トライアングルの部屋

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家守綺譚 梨木香歩

2018-01-23 16:32:31 | 本 2018年
以前に読んだ「金曜日の本屋さん」で紹介されていた本


家守は家の番
綺譚は珍しい話や不思議な物語という意味


綿貫征四郎という売れない物書き

友人で学生時代に亡くなった高堂
彼の父から
年老いたので嫁に行った娘の近くで隠居する
ついては家の守りをしてくれないか
月々のものもお渡ししよう
と頼まれる

卒業しても
先立つものがなく
下宿先から
引越しすることもできずにいたので
これ幸いと引き受けた

二階建ての古い家
広い庭
池もある
北側は山

床の間の掛け軸からは
亡くなった高堂が度々出てくる

野良犬が居ついて
高堂のアドバイスにより
飼うことになった

隣の奥さんが犬好きだから
助けてくれる
というのだ

その通り
犬に会いたいがために
度々食事を届けてくれる
そして犬のこと以外でも
いろいろ助言してくれる

そして不思議なこととは
庭に咲くサルスベリを始めとした数々の草花が
感情を持っている

もちろん実際にそうだが
その気を主人公の綿貫は感じることができる

本を読んでやったりすると
喜んでいるのがわかる

いや綿貫だけではないかも

隣の奥さんや
お寺の和尚様に
その類の話をしても決して驚かない

そして様々な人間以外の生き物が
共存している

例えば河童
人魚 小鬼

先日観た映画「鎌倉ものがたり」と近いものがある

主人公は着物に下駄


いろんな言葉が風流で
たとえば和尚が飲む酒は般若湯という表現
なんのことか調べて酒だとわかる

僧が使うことばだそうな!!

2004年に発行された本なのだが
図書館で借りた物が
何とも言えない臭い

図書館の本は時々こんなのに当たる

途中で何度もやめようと思い
購入して続きを読もうかと思ったりもしたが
面白いし薄いので
ついつい最後まで読んでしまった

最後まで読んでから
文庫本にはこの話の主人公の作家
綿貫征四郎氏の
随筆「烏蘞苺記(やぶがらしのき)」を追加収録してあることを知る

「ひかりの魔女」に続き
手元に置きたい本

ということで
本を購入したら
もう少しあらすじを追加することにする
もう本を触りたくないので・・・

コメント
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