国会議員恒例の建前は外国視察旅行だが実際は”物見遊山の旅”が始まった。口火を切った”弥二喜多道中”の面々は衆院予算委の与野党議員、山本有二、伊藤達也、岩屋毅、遠藤利明、西銘恒三郎が自民、公明の石田祝稔、それに維新の坂本祐之輔の7人の侍の”呉越同舟”だ。訪問するのは債務危機に陥ったポルトガル、アイルランド、スペインなどで、我国でも同様な混乱が起きないように意見交換するというのが大義名分だ。費用は随行職員2人分も含めて約1300万円。公務員給与引き下げ、生活保護費の切り下げだ、天文学的借金だ、やれ財政難などと言いながらオノレ達は外遊、文字通りのお遊び、見物の息抜きだ。費用は表向きであって訪問国の我が大使館員が下にも置かぬお持て成しだが、その費用は全て大使館の公費で賄うがこれは旅行費用には入っていない。お陰で大使館員は通常業務が出来ないし、議員は踏ん反り返り”我こそ日本の天下国家の趨勢を握っているような”大言壮語の尊大振りだから、館員はご機嫌伺いから、肩揉み迄、堪ったもんじゃない。大使館が毎年悩む頭痛の種だ。議員は報告書を国会に提出するのだが同行職員が痒い所まで手が届くようにレポートを作ってくれる。弥二さん喜多さんは署名すればOKだ。どうせ提出されても誰も読まない。気楽な稼業と来たもんだ。衆院の『海外派遣経費』は今年度4億5300万円で昨年度より1200万円増額だそうだ。衆院の予算は東日本大震災の復興対応で昨年度より3.3%減らされている。しかし『議員秘書関係経費』や『海外派遣経費』は増えているという。海外旅行は国会閉会中の夏休みに集中するそうだ。ことしは衆、参院選挙も終わったばかりで後3年は選挙がない。安心して物見遊山に出掛けられる。当選して喜び、御ほうびは”素晴らしい海外旅行付きの夏休みだ”アア~極楽、gokuraku!!。他の委員会の連中も次々御外遊される、人数は例年100人以上だ。参院も負けてはいない。今年度、海外派遣費用として『議員旅費』が1億4800万円計上されているから、夏休みの間に6億円余りが名目は”視察旅行”で消える。”弥二喜多道中”旅の恥は掻き捨ての始まり、ハジマリだ。国民には増税、年金保険料を上げて扶養控除は減らし、来年から消費税率引き上げだ。議員連中は党利党略、私利私略に現(うつつ)を抜かし国家、国民は置いてけ堀。個人的には立派だが徒党を組むと低劣になるのはどうしてだろうか。古より言う”朱に交われば赤くなる”ということか。オノレ達に都合のいい”公費旅行”を地方議会、都道府県、市町村議会に伝播、直ぐ真似る。議員バッジがいい例だ。まるで国会議員様と見間違える。連日飽きもせずテレビで、阿呆なコメントをノタマっている連中のご感想は?これは聞かなくとも判る。