ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

Bohuslav

2006年09月05日 | μ2

マルティヌーのピアノ四重奏曲第1番(1942年)が気に入ってしまって、連日聴いている。アーティス・アンサンブル・シュトゥットガルトによる演奏、ドヴォルザークのピアノ四重奏曲第2番(これも良い曲、良い演奏)とのカップリング。独ヘンスラー盤。中古で900円だった。
これは心を打つ音楽だ。曲頭の、跳ねるようなしかし引きずるようなリズム(どことなくタンゴ風)が強く印象に残る。沈静しつつ激しつつ曲は進むが、構成・展開に隙が無く、楽器の使い方が巧みで、第1楽章は、ほんと6分半があっという間。第2楽章は開始後約4分半も弦楽のみの引き締まった響きが続くが、ようやく登場したピアノと弦の絡み合うところが、はかなくやさしく夢見るような音をきらきらさせて、絶品。白眉。
モダニズムであり、機知に富んでいるが、心にしみ入るような響きを一貫して保っている。情感が通っているのだ。

マルティヌーは今まではオーケストラ曲ばかり聞いてきた。今後はジャンルをひろげてみよう。
多作だからなぁ、網羅的な蒐集には時間がかかりそう。まあゆっくり揃えていきましょう。


camera: Olympus μ2  film: Agfa VISTA400