告白 / 湊 かなえ(双葉社)
年始に娘が新型インフルになったりして強制引きこもりだったので、久々にまとまって本を読む時間が少し取れたり。もともと図書館で借りようと思っていたんだけど、超待ち状態だったのでブックオフで手ごろな値段で購入して2日ぐらいでバーっと読んじゃいました。デヴィッド・フィンチャーのセブンばりに後味の悪い作品です(褒めてます)。
読後の感想としては「本屋大賞」というよりは「このミス」かな?って感じなんだけど、最初から決められていたであろう結末といい、章毎に視点が変わって語られる構成などプロットは秀逸。内容的には超陰鬱というか、かなり暗い話なんですが、他の人のレビューとか見ると賛否両論なんですが、個人的には話の帰結はアレはアレでアリかなと。(アレばっかだww)
確かに話のKeyになっているHIVの件などは、語る術を持たないので言及しませんが、テーマは「少年犯罪」と「私刑」であるのだろうなと思いますし、賛否が分かれる点からも、読後に語られもせず忘れられる凡百な作品よりは、作者としてはしてやったりというか。
人によりけりだとは思いますが、一ミステリ小説好きとしては結末を気になって読み進めてしまうという点ではオススメです。
告白
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