能登でココロもどる旅

ぶなの森エコツアーのスタッフブログです。
能登の海・山・里で日本の原風景に帰る旅を楽しみましょう。

黒川地区の地域資源調査

2012年02月11日 | 観察・作業・保全の体験
金沢大学の学生さんが「能登発見エクスカーション」という企画で能登へやってきました。1泊2日で珠洲市、能登町、穴水町を訪問し、奥能登の地域活性化に取り組む人に出会うツアーです。ぶなの森は1日目の午後からの活動「地域資源調査」を担当し、能登町黒川地区の調査を一緒に行っていただきました。

オリエンテーションで、地域資源調査の意義ややり方を説明。
ヨソ者、若者の視点で地域を見て周り「これは何だろう?」「これはすごい!」と興味を持ったものを写真で撮り、地域の方にお話しを伺ってきました。

4班に分かれて調査開始。黒川地区の雪の多さにみんな驚くだろうな~と思っていましたが、以外にも反応は薄め…。金沢大学がある角間もけっこう雪があるらしく、慣れっ子のようでした。

第1村人発見!
すれ違う地域の方にもインタビュー。知らない若者にも、地域の方はとっても親切に接してくださいました。


黒川地区は集落の真ん中を川が流れています。
ここは昔から稲作が盛んに行われてきました。今では農業をする人が少なくなりましたが、それでも地域の人によってきれいな棚田が維持されています。


お宅にも訪問させていただきました。このあたりでは母屋(家)、納屋、土蔵の3つが揃っているお宅がほとんど。立派な家々が多いのです。今では珍しい囲炉裏も、昔は各部屋にあったのだとか。


農業とともにあった暮らしは、田の神さまの神事「あえのこと」(世界無形遺産)にも生きています。代々各家々で受け継がれてきたお祭りですが、近年は農業人口や人口そのものの減少に伴って減ってきています。誰かに教わったわけではなく、父親の姿を見て覚えたんだと教えていただきました。


こうして地域を回り、各班ごとに地域資源調査カードをまとめました。
学生たちが興味を持った写真、地域の人のお話、たくさんの地域資源が出されました。


地域の方に集まっていただき、発表会を行いました。
学生たちがまとめた資料をもとに、地域の方からたくさんのお話を聞かせていただきました。これが盛り上がるんです。次から次にお話しが出てきて、とっても賑やかでした。今回も皆さんのおかげでたくさんの地域資源を記録することができました。

初めは緊張気味だった学生たちが、最後には地域のおじいちゃんやおばあちゃんに自らお話を聞きにいく姿は、とっても微笑ましい光景でした。いつもあたたかい地域の方に感謝です。



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