今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

まだ保護できる? ~悩ましい問題~

2022年11月16日 | ノラたちの幸せを願って
不幸な猫をなくしたい。
そのためにはまず「殺処分」「虐待」「遺棄」をなくさなければならない。
(※「遺棄」には保護者の本意でない脱走も含みます。)
はっきり言って、それさえ保証できればペットショップだって何だっていいんです。
でも、それだけじゃ猫たちは幸せになれない。

サクラがいなくなった家裏ではキジロが健在

これも大変インパクトが大きい、多頭飼育の崩壊があります。
悪徳ブリーダーなどによる確信犯的なものは、滅茶苦茶に取り締まって根絶すべきだ。
問題は無知、または善意に起因する多頭飼育化です。
昔の人は猫に不妊手術なんて考えたことないし、その結果どうなるなんてましてやだ。
厚労省をはじめ各NPOが盛んに注意喚起してるけど、効果は期待できません。
こういった人たちはネットも見ないし俗世間から遊離してるので、啓蒙活動も届かないのです。

この問題に関しては、自分なりのアイデアがあります。
今の日本ではとにかく親権だの所有権だのが強すぎる。
最近特に多い幼児の虐待、そして動物の不届きな飼育、いずれも親権所有権の壁で周囲の監視や命のサポートがうまくできないことが問題だ。
確かに所有権も重要だが、常に頂点にあるのではなくそれを乗り越えた法整備も必要だろう。

最近は常連になりつつあるシン(店)

さて、ここまできてようやく本記事の主題、「善意に起因する多頭飼育の崩壊」について。
少し前になりますが、変わった原因による多頭飼育崩壊が報道された。
その方は保護した猫にきちんと不妊手術を行い、一匹一匹名前をつけて大事に育てていた。
次から次へと現れるかわいそうなノラ、一匹たりとも見捨てることはできなかった。
その結果保護猫の数が増え、経済的だったか本人の病気だったかの理由でまともに飼育できなくなり、やがて凄惨な多頭飼育の現場へと化したのです。
ようやくその現場に救出が入った時、本人は泣いて(猫たちに)謝ったという。

愛読している石井万寿美先生のブログ記事に次のようなのがありました。(先月)
犬猫保護で知られる坂上忍さんが、25匹目で(保護を)打ち切ったと。
石井先生はその坂上さんの決断を称賛しておられます。
無理に沢山保護しても、手も財力も足りなくなって多頭飼育崩壊に陥ってしまう。
そうなれば人も犬猫も不幸になるだけ。
身の丈を知り、限界を見極めることが大切なのだと。

このひと月ほど姿を見ないサビ(店)

確かにその通りなのです。それはわかっているのです。
わが家には現在10匹の保護猫がいます。
店には2匹、まだ保護できず外でお世話しているノラが3匹。
高齢保護者が、計15匹の猫たちをお世話しているのです。
3年前の粗相問題で、当家の頭数は8匹が限界だと決めました。
でも昨年の11月、子猫のケンが現れてこれから冬に向けて大変だと保護した。
最近は外で暮らすサクラの体調に異変が生じ、これは大変だと保護した。
そんなわけで現在10匹です。里親さん探しもそう簡単ではありません。

もし今、救いを求めるノラの子猫に出会ったら、
空腹で衰弱した子猫が助けを求めてきたら、
果たして家の頭数が限界だからと見捨てることができるでしょうか。
教えて下さい、石井先生。

ついに復活したモドキ(店)


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