トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

「おもてなし」という残酷社会 榎本博明

2018-10-21 06:50:50 | 本 2018年
東京オリンピック誘致の際
滝川クリステルさんの演説で
有名になった言葉
お・も・て・な・し

これがどうして残酷なのか


おもてなしの精神
お客様は神様という考え方

過剰なお客様扱いが
客の自己愛を増長させた
それにより
労働環境が破壊させられた

そして
過労死や精神的疾患

第一章 なぜ過剰なお客様扱いが当たり前となったのか

第二章 あらゆる職業が感情のコントロールを強いられる社会へ

第三相 お客様は神様という発想が働く現場を過酷にする

第四章 職場内すらも抑圧された感情が渦巻く場に


いつからだろう
銀行の窓口で客を呼ぶとき
~さんではなく~様と呼ぶようになったのは
常に敬語で話してくる店員

それにより天狗になる客
それが当たり前になり
そうされないとクレームを言ってくる客

そう思って読んでいたら
しっかりそのことも書いてあった

電車が台風や人身事故などで
止まった場合の駅員に対する暴言

決して駅員のせいではないのに

私もね
時々お店やメーカーにクレーム
言うことがあったんだよね

それは自己満足のためではなく
相手をよりよくするため
気付いてほしいという思いでの
クレームだと思い込んでいたけれど
最近はやめている

この人手不足で
私のクレームにより
その店員さんが辞めてしまったら困るし
人手不足が働く人の質を落としているのだと
諦めることにした

メーカーに対しては
私ごときで大した影響はないだろうけれど
やはりそこには驕り?
上から目線の気持ちがあったのかも
大企業でもこんなことに気が付かないの?とか

そして
第五章には
過剰・感情労働時代のストレスとの付き合い方
がテーマ

一人で抱え込まないでって
腹が立つことムシャクシャすることを
ノートに書き留めるのもいいらしい
(過労死した人 日記つけてたよなあ)

日本は「間柄の文化」

相手の気持ちや立場を
思いやりながら
自分の考えを伝える

それに対し
外国人は「自己中心の文化」
遠回しの言い方をせず
自分の考えをそのまま言う

自己中心の文化であれば
労働者も「自分」を何よりも優先させ
身を守ろうとするから
過労死などとは縁がない

しかし
日本においてこんな態度だったら
会社内でも客に対しても
即 袋叩きの対象だろう

上手くまとめられない!!
薄い本だから読んでみて!!

東京オリンピックによる
過剰なおもてなしへの期待が
怖くなる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする