あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

母に会いに・・・

2011年09月08日 | 日記
夫と共に母に会いに行った。
行くときはなるべく昼食に間に合うように行って食事介助をしている。
もう今はすべてどれも原型のわからないペースト状の食事。
母はベッドに寝たまま口に入った食べ物をただ飲み込むだけ。
「おいしい?」と尋ねると「おいしい」と言う。
私にはおいしそうには見えない食事だけど・・・。
それでも9割がた食べた。

いつも母に会いに行くたびすることは
①血行が良くなるようにと手足と背中のマッサージ。
②膝関節の屈伸運動。
③歌を歌う事。

以前、母が心臓の手術の為に病院に入院していたとき、私と同年齢くらいの男性が同室のおばあさん(その人の母親)のお見舞いによくきていた。
その人はいつも母親の手足を優しくさすってあげていた。
私はそれを見て「かなわない。なんて優しい人なんだろう。私にはそういうことはできない」と自分の性格の冷たさを感じたりした。
あの頃はまだ母に精気があった。そして私には親に対する娘としての照れがあった。

今、すっかり年老い衰弱し精気なく横たわっている母を見るともう照れもなにもかなぐり捨てて体をさすらずにはいられない。
状況により人は変わるのか?それほど心の冷たい娘ではなかったのか?
足の屈伸運動はゆっくりと数を数えながら5回。膝の硬直がすすまないように・・・。
今日はまず夫が「赤とんぼ」を歌った。
赤とんぼの歌詞の「桑の実」・・・「桑の実食べた事がある?」と私が問えば「ある」と母。「桑の実は何色をしてた?」と聞けば「紫」と母。「おいしかった?」と尋ねると「おいしかった」と母。
次に母が「こころ酒」を歌うと夫が審査委員長になり点を発表。
「大変上手だったので99点です」と言う。母、笑顔。
次に私が「浜千鳥」を歌った。審査委員長の点が母より悪ければよいなと思ったのだがデリカシーが足りないのか夫がまた「99点」と言う。(少々がっかり!)
「同点だから勝負しなくては・・・」と母に言うと今度は母「恋舟」を歌った。夫に今度は「100点」と言って欲しかったのだが審査委員長、また「99点」。あー、私の気持ちが読めない男よ!(なんて言えば罰があたるかな?)
ちょっと前までは歌い始めると10曲以上歌っていた母が今日は3曲止まり。
ややもすると眠ろうとする。
それでも帰ろうとすると「背中がかゆい。掻いて」と引き止めようとする。
帰り際がいつもせつない。

※庭のコスモスが咲いているのに今朝気がついた。

一昨日の事

2011年09月07日 | 日記
台風の影響で収穫直前の栗がだいぶ落ちてしまった。
そのままにしておくのはもったいない。
2~3個拾って家の中に飾って季節感を味わおう。
栗の木は家の敷地内にある。
サンダルを足に突っかけ気軽にトコトコ。
家と栗の木の間に20~30センチの段差。
そしてちょうどそこに台風で折れた木の枝が横たわっていた。
こんなの簡単。ノープロブレム。私はその枝をひょいと飛び越えた。
ところがなんと飛び越えたはずみにサンダルの片方が脱げて・・・チクリ。
嫌な予感・・・。私は素足でしっかり栗のイガを踏みつけていた。昨年落ちた栗のイガであろうか。茶色のトゲが私の右足先にぎっしりと刺さっていた。
これでは歩くに歩けない。
大声で叫んで夫に助けを求める。夫がやってきて足の裏を見て「ホントにドジなやつだ。」と言いながら私を背負おうとする。
ここは私も冷静。これは止めたほうが良いだろう。ぎっくり腰になったら大変だ。
肩を借りてケンケンしながら家の中。
今度は娘に助けを求める。「外でお母さんが騒ぐから嫌な予感がしたんだけど、こんなにいっぱい。気持ち悪ーい。」と言いながら毛抜きで一本一本抜き取ってくれた。

あーあ。なにかやろうとすればなんでいつもいつもこういう落ちがつくのだろう。
結局、青い栗のイガで季節感を味わう事はこれにてお流れーーー。