今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ついに決行・・ご招待という形の保護

2018年03月02日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
それは、春の訪れを告げる嵐が来た前日のことでした。
ノラたちの生活はちょっとしたきっかけで変わる。家裏で生活するイエミケ一家が、暖かくなって寝床が必要なくなれば離れ離れに消えていく可能性もあった。でも、何とかその前に保護することができました。3匹ともです。そう、Rしたイエミケも再び家の中に戻ってもらいました。

               
             ①開いた勝手口の内側で遊ぶチビたち
               (※本文と写真は連動していません)

その方法は、チビたちにわが家に興味を持ってもらってそのまま保護する。イエミケの手術の頃からこのプログラムを進めていました。それに、自分の気持ちの整理です。初めての室内で大暴れしたチビたちを見て、果たして家が大丈夫なのかという不安。そして一度チビたちを保護したら絶対に見捨てないという自分の覚悟の確認。保護するノラたちの数が増えれば、ひとつひとつこの覚悟を確認しないと前には進めない。

               
             ②ニャーのご飯を食べるイエミケと黄チビ

保護するまでの道のりはハラハラドキドキの連続でした。冒険心の強い黄チビは自分に馴れるのも家に慣れるのも早かった。一方ご飯を食べるのがいつも最後という控えめな白黒チビは、もどかしいくらい慎重で家に入ろうとしなかった。そのうち3匹の行動がバラバラになってきて、黄チビはいつも家裏にいるけどイエミケと白黒チビは"お出かけ"が多くなった。

              
                
             ③好奇心旺盛な黄チビは家に慣れるのが早かった

で、まずは黄チビだけでもという思いもあったのですが、途中からその考えは捨てました。一見バラバラに見える3匹が、実はしっかり繋がっていると思えたからです。そうなんです。人間にはわからない何かで彼らは繋がっているのです。かつてソトチビとみうもそうだった。 今、保護部屋で安心して過ごす3匹を見て、つくずく一緒に保護してよかったと思います。

              
                
             ④慎重な白黒チビは他の2匹を見守って・・

とは言え、どんどん行動範囲が広くなって見かける機会も少なくなる白黒チビ。週間天気予報が春の嵐とその後の気温上昇を予測し始めた頃は、それまでが勝負だと焦りました。保護を決行できたのは偶然の成り行きだったけど、それまでの"予行演習"が功を奏したのです。

               
             ⑤ありゃ、3匹揃ってキッチンで何か物色

とにかく3匹のご招待に努めた。イエミケは"かつて知ったるわが家"のような感じで問題なく、黄チビも勝手口から奥まで入ってしかもくつろぐまでになった。でも白黒チビは、まずひとりでは入らない。他のどちらかに連れられて、恐る恐る時間をかけて入って来ます。そして家中で過ごす時間が少しづつ長くなって、家の中を探検するようになりました。

               
             ⑥イエミケは飽きたのかさっさと退出

本記事の写真は、3匹が揃ってかなり本格的に家中を探検したときのものです。
勝手口の開いた隙間から入ってきて自分がいたリビングまでやって来た。何かに驚くと勝手口の方に逃げて、開いていることを確認します。イエミケと黄チビはそのうち一心不乱に探検に熱中。それを見守る白黒チビ。勝手口をそっと閉めれば保護完了です。でもこのときはそれができなかった。写真でわかる通り、勝手口から見て3匹の奥に自分がいたからです。

               
             ⑦チビたちは残ってしばらく探検を続けた

うーん、絶好のチャンスを逃した。しかもその後、その日も次の日もイエミケと白黒チビの姿が確認できず。 いやーな気分になったさらにその翌日、春一番暴風雨の前日の朝です、ご飯の支度中黄チビのために少し開けた勝手口から、イエミケと白黒チビも入って来た。不意をつかれて驚く間もなく、かねてから示し合わせていた行動に。妻がリビングに残って監視、自分は玄関から出て勝手口に回った。3匹が奥にいるのを携帯で確認し、そっと勝手口を閉めたのです。

大パニックの大暴れを覚悟していた。案の定、3匹は閉まった勝手口の内側でビービー鳴き出した。後は鳴き喚く3匹を保護部屋まで誘導し、外から"愛用"の寝床やマット、それにトイレも入れ、窓の一ヶ所は雨戸を閉めて少し暗めに、とにかく落ち着かせることに努めた。ところが予想したような騒動はまったくなく、部屋の中は静寂そのもの。1時間ほどして開けて見ると、それぞれ寝床の中でまどろんでいた。さらに昼ごろに食事を持って入ったときは、喉を鳴らしてゴロンゴロン。まだ傍に寄れない白黒チビまでが喉を鳴らしていました。

これで保護は一段落。これからは、3匹の家猫修行が続きます。

               
             保護当日の3匹、落ち着いたもんでした


思えばイエミケが家裏でソトチビの残り餌を見つけて、食べに来始めたのは10月。あまりの大食ぶりに怪訝に思っていたら、まだよちよち歩きのチビたちを連れてきたのが11月。 それからの4ヶ月は、ソトチビとともにイエミケの子育てを手伝ってきた。そして今、ひとつ屋根の下にいるのだから何がご縁になるのかわからない。

このところバタバタしていて写真を殆ど撮ってないので、保護後の様子については次回に譲ります。


コメント
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