あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

母が歌った

2014年12月10日 | 

 

母に会いに行った。

母、目に力があり、反応も良い。

昼食も飲み込みが良く完食した。

「元気になってくれて嬉しい。食欲が無い時に

私が無理やり食べさせてごめんね。嫌やったやろ」と

尋ねると、母、「そんなことないよ」と言うように頭を振った。

携帯電話のフォルダに入っている父や妹、母の友達等の写真を見せ、

「これは誰?」と尋ねると、母、しっかりと答えた。

父の写真を見せながら「若い頃ハンサムだった?」と尋ねると、母、頷く。

「みんなに『男前やなあ』って言われなかった?」と訊くと、「言われた」と母。

「そう言われてどう思った?」と訊くと「嬉しかった」と、母、はっきり答えた。

この調子だと、もしかしたら歌が歌えるかもしれないと思い

「歌が歌えそう?」と訊くと「歌える」と言う。

歌おうとして歌えなかったら、母、ショックを受けるかもしれないと思い

「『うさぎおいしかのやま』だけでいいよ」と言って「せーのー、うさぎおいし・・・」と

一緒に歌い始めると、母、予想以上に大きな声でしっかりと

「うさぎおいしかのやまー」と歌った。

「まだ歌えそう?」と尋ねると「歌える」と言う。

そして一人で『ふるさと』を「うさぎおいしかのやま こぶなつりしかのかわ

あめにかぜにつけても おもいいずるふるさと」と

歌詞が一番と2番が混ざった形だったが歌本を見らずしっかり歌った。

食欲がなく体力の衰えが心配だった母が、以前のように今日、歌を歌った。

感動・・・。

東京に住む私の妹に母の元気な声を聴かせたくて電話。

母、もう一度大きな声で「ふるさと」を妹に歌って聞かせた。

妹も感激して「母さん、元気になってくれてありがとう」と声を震わせていた。

母がこれほど体調を持ちなおしてくれるとは思いもしなかった。

今年の暮れの母からの心温まるビッグプレゼント。

 

今、これを書きながら母が歌を歌えていたのはいつ頃までだったか調べてみた。

去年の10月6日のブログに母が歌ったことが記されていた。

母の歌声を聴くのはその時以来だ。

1年2か月ぶりに母が歌えるようになった。

なんと嬉しい事か!!!

感動の1日!

 


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2 コメント

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良かったです (花世)
2014-12-11 19:43:25
お母さんへの愛情がほとばしりでてますね。
お見まいに行って一緒に歌を歌うなんて一度もなかった私には
その情景が浮かんで来て、
私の母も歌が好きだったなと思いだしました。
歌って踊って朗らかだった母にもう一度会いたいなと思います。
お写真はおかあさん?あざみさん似ているような気がします。
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花世さんへ (あざみ)
2014-12-11 22:58:51
花世さん、コメントありがとうございます。
日に日に体力が弱って行くと思われていた母が
健康状態を持ち直し、本当にうれしいです。
お母さん思いの花世さん・・・
お母さんの事が思い出されたようですね。
お裁縫の上手なおしゃれで可愛いお母さんだったようですね。
花世さんが、幸せに暮らしているのを
お母さん、きっと嬉しく思いながら
見守って下さっているのではないでしょうか。

写真、母が介護施設に入所するちょっと前に撮ったものです。
私は年と共に母に似てきたような気がします。
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