あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

『65歳の記念写真』

2013年06月11日 | 日記



65歳の記念に写真館で写真を撮ってもらった。
髪を整えてもらって、買ったばかりのワンピースを着て、颯爽と、いざ写真館へ!!!
照明を効かせ、紗でもかけたら・・・プロの技術できっと!必ず!私も美人に撮れる!

そう信じて疑わなかった。

夫も70歳なので記念に写真を撮ってほしかった。
一緒に行けば頑固な夫も、なんとか説き伏せることができるだろう。

はるばる大分市まで行った。

美しいスタジオで普段より美しくなったはずの私の写真撮影。
まずはワンピース姿で撮影。
「ご主人さんも一緒に撮りませんか?」とカメラマンが声をかけてくれた。
「私は結構です」と、夫、断固辞退。
「一緒に写りたいんです」と私。
写真館の人が機転を利かせてくれて、私が持っていたマイカメラを手に取って「これで撮影しましょう」と言ってくれた。
夫、渋々応じる。
ありがたい。私の思惑通り夫も写真に写ってくれた。(ラッキー!)

次、私はお色直し(?)
今まで買った中で一番値段の高かったスーツ。
記念にこれを着て撮っておくことにした。
もう今はこんなスーツは買えないし必要もない。
これを着て撮ればスマートに写るはず!

撮影、終了!

今日の所はこれでおしまいかと思っていたら、なんとその日のうちに写真選び。
そうか。もう今はデジカメなんだ。

パソコンの画像を見てびっくり!(うそーっ!)
次々に画像をめくっていくが、どこにも『美しい私』は、いなかった!
どの写真も自分が思っていた以上に老いていた。
シワ等あまりないはずだったのにアップで撮った写真はシミやシワが目につく。
それにスマートに写っていないではないか!
こんなはずではなかった。
プロの技術にかかれば、私も女優のように美しく撮れると信じていたのに!!!(愕然!)

気に入った写真、1枚も無し!

しかし、せっかく撮ったのだからワンピース姿1枚・スーツ姿1枚注文した。
出来上がりまで約1ヶ月かかるとの事。
その間に修正されて『女優』になれるかな?
それともありのまま?

家に帰って写真館の人が写してくれた夫婦2ショット写真をパソコンで見た。
どれもこれも、夫、目を閉じている。
やっと1枚まともな写真があった。
ワイシャツのポケットが重そうに膨らんでいる。
何を入れていたのか?
でも今回私が一番気に入ったのは、注文して帰った写真ではなく、夫婦二人で写っているこの写真。
夫婦一緒に真面目な顔をして写真におさまる機会は、我が家、そうあるものではない。

『美しい私』は、どこにもいなかったが、『65歳の記念写真』に悔いはない!