トライアングルの部屋

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夏の庭 The Friends

2017-02-25 16:26:49 | 映画 2017年
映画は平成6年のもので
原作は湯本香樹実著
2011年に読んでいました

小学6年の男の子三人の仲良しグループ

河辺 木山 山下

そのうちの太った男の子山下が
祖母の葬式に出席するため
学校を休んでいて
久々登校してきた

彼から葬式や火葬の様子を聞いているうちに
人の死に興味を持ち
近所に住んでいる一人暮らしのおじいさん(三國廉太郎)が
死ぬのを目撃しようと
そのおじいさんを見張ることになった

三日に一回外出して
弁当を二個しか買っていない
かなり貧しいのではと想像する

家の庭は荒れ放題

ずっと隠れて尾行していたのに
夏休みに入ってから
ついに三人はおじいさんに見つかってしまう

それからはゴミを出したり
草むしりをしたり障子の張替え
屋根の塗装まで手伝い
親しくなっていく

のこぎりの使い方や洗濯など
眼鏡をかけて小さめの木山は
母と二人暮らしなので
いろいろ手伝っているため
手際がいい
彼の父は家を出てほかに家族を持っていた

作業が終わった後
おじいさんはみんなにスイカをごちそうしようとする
家が魚屋の肥満児山下は
その包丁を見て
急いで家に帰り
砥石を持ってきて包丁を研いであげる

それで切ったスイカはとてもおいしいものだった

草を取ってきれいになった庭に
花の種を植える

台風がやってきて
花の種が心配になった三人は
夜におじいさんの家にやってくる


どこからともなく蝶々が飛んでくる

おじいさんは死んだ人間が
あいさつに来ているのかなあとつぶやく

それがきっかけで
おじいさんは戦争に行った話を始める

おじいさんは戦争中ジャングルで危険を感じて
人を殺してしまったこと

その中の一人の女の人が
おなかに子供がいたこと

それが原因か
終戦後帰国しても妻には連絡しなかった

その時聞いた妻の名前
「古香弥生」を手掛かりに
三人は彼女を電話帳で捜し出し
会いに行く

そこには三人の担任の先生 近藤静香(戸田菜穂)がいて
一同驚く
なんと弥生の孫だった

弥生さん(淡島千景)は夫は死んだといい
おじいさんには会おうとしない

そこでの三人はすこぶる礼儀正しかった

その後孫の静香がおじいさんを訪ねてくる
あなたは傳法喜八ではないか
自分は孫だと打ち明け写真を見せる

戦争中に弥生が産んだ子
つまり静香の親は不慮の事故で亡くなったと
告げられる

おじいさんも
静香には自分が傳法喜八であることを否定し
その後しばらく意気消沈していて
子供たちは心配するが

おじいさんは弥生の顔だけ見に行くつもりだと
子供たちに打ち明ける

その日はサッカーの試合があり
子供たちは一緒に行けなかった

試合が終わり急いで
おじいさんの家に行ってみると
家の中で静かに息を引き取っていた

わーわー泣き出す三人

葬式が行われる

葬儀屋演ずるは笑福亭鶴瓶

おじいさんと一度もあったことがないと言う
甥(矢崎滋)も出席していて
おじいさんはかなりお金を貯めていて
それを全部古香弥生にいくよう
遺言を書いていたのだった

火葬する寸前
弥生と静香がやってきて
一目顔を見る

喜八に向かい弥生は
おかえりなさいませと
頭を下げる

おじいさんの庭
季節は秋
コスモスがたくさん咲いている

蝶々が死んでいたので
三人は弔いだと言って
井戸に埋葬する

すると井戸の中から
たくさんの蝶々やとんぼや鳥などが
いっせいに出てきて
再び井戸の中に戻っていった

きっと
おじいちゃんがサヨナラのあいさつを
言いに来たんだと言い
井戸に向かって
サヨナラと叫ぶ

井戸のふたを閉め
花を手向ける

朽ちていく家・・・

これまた
戦争の悲劇ですなあ

身重の女性を殺してしまったことで
自分は幸せになってはいけないと
思ってしまった

戦争中に生まれた我が子が
もうすでに亡くなったことを知り
罰が当たったと思ったか
一度も会えなかったことで
罪滅ぼしと思っただろうか・・・

少年三人には貴重な経験ができた夏休みだった

あまりの汚さに
人が住んでいたこともあまり知られていなかったおじいさんの家
三人がいなければ孤独死していたはず










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