日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

民主主義が育たない理由と、いじめ問題の本質は同じだ。

2014-10-17 04:10:30 | Weblog
日本で民主主義は育たない?

私が脱原発の官邸前行動でデモに参加していた時に、「やめるな! もっと大きな声を出せ!」と、フランス人だかドイツ人だか分かりませんでしたが、白人の迫力は凄かったです。本物の民主主義は、孤高で、泥臭く、あくが強いものだと感じました。そこらへんを、日本人は嫌っているのでしょう。

民主主義は、どこかの誰かがやってくれるものだと期待していたら、役所に文書で苦情を出した人は皆無だったって、笑い話にもならないです。結果として、自分の代わりにやってくれる人はいないのです。意見を表明しない人が多いのは、言い出したら、自分がやらなくてはならなくなることが内心分かっているズルさに起因します。

そんなことをやっている暇はない? 忙しいのはみんな同じです。政治について考えたり行動したりする1日5分、10分の時間はたいがいの人は作れるでしょう。FBで共感する人の文書のシェアでもいいし、twitterのリツイートでもいい。それを積み重ねれば、途方も無いムーブメントを起こすことができるでしょうし、国が変わる可能性もで出てくるのです。

日本でイジメがなくならない理由も、根は同じです。声を上げたら、自分がいじめられっ子を助けるという面倒なことをしなければならないからです。稚拙ないじめっ子にも問題があるのでしょうが、沈黙する多勢の方に大方の問題があるので、何十年経ってもいじめ問題は解決できなかったのです。

という訳で、TPPの違憲訴訟の会が立ち上がっています(笑)実際に訴訟に連名するも良し、2千円のお金だけ払って参加するも良し。心ある人のご参加をお願いいたします。下のグループにイイネを押すだけで、政治参加できます。

https://www.facebook.com/pages/Tpp%E4%BA%A4%E6%B8%89%E5%B7%AE%E6%AD%A2%E9%81%95%E6%86%B2%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E3%81%AE%E4%BC%9A%E8%A8%AD%E7%AB%8B%E6%BA%96%E5%82%99%E4%BC%9A/713065408779917?fref=ts

虚業と、実業

2014-10-17 03:03:50 | Weblog
インターネットの儲け話に、若者たちが夢中なのを聞くと少々心配になる。

アフィリエイトやドロップシッピング、株やFX、はたまたビットコインなどの虚業がこれほどの市場を作り出せたものだと感心する。しかし、確実に儲かるのは、人間の欲望を利用して、大衆の小銭の囲い込みに成功した者だけだ。今がチャンスなので、消費者金融から金を借りてでもチャレンジしたいというお目出度さは、大人がしっかり教えていないからだろう。

若者は働くのが嫌いな生き物だし、せっかく就職できたとしても、楽に稼げる方法が他にあるのではと考えている者も多いだろう。

本当に儲かる情報はまず世間に流れないだろう。希少な価値のある情報は、人に知られない方が利益を独占できるからだ。

100人に1人しか成功しない事例でも、あたかも自分がその1人なのではないかという自意識が若者にはあるだろう。

自分が残りの99人の方だったと自力で気がつくには、かなりの時間がかかる。自意識の高いうちは、凡庸な大衆の中の一人に過ぎない自覚は認めがたいかも知れないが、虚業の夢から醒めて実業で働き始めれば、思ったより楽に行きられるようになるだろう。

私が働いている介護職は10年もやっていれば、かなりの資格を取れる。資格で自分を武装すれば、まず就職に有利な力強さを得ることができる。介護福祉士なら50代でも転職して正社員になるのが可能だし、ケアマネなら60代後半で難なく転職している。

10年のキャリアというのは、かつての終身雇用の時代と比較してとても短時間だ。関東の介護職の求人を見れば分かるが、介護福祉士で年収400万円以上の職場も多く、30歳でその年収になった者なら、他業種と比較してそれほど悪くはないだろう。学習コストも、資格試験の費用だけ持てばいいので独学がうまくいけば最低数万円で済む。PTや看護師のように何百万円もかけて専門学校に通わなくていいのであれば、費用対効果が非常に高いと分かるだろう。貧乏な親の家庭に生まれても、自力でどうにかなるのだ。

私の職場には、介護という実務の他に、ライフワークとして副業の準備をしたり、副業をすでに始めている人も多い。職業が安定してくれば時間に余裕が生まれるので、介護講座の講師になったり、ネットショップを開いたりしている。本業がしっかりしていれば副業で失敗したとしても大してリスクはないので、ビジネスをやりたければそうすればいい。

本業でも、独立する事業所がタケノコのようにどんどん現れている。介護ほどベンチャーが成功している業界も他にないだろう。ケアマネージャーの事務所でで潰れた話は殆ど聞かないが、ラーメン店の開業で成功するのは3軒に1軒程度だろう。

虚業の夢を捨てて、20代を冬の時代で生きる覚悟があれば、30代、40代になって花開くであろう。

石の上にも3年と言われているが、日本は不況続きなので石の上にも10年なのだ。それを見誤ると転職を繰り返すしかないだろう。今の政治家の誤った経済政策ではそんな簡単に好景気には戻らない。

パラダイムシフトが酷すぎるので、高度経済成長時代の先輩たちのアドバイスは殆ど参考にならなくなっているが、一生アルバイトや派遣業の非正規雇用で生きていかなくてもいい道はあるには、あるのだ。