日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

貧乏選挙という選択。

2015-03-07 05:45:05 | Weblog
選挙について。何事にも、時期があると思うことしばし。

前年の衆議院鹿児島2区補欠選挙で立候補した、ありかわ美子さんの出馬には無理がありました。自民党の金子万寿夫氏が66360票、野党の打越明司氏が46021票なのに対して、山本太郎議員が応援したありかわ美子氏は5858票と当選者の10分の1の得票も得られませんでした。

ありかわさんは、1000万円必要な選挙資金のうち、集まったのは寄付金が半分と、借金が大分残ったと聞きます。正直、介護福祉士で数百万円の借金はキツいし、次の選挙の資金準備どころではなくなります。

票読みできる人がいなかったのでしょうが、これが短期選挙、初出馬の怖さです。

その他選挙には胡散臭げな、選挙人が数知れず寄ってきます。選挙時期には空き店舗が選挙事務所としてものすごく高く賃貸できるので、怪しい不動産業とつるんでいる人物のアプローチも考えられるでしょう。支援者が整わないうちに立候補してしまえば、ポスター貼り、チラシ配布、電話などの選挙応援者をお金で雇わなくてはなりません。それを紹介すると言ってきますが、必要なお金は青天井になります。

世の中には貧乏選挙というのもあって、障害者福祉施設・介護施設で働きながら、節約して寄付金をもらって選挙資金を貯めながら、毎日必ず辻立ちして、町内活動には必ず出て、事務所は親の家を借りて、友達にボランティアや後援会を運営してもらって、中古自動車販売の友達に選挙カーを用意してもらって、4年がかりの貧乏選挙というのもあるのですから。貧乏選挙は時期の見計らいと、複数年の時間と手間がかかるだけです。

野田さんも船橋駅で毎日辻立ちして総理大臣にまでなりましたし、菅さんも自転車に乗って遊説して総理大臣になりました。亀井静香さんは、まだ若い警察官僚の退職金で初当選し、その後負けなし、金融担当相や、自民党の政調会長になりました。

世襲をあてに出来ない人にとって、貧乏選挙も、意外と、馬鹿にならないのです。