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今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

容体急変「サクラの長~い1日(前編)」

2024年12月18日 | サクラ(新顔)
サクラの容体(容態)が急におかしくなったのは一昨日のことでした。
朝はまだよかった。飯時にはキッチンまで来て待機する気力があった。
夕方から具合が悪くなって、夜には殆ど動けず意識朦朧として寝そべったまま。
その様相はこれまで看取ってきた子たちの最後の夜に似ていた。
彼らは何故かみな早朝に逝ったのです。
急転直下の状況に気持ちが追いつかないまま、夜を徹して付き添いました。

猫というのは最後の最後まで平常を装うから、突然力尽きたようになる。
翌朝(昨日の朝)サクラはまだ生きていた。が、臥せったまま目の焦点が合ってない。
シロキが遺してくれたカロリーエースをやったら、下顎を浸けながら少し飲んだ。
今週末には本格検査を予定していたが、とてもそれまで持ちそうにない。
翌日は休院。電話で無理にお願いし、初めは断られたけど何とか診てもらえることに。
料金が高めでさほど混まない上、手術が直前キャンセルになったことに救われた。
急いで動けないサクラを連れて行った。状況を説明し、サクラは検査入院となった。
とにかく腹水の原因を付き止めないことには治療もできない。
検査は、昼前から始まった。

一昨日の朝はまだ少し気力があった

話を進める前に、この2ヶ月ほどのサクラの状況について。
先の10月頃サクラの生活は安定していた。
毎日夕刻には介助してスープを飲ませ、隔日で投薬を行う。その他は自分で食べた。
が、相変わらず自分で水を飲まず、トイレを使わず粗相しまくり。
夏から秋にかけて食欲が増し、カリカリもかなり食べるようになった。
太れないガリガリサクラのお腹は見る見る膨れ、満腹時の幼猫体型に。
11月に入って、先生と相談してステロイドを減らして隔日1/3錠にした。
すると次第に食べるときに痛がるようになり、11月後半には激しく痛がった。
食欲はあるのに食べれない。ひと口ごとに痛がるカリカリはついに食べなくなった。
12月になってウェットも食べる量が減り、そのうち自分では食べなくなった。
ダイフクの耳やココのオシッコ詰まりに気を取られて、サクラへの対応が遅れた。
ステロイドの量を元に戻そう。そう思った時、
食べてないのにさらにお腹が膨れていることに気づいたのです。
FIPの診断治療に力を入れている病院を選んだが、初診検査の結果はFIPに否定的だった。

一昨日夕方のサクラ (この後、コタツに入って動かなくなった)

さて、先生から電話があったのは検査が始まって2時間くらい経った頃でした。
X線検査のために腹水を少し抜きたいと。
前回診察時、自分がルイのFIPで腹水を全部抜いた失敗談をしたので気にしたらしい。
その件は了承した。先生からは他にも検査結果についての話が合った。
まず呼吸困難を来していること。心臓のポンプ機能がかなり落ちている。
そして、猛烈な貧血状態であること・・。
何と、自分(オジン)と同じ心不全だった。でも貧血は・・・。
実は貧血は腹水(ウェットの場合)と並んでFIPの特徴なのです。
「状態は大変良くない、検査中に死んでしまうかもしれない。」
先生はそう言った。

(後編へと続きます)

昨日のサクラ通院前、コタツの中でカロリーエースを少し飲んだ

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診断結果

2024年12月15日 | サクラ(新顔)
今は亡きルイのカテゴリーは、最初の記事のタイトルが「改名サクラとルイ」。
ルイは家裏で幼い頃のサクラやハチ(キジロ)と同じ時代を過ごした。
当時家裏は群雄割拠していた時代。ルイは他猫を追い払いサクラやハチには手を出さなかったので、結果的にまだ幼い2匹を守った形になった。
そのルイカテゴリーの記事数が少ないのは、ルイが若くして急逝したからです。
FIPでした。当時は自分もまったく知識がなく、ルイを看取った後に闇雲に勉強した。

サクラの記事でFIPのことを書くなんて、何か因縁めいたものを感じます。
当時FIPは致死率100%で予後数日と言われていたが、実は希望の光が見え始めていた。
バカ高いけど効果のある薬が確認されたのです。
その後パンデミック(コロナ騒動)をきっかけに「レムデシビル」という薬が開発された。
これがFIPに大変効果あるらしい。何故ならFIPもその原因がコロナウィルスだからです。
ただごく近年の動きなので、まだ知見のある病院とない病院があるようだ。

FIPの自己診断としては、発熱やお腹の膨れ(腹水:ウェットタイプの場合)がある。
ルイ亡き後、自分は食欲減退やお腹の膨れには先ずFIPを疑うようになった。
5年前にルイを病院に連れて行った時のことで、今でも後悔していることがある。
無知な自分が(ルイを楽にするために)お腹の水を抜けないかと頼んだとき、
先生(今は登院していない院長先生)は不安気だったけど対応してくれた。
「随分抜けましたね」と言って結果的にどのくらいだろう。500mlビーカーに1杯半近く抜けるだけ抜いた。
帰宅してからルイは一気に具合が悪くなり、立つこともできなくなった。
後で調べたら、腹水は抜いてはいけない。臓器を圧迫する場合は最低限だけ抜くと。

"腹這い"のような姿勢になってしまうサクラ

その病院はとても患者に優しく説明が丁寧なので、今でも当家のメインの病院です。
ルイはいずれにせよ持たなかった、ということもわかっています。
それでも心しておかなければいけないこと、医者は何でも知っている神様ではない。
先生を妄信したりその言葉を鵜呑みにするのはリスクがあるのです。
ルイだけでなく前庭疾患のみうのときも(違う病院)、自分には何度もそう思う時があった。
そんなことはもうあってはならない。猫たちの命を預かっているのは保護者なのだから。
今回サクラを連れて行ったのは事前に入念に調べて、FIPの診断治療に力を入れている病院を選んだのでした。

病院での検査には事前の問診含めて3時間かかりました。
最終的にはPCR検査を行うが(人間と同じだ)、その前に確認することが何段階もある。
夜遅くまで対応してくれた病院で、他客が皆終わって誰もいない中で先生から話を聞いた。
結論から言うと、FIPの可能性は低いと。
お腹の出っ張りはやはり腹水だった。でもさらさらした透明に近い液体。
ルイの時に見た粘稠性のある黄緑色の液体(FIPの特徴)ではなかった。
発熱もなくお腹が膨らみ始めてから日数が経っているので、もともと可能性は低かった?
いや、サクラはステロイドを飲んでいるので進行が遅くなる場合も考えられた。
念には念を、です。

まずは一安心だけど、では原因は何なのか。
サクラはもう階段を上れないなど生活に支障をきたしている。
今週末に、また本格的な検査を行います。

活発には動けないけどまだ気を強く持っています

※次記事「容体急変」に続きます

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おとぼけサクラの雲隠れ

2024年12月13日 | サクラ(新顔)
少し前の話になりますが、リンの歯が抜けかかって食べれなくなり通院したとき、
ノラの子がこうなったらどうするんだろうと先生に訊いてみた。
先生は「ノラだったら遮二無二頑張って自分でとっちゃう」と言っていた。
家猫になるとそうやって頑張る力が削がれちゃうんだと。
つまり家猫が野に放たれたら確実に生き抜く力は衰えている、ということだ。

それ以来、改めて脱走防止の意を高くしたのでした。
当家でも本ブログを始めた頃は、脱走トラブルが絶えなかった。
過去記事「ニャー脱走の軌跡」(2017.9.17)では7回にわたるニャーの脱走劇を要約。
「大脱走・・」のカテゴリーには3つの脱走劇(シリーズ過去記事)が収録されています。
他にも「屋根の上のクウ」「同ちび太」「キーの大冒険」・・etc,etc.
でも幸いにして、いずれの脱走劇も"終わりよければ全てよし"。
この5年ほどは脱走劇らしいトラブルもなかった。

今日はサクラの出番です:リビングで日光浴 (右はポニー)

何しろ当家では夫婦揃って自分のボケを自覚しているので、ひとつひとつ確認です。
ドアや窓の開閉は勿論、1日何回も猫たちの所在を確認する。
まさに念には念を。いや、さらにもう一度念を、と言った具合です。
ではあるのですが、先日のこと、サクラがいなくなった。
食事介助の時間になってもいつもの出窓にいない。
(何だよもう時間なのに・・)と下りて1階を探してもリビングにもいない。
自分は階段の上り下りがきついので(いい加減にしろよ)と思いつつ探したけどいない。
ついにはオバンまで引っ張り出して本気で捜すはめになった。

ここまでくると、嫌な思いがよぎってくる。サクラを捜しながら、
まず窓やドアを確認。次にいつ誰がドアを開けたか思い起こす。
ドアを開けた隙に出ちゃったら、普通は気付くと思うけどそれでも疑心暗鬼。
結局その時は、どんなに2人で捜しても見つからなかった。
やはり外に出ちゃったということになり、日没迫る外に出た。
その時はサクラが外に出たとしたら玄関からということになり、まず前庭から、そして家周りを念入りに捜した。
サクラの気配はまったくなかった。いや猫が本気で隠れたら人間になんてわかりっこない。
次に家を中心に町内を捜したが、これはもう諦めパターンだとわかっていた。
いつの間にか日が暮れて、辺りは夜になっていた。

サクラの得意技:並んで寝ていたモドキとココの間に強引に割り込んで・・(サクラ下向き)

諦めて帰宅し、重い雰囲気の中で猫たちに夕飯を与え、続いて夫婦の夕食を済ませた。
サクラはもともと家周りで暮らしていた子だ。まだ外を覚えているだろうか。
妻は「きっと自分で帰ってくるわよ」と言った。自分もそう思った。
帰って来るとすれば外に出た場所、玄関からだ。
でも帰ってきたところでどうやって気づいて、どうやって家に入れるか。
昔と違って今は猫の数が多く、"ドア開け作戦"はできそうにない。
結局朝まで待って、サクラの姿を確認してから2人でドア開け作戦をするしかないと。
夕食の後もう一度サクラを捜しに出て、それから猫たちのカリカリの支度に入った。

例によってキッチンに集まってカリカリを待つ猫たち。
保護者はサクラのことで頭がいっぱいだけど、他の子たちには関係ないし。
そのとき・・、ん? あれっ?
その中にサクラがいるではないか。
寝ぼけ眼で、いかにも寝起きという風体で他猫に交じって座っていた。
驚いたの安心したの何のって。
まあ、それだけの話なんですが。
結局サクラは、保護者の脱走防止意識を一段と高めてくれたのでした。

すっかり納まってしまいました

さて、サクラの近況は・・・異様なお腹の膨らみが下写真の通り。
病院は予約済。いつもと違う病院です。
詳細はサクラの次回記事で。

お腹はぷよぷよ、心配が尽きません

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サクラ、頑張って生きる

2024年10月02日 | サクラ(新顔)
難治性口内炎の痛みと闘いながらの日々を送るサクラ。
行動は他の猫たちと変わらないのだけど、どこかはかなく見える。
食欲はある方だ。
ウェットに関してはよく食べるし、カリカリも患部を痛がりながら少しは食べる。
だからお腹はいつも結構張っている。
でも首から背骨周りや手足の関節周りはまさに骨と皮だけ、テントテストすらできないほどガリガリに痩せているのです。
最近は自分で毛繕いするようになったけど、それでも毛並みはぼさぼさのまま。

また首が細くなって、首輪が頭から抜けそう

サクラは3週間の"休肝日"を終えました。
食べるとき以外の休眠中などにも時折口をあぐあぐしたり手で掻きむしったり。
幹部が沁みて安息できない様子が1日に数回見られるようになって、限界と判断した。
現在はまたステロイドを所定量の半量投与しています。
カリカリを食べるときは軽く痛がる様子も見られるけど、普段は落ち着いてきた。
やはりサクラにとってステロイドは必需品。
でも今回のテストで、2週間くらいなら薬止めても大丈夫だとわかったのは大きい。
先生の話では、1週間止めることが出来れば副作用防止に大変有効だと。


何となく他猫の傍にちょこんといるサクラ(右端)

相変わらず自分では水を飲まない。
毎日最低1回はチュールでだましだまし薄いスープを飲ませます。
水分量の多いかるかんの「パテ」も1袋。この食事介助は欠かせません。
サクラもわかっていて、その時間になると介助部屋の出窓に行って待機。
結局自分で飲み食べするのだけど、きっかけはスプーンで口に運ばないと飲まない。
朝のウェットやカリカリは他猫たちと一緒、同じように食べます。
最近はピーピーとくれくれ鳴きするようになった。
蚊の鳴くような小さな声だったのが、今でははっきりと聞こえるほど大きくなりました。


死んだような寝方はダイフクの影響?

他猫とのコミュニケーションが殆どない。みんなと一緒にいてもいつも独りでいる感じ。
動きは結構活発だし周囲にしっかりと打ち解けている。
でも何だろう。
今にもポキッと折れちゃいそうな、明日にもさっさと逝っちゃいそうな、何となくこの世にいるとは思えない感じ。
とっても線が細いのです。

妻も同様に感じるのだろう、ある日しんみりと「この子、長生きしそうもないね。」
かつて同じように線が細かった猫、今は亡き「みう」にもそんなきらいがあった。
それが遠慮がちな猫の特徴だと書いているサイトにも出会った。
みうには随分思い入れし、みうも頑張ってやがてリビングの華になった。
だが、その矢先に急逝した。
最近サクラがみうに重なって見えるのです。
だからサクラには、頑張って長生きしてほしい。
難治性口内炎の克服。サクラはとにかく、頑張って食べること。
サクラと保護者の二人三脚の闘いは続きます。


ここ数日は廊下の片隅が居場所

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普通の家猫生活を希望します

2024年09月12日 | サクラ(新顔)
猫は群れない動物、基本的にひとりで生きると言われています。
ノラは然り? 保護されて家猫になって、しかも多頭生活を始めたら・・。
はじめは家庭内ノラ。保護者や他猫を警戒するし、煩わしいに違いない。
でも次第に慣れて警戒心が解け、しかも気心が通じ合うようになると・・。
仲間たちもいいもんだ、と思うようになるような気がします。

4年半の外(家裏)生活を経て、体調不良(口内炎)のため保護して家に迎えたサクラ。
以来家猫生活歴がほぼ2年になった。
これまで介護もしたし、今も食事の介助を続けています。
当初は1階の保護部屋に居住。部屋は開放していたが自ら出ることはなかった。
昨秋の大量保護で部屋に居場所がなくなり、2階の物干し部屋に居住を変えた。
そのうち自室を出るようになり、1階に下りてたまにキッチンで食べたり。

サクラ(手前)とココ、奥にモドキとヒョウ

いまだに人が怖く、近寄っただけで逃げる。
でも猫たちの間では空気のような存在。気にもしないし気にもされない。
太れない体質なのか、超小柄で子猫のような外観がそうさせているのだろうか。
リビングキッチンで過ごす時間が増え、今では猫たちの真ん中でヘソ天爆睡したりする。
食事時は他猫たちと一緒にキッチンで待機。
皆と一緒に食べ、皆と一緒に寝る・・それがサクラの望みだったようだ。

上にニャー、下にサクラ (リビングの出窓で)

1日に1回か2回、物干し部屋の出窓に行って待機する。
そこが飲食の介助の場と決まっている。介助の時だけは触っても撫でても全然平気。
自分では爆食したり、かと思えば一切口にしなかったり、大変ムラが大きい。
食べたいものが日替わりメニューで、前回は爆食しても今回は口すらつけなかったり。
相変わらず自分から水を飲むことがない。
飲食介助の際は、希釈スープと水分の多いウェット(かるかんパテ1袋)。
計算上1日80cc~130ccの水分を摂ってはいるが、いつも脱水状態だ。


他猫に交じって寝るサクラ(奥)

1日置きにステロイド半錠を投与。所定量の半分だ。
食事中、食べ物が患部に当たるとグアッとなって頭を振って吐き出すが、患部から離れるとすぐにまた食べだす。
かつて麻酔下診察した先生は、頬の内奥が腫れているが歯茎はきれいだと言っていた。
最近になって、グアッとなる頻度が薬投後と空き日で変わらないことが気になった。
それで薬の効果を試してみることに。
副作用が強いと言われるステロイドです。なしで済めばそれに越したことはない。

今日で薬なし10日目。
グアッの頻度が少し増え、昨日今日は食事以外の時も時折染みてるような素振り。
やはり投薬は必要なようだが、もう少し様子を見てみます。


リビング窓辺で外を見やるサクラ

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