世界の彼方此方へ行きたい

気ままな旅の様子を綴っていきます

分離壁(2014中東no42)

2014-07-02 | 中東

 

 

 お昼のお弁当は中華料理。日本の中華とも、中国で食するぐるぐる周るテーブルの上の一品などとは異なりましたが、チラッとこんな食事を挟むのも楽しいものです。そうはいっても、やはり和食を食べたいんだけどね。 

 

 別に意味があって写した建物ではありません。こんなモダンなのもあるんだとパチリ。屋根の上には白い貯水タンク。 

 パレスチナ自治区に入ったようです。検問なんか無かったと思うんだけど。「過ちは二度と繰り返しません」と平和宣言した日本からのお客さん、どうぞといってフリーパスだったのでしょうか。でも、平和平和と言ってはいられません。第9条を横から眺めたり、裏から覗いたりして、集団的自衛権とやらを何たらかんたらと読み込もうとしてるんですから。上の写真、左に見えるのは穏やかな分離壁なのかも・・・ 

 これが本物の悲しい分離壁。イスラエルがこの壁を造ったのでしょうが、イスラエルとパレスチナの問題は複雑怪奇でよく分かりません。ユダヤ人が自分たちの国をほしいといって、第二次世界大戦後にできたというイスラエルという国は、まさに新しい国なんですが、アラブ人のパレスチナと刻んだ歴史がこの壁になるのか。あぁぁ分からん。 でも no23で訪れたエリコの町もパレスチナ自治区内だったのに、私の見落としだったのか、こんな壁なんかどこにも見えなかったけど。こちらベツレヘムには、過激派と称する怖いおじさんたちが多いからなのでしょうか、こんなでっかい壁造っちゃって。分からないことが積み重なります。

 Sさんの写真です。彼がコメントしています。現代に生きる人にとってはまさに悲惨です。 壁画は、猿ぐつわされた鳩を食べるライオン。物言えぬ鳩がパレスチナ、ライオンがイスラエルなのでしょうか。 

 この町、エルサレムからわずか10kmのヨルダン川西岸と称する地区にある町なんです。この壁小さな壁ですが、壁の向こうはイスラエル。この現実、何とかならんでしょうか。 人種の違いと言えばいいのか、信教の世界の違いからか、思想の違いからか同じ人間同士なのに、なぜこうもいがみ合うのか、その世界のことは私には良く分かりません。今まさに、お隣の国イラクでは世界中が注目する紛争のまっただ中。この国10余年も前の話ですが大量破壊兵器を持っているとか言って多国籍軍とやらが踏み込み、湾岸戦争といったでしたっけ。我が自衛隊も後方支援とか言って、チロッと出かけたですよね。その国でまた民族の殺し合い。隣のシリアの紛争もまだ収まっていないのでしょう。ヨルダンでシリア難民の話はしっかりお聞きしてきたのに、今度はイラク難民でしょうか。もうさんざん戦ってきたのに、ここ中東では、こんな紛争が未来永劫続くのでしょうか。

 この辺りは、パレスチナ地区ベツレヘムの中心市街地、子供たちは学校帰りのようです。 私たちは、街中の坂道を歩いてキリスト誕生の教会に向かうのです。

 


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