ヤクスギランドからバスで20分ぐらい走ったかな。「紀元杉」にやってきた。
これは紀元杉ではありません。
標高1200m地点、こちらは紀元杉。さすが貫禄だ。樹高19.5m、胸高周囲8.1m、推定樹齢が3000年という。
威圧されてしまう大きさだ。コブもあるし、割れ目や皺も大きい。先端の姿までは見えませんが、この大木にヒノキ、ヤマシャクナゲ、ナナカマドなど12種の着生樹が育っているそうです。
この杉、間違いなく巨木ですが、これに勝るのがあの有名な縄文杉らしい。でもそこにたどり着くには登山口から約6時間の歩きを要するとコースガイド紹介では言っている。もちろん歩きはしませんが、もし私が歩いたら10時間てところかなぁ。
帰り道、バスの中からヤクシカのお尻をパチリ。きれいに写りません。ヤクサルもいるというのですが、お目にはかかれませんでした。
下界に降りるともう雨は上がっていた。お弁当は屋久島グリーンホテルでいただきました。この島の名産品なんでしょうトビウオの揚げ物もあった。そうこのトビウオは歓迎を受けた港に高校生が描いたという大きな絵となって迎えてくれていたのでした。
ホテルの駐車場にはガジュマルの古木。
千尋嶽神社。小さな小さな社ですが「屋久島岳参り」山の神の領域と人の領域を区分するところが、このお札所だというのです。年に一度この地で願いを込めてお祈りするといいます。
花崗岩の岩盤の上を流れる鯛之川。落差約60m千尋の滝、ここも一応観光名所だ。残念ながら日本の滝100選には入れてもらえなかったようです。
200×300m左の花崗岩一枚岩がすごい。奥の山にも岩盤岩肌が見えている。
走るバスから撮影。あちこちにこうした電気牧柵が張り巡らされていました。この島の名産ポンカンやタンカンを猿の被害から守るためとの説明がありました。
屋久島はこんな丸い島。①で下船して ②ヤクスギランド ③紀元杉 ④ お弁当 ⑤千尋の滝 が観光してまわったところ。この地図を見てびっくり。この個所はいずれも世界遺産地域を外れているのでした。定かには分からないでしょうが世界遺産地域はピンク色線に囲まれているのです。地域外であっても山の中には変わりなかった。地域内であっても同じようなものだろうと、慰めごとをひとこと。ちなみに縄文杉は黄色の輪っかのところ。登山道が黄色く塗られています。
船は屋久島を後にします。デッキには雨の残りが揺れていましたが、もうお山も雨は降っていないかもしれません。
日曜日に出発して今日は土曜日。日々こんな歩数で旅を楽しむのでした。脊柱管狭窄症を抱える82歳、よく頑張って歩いてくれたものです。
もう屋久島に来る機会はないだろうとあきらめていた。ところがクルーズ船が島めぐりする中に、この島が含まれているのを見つけて、直ちにこのクルーズに飛びついた次第。これで日本で登録されている五カ所の世界自然遺産を一応みな見て回ったことになった。知床と西表島はまだ登録以前のことですし、徳之島と沖縄北部、いわゆる「やんばる地方」には足を踏み入れていない。それぞれにそれなりのすばらしさはあるのですが「どこが一番」ってたずねられれば、私は「白神山地」とお答えしたくなります。
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