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アンスネス様@オペラシティ

2008-10-28 | ピアノ近サート(主に近藤さん)
 きのう10月27日は、東京オペラシティコンサートホールでアンスネスのリサイタル。 場所は、京王新線「初台」駅直結です。
 が、京王新線に分かれる笹塚で降りそこなったため、新宿で新線に乗ろうと思ったら、分かりにくいったら。
降りたホームにも改札にも、新線への矢印などは何もなくて、発着掲示板に代わる代わる出る説明にやっと、「新線へは5番6番へ」と書いてあった。
しかも1~4番線の看板はあるのに5番6番は見あたらねぇ。

 しょうがないから4番横の端っこからホームに降りてみたら、やっと「新線は160m先」とあった。最初から案内板作っとけって。 
 で、狭いホームを進もうと思っても、人が多すぎて通れやしない。おまけにみんながこっちに向かって歩いてくる。危うく遅れるとこだったわよ、早く出たからよかったけど。
 ちょうどラッシュだったのかな。次から笹塚で乗り換えよう。
 東京の電車って、放送の声が小さいから分かりにくい


 そんなことはおいといて、アンスネスさまの演奏はすばらしかった。
 プログラムは、

 ヤナーチェク  霧の中で 全4曲

 シューベルト  ピアノソナタ第19番 ハ短調 D.958

  休憩---ーー

 ドビュッシー  前奏曲集より
          第2集より第3曲 ビーノの門
          第1集より第7曲 西風の見たもの
          第2集より第5曲 ヒースの茂る荒れ地
          第1集より第9曲 とだえたセレナード
          第2集より第8曲 オンディーヌ
          
 ベートーヴェン ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」


  アンコール--ー

 ドビュッシー  前奏曲集第1集より アナカプリの丘
 ベートーヴェン ピアノソナタ第13番より 第3楽章・第4楽章
 スカルラッティ ソナタニ長調 K492



 別世界に浸ってきました。
 もう終始、大自然と一体となって漂っているかのような、音の運びなんです。
 「写実的」といいたいくらい。「印象派」ですけどね。

 空気が、荘厳で澄んでいて、やさしい。
 音が、厳しくも柔らかくも、風景を運んでくる。

 そして、相変わらずリズム感が良すぎ。
 なんていうんでしょうか、あの音の切り方、流動感、躍動感。
 近藤さんとはまたちょっと違うのね。
 どっちがいいとかいうんじゃないけど。
 
 言葉では言い表せませんが、すべてにこれらが共通して、的確な演奏でした。さすが。


 そしてそして、
 私はシューベルトに惚れてしまいました。
 以前もアンスネスのリサイタルでソナタ20番を聴いて、涙しそうになったのを思い出しました。20番、全楽章いいけど、4楽章は泣けるでぇ。
19番も、20番に比べるとちょっと分かりにくいような曲ですが、大好きになりました。 これから、21番も聴いて(19~21の三曲は、死の年に「大ソナタ」として一気に書かれたらしい)、もっとシューベルトの曲を知ろうと思います。
 近藤さんにも、ぜひとも弾いて貰わなければいけないわ

 今まで、作曲家の中で誰がタイプかなんて、考えたことはなかったけど、シューベルトが生きていたら、私は惚れていたかもしれませんわ。
 あんな細やかで美しい、そして荘厳な曲を書くシューベルトくんはきっと、やさしく控えめで、きれいな心のもち主に違いない。(って私の好みって、男が望む女性像みたいやな。もちろん強さもいるけど。)
 シューベルトくん大好き そして、シューベルトが好きなアンスネスさまも、シューベルトをよく弾くという志位さんも好き
 (今は、ケンプの19番・20番のCDを聴いています。美しい・・素晴らしい演奏です。)

 リサイタルの話に戻りますが、アンコールはなんと3曲(4曲)! 最初から何度も、深々とお辞儀をして(いつもそうだけど)、あまり弾かなさそうな雰囲気かな、、と思ったのに!
 ベートーヴェン13番の素晴らしい演奏が終わって、花束贈呈もあり、さすがにもう終り、という感じだったけど、鳴り止まない拍手に押されて、スカルラッティを!
 私は右のバルコニーにいて、もう終りという顔で上を向いてくれたときに手を伸ばしてみたら、にこっと笑ってくれたので、そのおかげかも!(←大勘違い)
 このお人柄がまたいいのよねぇ。 以前握手してもらったときの笑顔もステキだったわん
あ、そうそう、私の席からは弾いてるときの表情がすべて見えたのですわ
 音をふわっと響かせるような場面が多いプログラムだったので、しょっちゅうこちらを見ているかのような目線が飛んできましたの まぁお顔より音楽に集中してはいたけど、素敵だった
 それと、アンコール最後のスカルラッティの最後の音。腕を揃えて、厳しいお顔で正面を見据えて、厳格に2和音。やられましたわごめんなさいって感じ 
 そんなわけでけっこう良い席でしたわ 足も指も全く見えなかったけどね。

 会場はほとんど満員でした。サイン会も昔のフェスの近藤さん並に長蛇の列! 手が心配だったけど、ずっと笑顔で対応されていました。写真も撮られまくり。10年前から比べてすごい人気ですおつかれさまでした 

 明日はサントリーホールでラフマニノフ2番。FM中継楽しみにしてるわん♪
 来年は、今まで弾いたことがなかったショパンのバラード1番・3番(意外!)や、モーツァルト協奏曲24番、ラフマニノフ協奏曲4番などを、そして、大好きなドビュッシーもまた弾く予定だそうです♪
 

 

 


 

  
 

  


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (髭彦)
2008-10-30 14:15:33
髭彦と申します。
「アンスネス様@オペラシティ」を拝見しました。
ぼくも同じコンサートを聴き、たいへん感動しました。
その感動を歌った短歌にTBさせていただきましたので、よろしければお立ち寄りください。
返信する
はじめまして (ネコ型)
2008-11-06 21:56:01
 遅くなりました コメントありがとうございます 
 私もアンスネスの演奏には、いつも感動・興奮させられます
 
 髭彦さまのブログに立ち寄らせていただきました
 心動かされたとき美しい日本語を使って表現、というのも素敵ですね。そのテがあったか
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