トライアングルの部屋

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仙台在住で大の阪神ファン

ディス・イズ・ザ・デイ 津村記久子

2018-10-09 11:01:09 | 本 2018年
サッカー二部リーグを応援する人たちの物語が11話

サッカーは日本代表の試合を観るくらいで
あまりよく知らないが
同じスポーツを応援する身としては
サポーターの気持ちがよくわかる

サッカー知識のない人のために
PKやクリア オウンゴールなどの用語解説も書いてあって
なかなか親切

その上表紙を開いたところに
著者が考え出したであろう
二部リーグのチーム名とマークが
日本地図のその本拠地に書かれていて
実にわかりやすい

マークはよく考えたもんだ
川越シティFCのだるまとサツマイモを
デザインしたものは特にユニーク
あまり強そうには見えないが・・・

最後には年間の最終順位と得点王
まで書かれているリアルさ

サッカーは成績によって
一部に昇格したり三部に降格したりするところが
プロ野球とは違うところ

以下は書かれていたファン心理

あまりにふがいない試合をするたびに
ネットで衝動買いをしてしまう
試合を観ることが気晴らしだったのが
気晴らしが気晴らしでなくなり
その気晴らしを求めてさまよい歩く

降格圏に落ちた時は
家庭の事も忘れるくらい憂鬱だったし
その後三連勝した時は
娘があきれるくらい浮かれていた

わかるなあ
気晴らしが気晴らしでなくなる
試合のこと以外の生活のいろんなことが
憂鬱になってしまう

連勝でもしようものなら
恋愛が成就した乙女のような?
よいたとえが浮かばないけど
ついつい鼻歌が出てしまう

私も一人で野球観戦に行くけど
どっちかというと一人を楽しむ派で
周りの人に話しかけられたりすると
疲れてしまう

でもホームで度々応援に行っていたら
顔なじみができて
挨拶とかもするようになるんだろうなあ

ホームが遠くて
めったに行けない身としては
羨ましい限り

11話のうちどれか一つ
面白かった話のあらすじでも書いておこうと思ったけれど
もう一度ページを開いてみれば
どれもこれも面白かった

長くあってなかったおばあちゃんがサッカー好きと知り
地元での試合に招待する話

憧れていた吹奏楽部の先輩が
部活をやめてサッカーチームの
応援演奏しているのを知り
自分ものめりこんでいく話

両親とも亡くなり
残された兄弟を結び付けていたサッカーの応援
個人の選手を応援するかチームを応援するかで
仲たがいしてしまった話

スタグル
スタジアムグルメの略語

チーム・スタジアムごとに特色があり
地元の食材を使ったものや限定のものがある

今まであまり楽しまず
定番の焼きそばぐらいしか食べなかったけれど
これからは応援する際の楽しみとして食べてみようか




コメント
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