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ケツァールとの出会い(2016中米no29)

2016-12-28 | 中米

 

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 早起きの小鳥たちに負けてはいられないと、もう出発の時間になりました。

 この村の小鳥探し名人のガイドさんに案内されて、急な山道を歩いたそこにはもう世界一美しい鳥、幻の鳥と言われるケツァール(カザリキヌバネドリ)がいるではありませんか。彼女らを鑑賞する旬の時は12月ころからだと聞いていたので、出会いがないかもしれないと思ってやって来たのに、なんとうれしいことにそんな思いを完全に裏切ってくれるのでした。 

 向こうを向いて飛ぶのをとらえることが出来ました。こちらを向いて飛んでくれれば、そして雄であれば真っ赤な胸が見られたのに。

  とにかく大きな木ですから、二羽以上の姿をレンズに収められることはまれにしかありません。

ケツァールにとっておいしい食べ物「リトルアボカド」の実がきれいに写っています。 

 観光客がカメラを向けている大きな木がケツァールが集まるリトルアボカド。もうこの場所は、この地を訪れる観光客が登ってくる定位置なのかもしれない。あまり探し回らなくてもここに来ればまず見られるのかもしれない。でも、彼らが飛来する木がなんとしても遠すぎる。 

 

 飛翔する姿をとらえるのに苦戦します。飛んだなと思ってカメラを向けても、なかなか追いついていけないし、ピントも合ってくれない。 

  手塚治虫の漫画「火の鳥」のモデルとされる、真っ赤に燃える胸をしたケツァル。優雅さいっぱいだ。

 

 グアテマラでは国鳥であり、通貨としても使われて、なんとその単位をケツァールと呼んでいる。もともとグアテマラにはいっぱいいた鳥だったのかもしれませんが、昔は王冠や衣装の装飾に利用するための乱獲から個体数が激減した鳥だといいます。

 

 雌の姿ですが、木の奥に入られてしまうと明るい画像としてとらえることが出来ません。木の中に溶け込んじゃっていて残念です。 

 とにかく目標物が遠いのです。はじめは目視、そしてカメラを構えます。どうやら雌雄一緒だぞ。とレンズをず~と伸ばしてやると次の写真の姿がとらえられるのでした。 

 

 7羽いた。いや9羽じゃなかった。といろいろな声が出ましたが、何羽も飛び回ったことは確かでした。しかしアボカドの実をついばむところは、私の目には入りませんでした。 

 人類とは反対で、鳥の世界はオスが着飾るのであって、メスはなんともジミ子さんだ。 約1時間、時の過ぎるのも忘れてシャッターを何枚も切るのでした。「打てばどこかで当たる」と連射でいっぱい。その中から厳選(?)した写真を張り付けてきました。

 付録として、前回の旅の時写したベストショットを張り付けてみます。フジテレビの番組でも使っていただきチラッと映していただけたので、そこそこの出来栄えだったのだろうと自己満足しているところです。

 

 

 多分今回の撮影場所サンヘラルド・デ・ドーダの近くだと思うのですが、セロ・デラ・ムエルテで2009年12月29日午前7時ころの写真です。手が届くといっては大げさでしょうが、被写体が近かったのが幸いでした。オスの尾羽は繁殖期になるとこんなに長くなるのです。

 

 

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