だから、ここに来た!

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白亜の大絶壁!セブン・シスターズ(1)

2015-05-14 | 2015年春、英国の旅
■4月22日■

前の日は、帰ってきてから風呂だけ入って、
服は脱ぎっぱなし、荷物も広げっぱなしで、夕食も食べずに寝てしまいました。
正直、疲れ過ぎてあまり記憶が残っていませんが、
朝は早めに起きて、テレビで天気をチェック。
この日は沢山歩く予定だったからです。



ニュースは総選挙が近いので、その話題が中心。
UKIPの党首Nigel Farageがインタビューで出てました。(結局選挙後に辞任することになりましたが。)



ホテルの朝食はイングリッシュ・ブレックファストで好きなメニューを選べます。
私は豆とマッシュルームと目玉焼きをチョイス。
ブラウンソースやケチャップを添えていただきます。
量は少なめだけど、とっても美味しかった!

食事が終わったら、荷物をまとめてホテルに預けた後、
この日の目的地、セブン・シスターズへ向かうため、駅前へと向かいました。



実は昔からセブン・シスターズには憧れていて、
何故そんなに憧れていたのか、今では自分でも分からないのですが、
いつかは絶対に行ってみたいと思っていました。
昔は車がないと行くことは出来ないと思っていましたが、
バスでも行けるので、私のように免許がない人でもご安心ください!

駅前の大通りにはバス停が並んでいます。
セブン・シスターズへはブライトン行きのルート12番に乗って行きます。



想像してたよりバスを待っている人が多いですね。
本数は10分に1本なので、長時間待たされることはありません。
遠くに海を見ながら揺られて、20分くらいでセブン・シスターズ パーク・センターに到着。



ロンドンのバスと同じように電光掲示板に行き先が出るので迷うことはないはずですが、
右側にビジター・センターが見えればそこが降りる場所です。



ライではオープン時間内に辿り着けなかったので、今回はビジター・センターを大いに活用し、
カウンターのおばさんに(大体分かっていたけど)海岸までのルートを確認したり、
おじさんにペットボトルの水が売っているところはないか等、アレコレ質問しまくりました(笑)。
ビジター・センターには絵はがきやセブン・シスターズの名前入りグッズが売っています。
右の写真のような小動物のメモ帳も。



ちなみに、水はセンターの奥にあるカフェで売っていました。
「水? もちろんあるよー。ランチはどうする?」と店員さんに訊かれ、
「えーっと、たぶん後で来ます」と答えると
「オッケー!了解ー!」と手振り付きで軽いノリの返事がw 感じのいい店です。

ビジター・センターからセブン・シスターズを見に行くには、
西のシーフォード・ヘッド側へ向かって、遠くから見る方法と、
セブン・シスターズのすぐ近くまで行くビーチ・トレイルを辿っていく方法があります。
こちらからリーフレットの地図が見られます。)
シーフォード・ヘッド側までは往復2時間、ビーチ・トレイルは1時間。
最初は、時間のかかるシーフォード・ヘッドへ歩くことにしました。



まず車道に沿って西へ。殆どないに等しい狭い歩道ですが、脇に咲いている花を楽しみながら注意して歩きます。



遠くには鮮やかな菜の花畑。川ではカヌーをするグループをよくみかけました。
鳥もあちこちに。



車道を進むと突き当たりにCuckmare Innという宿があります。
この向かって左側にフットパスへの入口があるのです。



ビジター・センターから少し歩くので、始めからこちらの入口に来たければ、
Cuckmare Inn前のバス停で降りるのも良いかと思います。



柵を開けて通ると、茂みに覆われた道を歩いていくと、
見渡す限り緑と菜の花の景色しかない草原へ出ます。



観光客はそれほど居らず、見渡すかぎり私一人だけ。
途中、だいたいすれ違うのは犬の散歩をしているご夫婦で、'Hello!'と声を掛け合います。
お互い笑顔で挨拶すると気分がいいですね!
何度か柵を通っていくと、羊の群れも見るように。



親子で仲良く草を食んでます。(*´ω`*)
羊を見かけるとつい写真を撮りたくなるんですよね。
他の旅行記で見かけたような「風で斜めになった木」も見かけました。



こんな状態の木や茂みがあちこちにあります。
すれ違う地元の方を挨拶を交わして歩いて行くうちに、やっと見えてきました。



あともうちょっとでちゃんと見えそう!
写真や映画で見た事のある高台のお家も遠くに見えてきました。



高台を目指して登ると、第二次大戦で亡くなった兵士のための銘板があります。



ビジター・センターを出発してから高台の家の前までだいたい40分くらい。
ここから海岸を眺めると…



ふぉー! やっと近くまで辿りついた!
せっかくなので、下の海岸まで降りることにしました。



斜めからなので、イマイチ絶壁の凸凹した状態が分かりにくい。
反対側の高台の方は、崖が茶色いんですねー。



このまま向こうの、崖の下に行けそうな気がしますが、
間を川が流れているため、渡れなくなっています。
歩いて行けそうな川の深さではありますが、横断してはいけないことになっているようです。
向こう側で遊ぶ男子たちが海に浮いているように見える…。



犬も楽しそうに遊ぶ水際。
足元は石でボコボコなので、歩くのは大変。



今度は、もう一度高台に戻ってもう少し遠くからセブン・シスターズを見てみましょう。



家よりもさらに高いところまで来ると、
セブン・シスターズという名前の由来になった山がたも少し分かるようになります。



空と海の青に、セブン・シスターズの白が映えます。
現実の景色には思えない、不思議な世界にいる気分。



自分が立っているところも切り立った崖なので、
あまりギリギリまで立てないようにロープが張られています。



写真でこの壮大さがもっと伝わればいいのですが、
やはりこれは実際に行って頂く他はありません。
行ってみて分かったのですが、この崖自体を見るよりも、
ここに辿り着くまでのウォーキングがなにより心地いい。
ここまでの道のりを含めたこの美しい景色なのです。



やはり風は気が斜めになるほど強いですが、
調子に乗って「もっと遠くへ」と足が勝手に動いてしまいます。
あっちへ行ったりこっちへ行ったりと繰り返す私。



そうは言っても、まだもう一つのルートも残っています。
名残惜しいですが、1時間ほどたっぷり景色を見た後、
ビジター・センターへの道を戻りました。



あまりにも誰もいないので、iPodで音楽を聴きながら歌って歩くことも出来ます(笑)。
天気も最高によかったし、気持ちよかった!
異国の散歩道を桜吹雪の中、大声で歌いながら歩く…こんな幸せな時間が他にありますでしょうか。



ビジター・センターまで戻った後、約束通り、先ほどのカフェで昼食を取ることにしました。
ただ、前日にお腹を壊したりしていたので、食べ過ぎて歩く途中にトイレに行きたくなったら困る…。
でも野菜だけなら派手に腹を壊すこともないかな、ということで、
店の黒板に書かれていたアンチョビと卵のサラダを頼んでみました。
「これ、大きいですか?」と訊くと「大きいけど、すっごく美味しいよ」と言われ、
じゃあそれで、と注文したのですが、



どう考えても2、3人分だよな。そりゃそうだ(笑)。
でも確かに美味しかったので、一人でぺろりと食べてしまいました。
アンチョビの塩加減が卵のまろやかさとキャベツのパリパリ感と合ってて旨い。

カフェには観光客はもちろんですが、今まですれ違ってきたような犬連れの地元の人も休息していました。
思った以上に地元の人も利用している散歩道なんですよね。

次回、ビーチ・トレイル編につづく…。
コメント
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