今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

愛の輸液だ 拒むなテンちゃん

2019年02月05日 | (故)テン
慢性腎不全と診断されたテンちゃんのその後です。
数値的には末期を越えている? 先生からは、今でも食欲があること自体不思議、13~15才とみられる年齢から考えても、今度食欲がなくなったら最後だろうと余命宣告まがいのことを言われちゃいました。でもテンちゃんは輸液のおかげで復活し、今も食べたり甘えたり走り回ったりと元気いっぱい。それで、保護者夫婦は在宅輸液の決断をしたのでした。


ん? これ何?


テンちゃんのバッグです(病院の待合室にて)

まずは先生のコーチングを受けました。肩甲骨の辺りをつまんで三角形のくぼみを作り、そこに針を刺す。輸液の量やスピード、用具の使い方や衛生維持、さらには輸液中のテンちゃんの変化について教わりました。それを携帯ビデオに撮って復習。2日目には実際に自分で刺して液を注入してみた。テンちゃんは少し唸るけど意外とおとなしく、これならいけると確信したのです。


病院は店から歩いて3分(お店見回り中のテンちゃん)

ところが実際に家でやってみるとテンちゃんの様子が全然違い、背中に針を当てただけで大暴れ。次はエリザベスカラーを買って装着、それでもやはり暴れてダメ。そこで一度通院輸液を行っていろいろアドバイスを受け、翌日は診察台と同じような台を用意して再挑戦。ようやく針を刺すことができたものの、20ccほど入れた時点でやっぱり大暴れ中止。1回の目標は150ccとはるか先です。

そもそもテンちゃんは背骨が浮き出るほど痩せてしまったので、針を刺す余地があまりないように思える。何とか刺せても、直ぐに馬のように後足で立って暴れだすのです。この暴れるのが、針も一緒に暴れるのでなかなか危ない。とにかく何とか体得しなければと頑張っているのですが、やはり素人ではダメなんじゃないかと気の萎えること萎えること。


前足を浮かした水の飲み方が評判に

一応その後も毎日試みていますが、針を刺すか液を入れ始めてすぐの時点で暴れだして中止。いまのところ注入できた日は2割程度で、しかも30ccくらいがやっと。今ではテンちゃんを台の上に乗せただけで身体を硬くして吠え出す始末です。それでも輸液は続けなければならないので、3日は空けないよう病院に持ち込んで輸液してもらっています。その時のテンちゃんの従順さったらない。こやつ、まさか若い女性看護師さんにゴマすってたりして。


わが家を探検中のテンちゃん

一方輸液のおかげで、テンちゃんの元気はだいぶ復活してきました。相変わらず昼は店、夜はわが家の生活ですが、店の見回りも小走りになったり遠くまで行く元気も戻ってきた。見回りに疲れれば憩いの場は専らスタッフルームで、古巣のアドミ事務所には興味をなくした様子。スタッフルームではS君やK君を中心に誰彼なく甘えまくっています。スタッフもみな心配してくれるし優しくなって、テンちゃんは今や幸せの絶頂なんじゃないだろうか。


再びお店での日光浴が日課になりました

わが家でも他の猫たちと打ち解けてきた。相変わらず唸り続けだけど喧嘩を仕掛ける素振りはない。体調不良のせいか敵意を見せないニャーともうまくやってます。ホント、テンちゃんにとってはいいことばかり。輸液で悩み続ける保護者の苦労も知らずに、テンちゃんはしっかりと余生を謳歌しています。


わが家で食事中(手前キー、右ちび太、奥シロキ)


コメント
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