ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

「天保の改革を調べてみたら?」

2016-08-21 16:10:52 | 日記 国芳
前回,「そもそも妖怪」で,私はこんな事を書きました。

「歌川国芳の「源頼光公館土蜘作妖怪図(みなもとのよりみつこうやかたつちぐもようかいをなすず)」必ず見てくださいね。
 番組でも言っていた通り,すごい風刺の効いた浮世絵です。
 水野忠邦の天保の改革でのきびしい規制を風刺しています。
 スイカの妖怪は初物禁止を皮肉っていて,
 歯がない妖怪は噺(はなし)つまり,噺を禁止しているのを皮肉っていて,
 大きく目をひんむいている妖怪は市川海老蔵(当時),歌舞伎への規制を皮肉っている。」

先週金曜日の歴博の日,
職員さんや先輩ボランティア・Iさんと「そもそも妖怪」の話で盛り上がり,
私は国芳のこの浮世絵の話をし,
「ほかの妖怪も天保の改革を皮肉っているのでしょうか?
 それぞれ一つ一つの妖怪を見ていくと何かわかるような気がします。」
と言うと,先輩Iさんは,
「一つ一つの妖怪を見ていくのもいいけれど,天保の改革を調べてみたら?
 どんな規制があったか調べて,それから妖怪を見ていくと速いんじゃない?」
とアドバイスしてくれました。

なるほど・・・。
さっそく図書館で本を2冊借りました。
南和男『幕末江戸の文化 浮世絵と風刺画』
徳川林政史研究研究会監修『江戸時代の古文書を読む 天保の改革』

さて,私にこの2冊を読む根性があるかどうか・・・。

ちなみに2冊目の方は,古文書ではありますが,読み下し文も解説もついております。


そしてもう一度,特別展の
歌川国芳の「源頼光公館土蜘作妖怪図」をじっくり見ました。
その時会ったのが,先輩ボランティア・Mさん
「妖怪カルタ・妖怪双六って家庭で子どもが遊ぶもの・・・?
 幕府の改革で双六が規制されたら?
 男がするといえば,双六の博打,金があったら吉原。・・・・
 そういう目で見るのも大事じゃないですか?」

規制をかいくぐって生きる江戸の庶民?

ん,おもしろい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そもそも 妖怪 ;BSプレミアム | トップ | 国芳「源頼光公館土蜘作妖怪... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記 国芳」カテゴリの最新記事