新幹線

「あぁそっか、旅に出る人はこの移動の贅沢な時間をお金で買うんだ・・・！」


的なことを云ったのはどこの誰だったか・・・。

すてきなことを言うなぁ、と思った。

電車に乗るのが好きです。
中学・高校と電車通学でした。
心地よく揺れる感じとか、横に流れていく風景とか。
特に、新幹線に乗った時に思うのは
与えられた2時間という移動時間は、
移動のために発生する公に認められた自由に好きに使っていい時間であり
とっても贅沢で貴重だなー、ということ。
やらなきゃいけない義務も放棄して、誰かに何かを強いられることもなく
だって移動中だから仕方ないじゃないですか、と言い切れる。
（もっとも学生だから、っていう話でもあるけれど）

1時間とかだと短すぎるし
2時間より長いと逆に疲れる。
電車より人の出入りが少ないし
バスより行動が自由。
特急券を購入する価値はここにある。
と、私は思う。変かい？

好きな曲しか入っていないMP3を聴きながら
読んでなかった文庫本を読み終えて
読む物が無くなって駅で買った漫画をめくり
眠くなったらうとうとして
車窓から夕焼けを見ながら考え事。
「次は仙台～、仙台～」
たーんたららたーんたらら　たりらりらりらりらりらん♪
って到着のメロディが鳴って現実に戻るまでの執行猶予の時間が好きです。


あと、はやてやこまちに乗って一度やってみたいことは
うとうとしちゃって気がついたら終点で
降りたら真っ白の雪景色の秋田か青森の行ったことのない街に着いていて
残念ながらもう仙台に帰る電車は無くなってしまっていて
「あーぁ、仕方ない。今日は泊まるか。よし、ついでに観光しちゃお♪」
なーんてお気楽なぶらり旅に変えてしまうこと。

現実は、乗りこしたら大変っ、とそわそわアラームかけて
結局、眠れないっていう小心者の旅がオチなんだけどね。
東京から日本地図で言う左側の方とか仙台より上の方とかも
新幹線で行ってみたいなー。。。


新幹線の車中、久しぶりのオレンジの夕焼けを見ての雑感。