日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

あの爆発は、あれだけの規模の爆発

2011-04-20 13:08:07 | Weblog
なんか、世の中原発事故が沈静化したような安心ムードがただよっていますが、ダチョウが頭を砂の中につっこんで安心しているというか、いいことしか考えないのは子どもの考え方というのに似ているというか、そうった印象を受けます。

先日、家族6人で千葉まで引っ越してきた遠い親戚は、原発から10キロほどの大熊町から来た人たちだそうで、父親が東電の職員らしく、まだ第二原発に残って頑張っているそうです。

以下、衆議院議員 徳田たけし氏のブログから。
「南相馬市にて」
http://ameblo.jp/tokuda-takeshi/entry-10863321501.html

そして及川副院長の話から驚愕の事実を知る。

3月12日の一度目の水素爆発の際、2㎞離れた双葉町まで破片や小石が飛んできたという。

そしてその爆発直後、原発の周辺から病院へ逃れてきた人々の放射線量を調べたところ、

十数人の人が10万cpmを超えガイガーカウンターが振り切れていたという。

それは衣服や乗用車に付着した放射性物質により二次被曝するほどの高い数値だ。

しかし、そこまで深刻な状況だったとは政府から発表されていない。

病院に立ち寄ることなく、被ばくしたことも知らずに、家に帰って子供を抱きしめた人もいたかもしれない。


そこで爆発から2時間後の枝野官房長官の会見を読み直してみた。

水素爆発は起こったが、格納容器が破損していないことを確認した。

従って原子炉格納容器内の爆発ではないことから、放射線物質が大量に漏れ出すものではない、と述べている。

13日での会見では、バスにより避難した双葉町の住民の皆さんのうち、9名が測定の結果、被ばくの可能性があることを発表した。

この9名のうち4名の方が少ない方で1800cpm、多い方で40000cpmの数値。

その上で専門家の判断によると、こうしたものが表面に付いているという状況に留まるならば、健康に大きな被害はない、とも述べている。

南相馬市立総合病院で確認されているだけでも十数人が高い数値を示していた深刻な状況が、

政府には情報として上がっていなかったのだろうか。

もし情報が上がっていなかったとしたら、官邸の情報収集能力と危機管理の観点から問題であり、

情報が上がっていたのに意図的に正確な情報を伝えなかったのであれば、、

それは政府による情報操作であり、犯罪に近い行為と言える。