は『ニセアカシア』和名は針槐(ハリエンジュ)と言う。『アカシア』の代わりに『ニセアカシア』又は『ハリエンジュ』では歌詞にもならず、詠まれなかっただろう。1873年(明治6年)北米から多様材として輸入された当初は『アカシア』と呼ばれていた。札幌のアカシア並木もその頃だそうだ。開拓期の北海道や戦後の荒廃した国土を救う緑化植物だった。街路樹、公園、砂防、土留めに植栽した。材は堅いので鉄道の枕木や家具等種々利用され、薪炭など燃料としても利用された。マメ科植物特有の根粒菌との共生のお陰で成長が早く、どんな荒地でも育った。その後本来のアカシアが輸入されたので『ニセアカシア』と呼ぶようになった。このニセアカシアは樹高2.30mになり5.6月白い蝶形の花を房状にびっしり咲かせる。この花から採れる蜂蜜が上質なアカシア蜂密として喜ばれている。養蜂業者にとっては大事な蜜源植物である。アカシア蜜はレンゲに次いで2位だという。この『ニセアカシア』が2005年施行された『外来生物法』で特定外来生物=侵略的外来種リストのワースト100に指定されている。100の中にはアライグマ、イノブタ、カミツキガメ、ミシシッピアカミミガメ(幼体はミドリガメでペットとして売られた)、ブラックバスなどで植物ではお馴染のキショウブ、セイタカアワダチソウ、ハルジオン、ヒメジョン、ホテイアオイなどである。『ハリエンジュ=ニセアカシア』を全国の養蜂業者による『日本養蜂はちみつ協会』は『アカシアを守る会』を結成しリスト指定に反対している。長野県産ハチミツの約80%がニセアカシアを蜜源にしているという。ニセアカシアが各地の河川敷に増えており2007年には天竜川、千曲川などの流域で伐採作業が行われたそうだ。これを見るとどうも人間は手前勝手もいい所だ。輸入して散々利用して増えすぎると駆除(伐採)する、おまけに植えたり、移動させると刑罰がある。日本の国会にも特定悪質議員が増えて、1年に億単位の税金をムダ食いしている。この辺で解散・総選挙で駆除しないと国にとって回復不能な大損害を蒙る。写真はニセアカシア・針槐、千曲川にて

 

 

 


まるでお主は鵺(ヌエ)のよう・・・

2012-06-05 11:01:56 | Weblog

 「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)か鵺(ヌエ)みたいな、幹事長とも言えない怪しげな男がいて日本の国を迷わせている。何故鵺かと言うと何も考えていないからだ」と自民党の横手参院幹事長が広島市での党の会合で話したと言う。妖怪か化け物扱いにした訳だが、輿石のご面相からして言い得て妙だ。最近の傑作だろう。野田の『不退転の決意』の前の障害物、邪魔な石になっているのが輿石だ。ヌエは俺が邪魔なら切ればいいと鼻息が荒い。元々代用教員みたいな男が日教組で労働運動に力を注ぎ、それで組合代表として担がれて政治の世界に入ったに過ぎない。国の為とか国民の為になどの大儀など欠片もない。教育の場に於ける政治的中立性の確保で出来た勤務評定に反対、文部行政にも反対、日の丸、君が代に反対、何でも反対が唯一の取得だ。ヌエは何も考えていないからは違う、ヌエの頭の中は民主党内が揉めないよう、割れないように『党内融和』と汚沢のご機嫌を損なわないよう細心の注意を払うのが使命だと心得ている。国会運営もただ先送りして妨害しているから、決められぬ内閣と揶揄された上、ズルズルと日程を潰して残りの日数が僅かになっている。汚沢と二度会談したがやる前から判っていた通りの物別れだった。次に国会運営のトゲになっている2名を含む内閣改造を行った。問責の田中防衛、前田国交と今後野党から追及される可能性を包含している競馬の小川法相、中国スパイの鹿野農水、それに国民新党の党事情で自見金融の5人交代させた。今後問題は『面従腹背』のオコゼ輿石を排除して首相自ら積極的に陣頭指揮しないと『不退転の決意』は水泡に帰す。鎌倉・名越の切通の置石と同じ役目(馬の通行妨害)をしている邪魔石が輿石だ。今国会に81法案を政府が提出しているが成立したのがたった20本。如何に国会運営をオコゼが遅らせたか数字が示している。馬鹿大臣の次にはヌエ退治をしないとオコゼ輿石の思う壷にはまる。自民党との修正協議のメンバーに”マニフェスト原理主義者”の元厚労で”重箱の隅をほじくる爪楊枝”こと長妻だが妥協しないから、これも輿石の置石ではないかと疑われている。採決により党の分裂を防ぐのがオコゼの目的だから今後も採決の引き延ばしを図るだろう。野田は”獅子身中の虫”に悩ませられている。カエサルは”賽は投げられたり”とルビコンを渡った。野田の決心や如何に・・