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2015年3月27日

2015-03-29 23:18:23 | 代謝

良い脂肪組織は、どのように脳と情報をやりとりするか
How body's good fat tissue communicates with brain



ジョージア州立大学の研究者によると、人体の「良い脂肪」である褐色脂肪組織は、感覚神経を通して脳と情報をやりとりして情報を共有するようだ。その情報は、どれくらいの脂肪が存在し、そしてどれくらいの脂肪を失ったかというような内容であり、それは肥満との戦いにとって重要である。この発見は、褐色脂肪が熱を生じる際に脳と褐色脂肪組織との間で行われる会話を説明するのに役立つ。

褐色脂肪は「良い脂肪」または「健康な脂肪」と考えられている。褐色脂肪はカロリーを消費し、人体が熱を生じてエネルギーを消費するのを助ける。一方で白色脂肪は後のためにエネルギーを保存し、糖尿病と心臓疾患のような健康問題のリスクを増す。健康な代謝の人は白色脂肪が少なく、逆に褐色脂肪は活発に供給されている。

褐色脂肪はエネルギーをより多く燃焼する能力に関して大きな役割を演じ、太らずに細いままでいるための道具になりうることを研究は示す。製薬会社は褐色脂肪を標的にしており、活性化を試みているとJohnny Garretsonは言う。彼は今回の研究著者であり、ジョージア州神経科学研究所とObesity Reversalセンターで博士課程の学生である。

通常、褐色脂肪組織は脳から到着する交感神経系の通信で活性化する。この通信を模倣する薬(β3-adrenoceptor agonist)で褐色脂肪を活性化すると、脂肪は感覚神経(sensory nerves)を活性化することによって脳に応答することを研究は明らかにした。褐色脂肪から脳への感覚神経の通信は、直接的な化学的活性化に反応する活性、ならびに熱の産生を増加させた。

「褐色脂肪からの感覚神経の機能が調べられたのはこれが初めてである」、Garretsonは言う。

「褐色脂肪は代謝にとって比較的重要である活動的な臓器である。我々はそのコミュニケーションの新しい経路を明らかにした。今回の研究は脂肪と脳との間のコミュニケーションについて我々に教える。それは肥満の治療にとって実に有益である。」

「褐色脂肪が多い人ほど代謝が良く、2型糖尿病になる例は少なく、そして体が細いというエビデンスがある。どのようにして褐色脂肪の活動量を増加させ、褐色脂肪を増やすのかを知ること、それは効果的かつ急速に減量するためのもう一つの方法を理解しようとする未来の試みである。」



研究者は褐色脂肪が脳に多くのことを伝えていると推測している。それは例えば、どれくらいの熱が作られているか、どのような種類の自由なエネルギーがどれくらい保存され、また使われているか、どれくらいの脂肪が残っていて、どれくらいの脂肪を失ったかというような情報である。

「褐色脂肪が熱を作り始め、熱くなって活動的になり、人体にとって良いことをするにつれて、それは我々の代謝を増加させて白色脂肪を燃焼させるのを助ける」、Garretsonは言う。

「褐色脂肪は熱くなるにつれて、熱くなっていることを脳に教える。我々はこれが何らかの種類のフィードバック、例えばサーモスタットのようなものであると考えている。それは、熱くなるにつれて、それに対して脳がどのように応答するかをコントロールしているのだろう。」

脳は脂肪組織と情報交換して、自由なエネルギーを分解し、我々の人体が機能するためにそれを放出させるか消費するよう伝えることは既に知られていた。本研究は、褐色脂肪組織と脳の間のフィードバックループを示す。

研究チームは長い間、脂肪から脳、脳から脂肪へのコミュニケーションを研究してきた。しかし、彼らは神経系を通じた脂肪から脳への連絡を調べている、世界でもわずかな研究室の内の1つであるとGarretsonは言う。

記事出典:
上記の記事は、ジョージア州立大学によって提供される素材に基づく。

学術誌参照:
1.褐色脂肪組織は、交感神経-感覚神経フィードバック回路を有する。

Journal of Neuroscience、2015;

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/03/150327101035.htm

<コメント>
論文のリンク先が間違っているようです。実際のアドレスはこちら

脳と褐色脂肪組織は、お互いに通信するフィードバックループを有しているという記事です。

 脳→(交感神経系/SNS)→褐色脂肪細胞/BAT

 褐色脂肪細胞→(感覚系/SS)→脳

Abstractによれば、褐色脂肪細胞の熱産生に強く関与している箇所として
 淡蒼縫線核(raphe pallidus nucleus)
 孤束核(nucleus of the solitary tract)
 中脳水道周囲灰白質(periaqueductal gray)
 視床下部室傍核(hypothalamic paraventricular nucleus)
 内側視索前野(medial preoptic area)
を確認したとあります。