手元の本で『鉄面皮』を調べた。解説では、いつの世にも恥を恥とも思わず、図々しく居直っていたり、厚かましいことを平気でする人間がいる。そのような人物を指す。この語源は中国の『北夢瑣言』の「時人云ふ、光遠顔厚十重鉄甲のごとし」から出たとある。中国に王光遠という人物がいた学問、才能が優秀で進士の試験にも合格したが彼は野心家の上、ひどい出世主義者だった。ゴマすりは並外れており上役や権力者には人目も憚らずお世辞を言い「ご立派な詩で李太白(李白)も遠く及びません」などと持ち上げて、また酒席で酔った上役に鞭で打たれても相変わらず、ご機嫌とりをする始末。そこで人々は「光遠のツラの皮の厚さはまるで十重に作った鉄甲のようだ」と陰口を言った。この鉄面皮と同じ意味の言葉に『厚顔無恥』『面張牛皮』などがあり、『源平盛衰記』に目に余る悪戯をする子供を『面張牛皮の童にて、心しぶとく声高にして・・』などとある。さて支持率最低を更新しつある空きカンが総理の座をせしめる図式そのものだ。犬も尻尾を巻く嗅覚があるカンは御為顔で市川房枝女史を利用、もっとも彼女は年の功でカンの腹の内を読んでいたので敬遠していたが『鉄面皮』のカン、そんな事などお構いなし利用できるものは利用、左翼だから同志を踏み付け、足を引っ張って蹴落とし己を大きく見せようと『蛙の親』のように腹を膨らましたり、背伸びなどの権謀術数を駆使した挙句、総理の座をせしめた。幸運にも汚沢は金塗れで動きが取れぬ、ポッポは馬鹿なボッチャンだから騙すのは朝飯前だった。野党のみならず民主党の連中まで辞めろなどと言っているが、ダラシノない無責任党だからカン一匹に梃子摺っている。カンが居座るほど民主党の議席は減るだろう。選挙本部の候補者板のバラは幾つ咲くかお楽しみ。写真は蓮華の花弁、下はスイレン