ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

江戸庶民の妖怪観?

2020-06-29 11:24:50 | 日記
4か月ぶりに姫路城を見て,

総社で茅の輪くぐりして,

そして,兵庫県立歴史博物館へ。
6月26日のことです。

・・・何からどうまとめましょう・・・

本来は4月25日~6月14日までだったはずの
歴博特別展「驚異と怪異ーモンスターたちは告げるー」は
会期を変更し,6月23日,火曜日から始まるという,
異例の開始でした。

ずっと楽しみにしていた「驚異と怪異」
本当に行けるのか?
と思っていた時,
楽しかったのは,歴博の「驚異と怪異」のTwitterと
担当の香川雅信先生の本や先生が書いた新聞記事でした。

ということで,今回は特別展を見る前から,
予習をいっぱいしていました。


Twitterで予習(基本?)
日本では,異常な出来事が起こった時,
それが「驚異」であるか,
また「驚異」であるとしたら,何の予兆なのかを占って判断し,
適切な対処をするというのが中世までの政権の役割でした。

しかし,江戸幕府はそうした危機管理の在り方を放棄してしまいました。
「怪異」を解釈してくれなくなった人間たちに対し,
今度は「怪異」の側からわかりやすく人間の言葉で
「予言」を行うようになったのです。
それが江戸時代の「予言する怪物たち」であると考えられます。


香川雅信『江戸の妖怪革命』(6月17日 「読書メーター」)
以前,文庫版を読みましたが,
文庫版には書かれていなかった「第4章 妖怪玩具=遊びの対象になった妖怪」
「第5章 からくり的ー妖怪を笑いに変える装置」などを読みました。
今,「アマビエ」ブーム。
予言する妖怪,それに託する江戸時代の人々。
という,単純な江戸時代の庶民観ではなく,
妖怪を「図鑑」にし,「玩具」にし,「笑い」にするという側面を持っているのです。
・・現代人と似ているかも?
江戸時代,安永のころには,平和で庶民も楽しむことができるようになり,
また,字が読めるようになったからできること。ですね。
(注釈:安永5年(1776年),田沼のころ
 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』刊行。;表象化する妖怪の始まり)

(追記)
面白かったのは,流行神の記述。
流行神に病気なおしや災難除けなど特定の御利益を求める。
願掛けには貨幣やそれによって購入された商品が用いられ,
神仏に「投資」見合った効験を要求。
これは明らかに市場交換の形にならったもの。
江戸時代の御開帳も貨幣経済の側面がある。
・・・私は,たった5円や10円で神仏にお願いし,
また,拝観料を払って,寺社仏閣めぐりをしている。


ということで,今回は予習のまとめ(?)でした。

後日改めて,
予習ではなく,
特別展「驚異と怪異-モンスターたちは告げるー」の感想を含め,
「アマビエ」以外の予言する妖怪等について書きます。
「人魚」とか「件」とか。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第10回課題は,8代目市川団十... | トップ | 件(くだん) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事