+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■環ROY feat 七尾旅人 / "Break Boy in the Dream"

2010年05月25日 | HIP-HOP/BREAK BEATS
BREAKBOY
BREAKBOY
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環ROY POPGROUPRecordings (2010-03-17)売り上げランキング: 27315

少し前にフリーダウンロードしてからかなりお気に入りでiPodでもプレイ回数超多いのが新世代日本語ラップのライジングスター環ROYが七尾旅人をフューチャーしたこの曲"Break Boy in the Dream"。

浮遊感溢れるメランコリックでPrefuse風の細かいエディットが気持ちよいチョップトラックも良いし、「いつかやってやるぜって握ったこぶしはポケットの中~」「もしリセットあっても同じ展開、だから分かれ道どっちも正解」なんて青臭くも前へ前へと背中を押すリリックはけっこー熱い。"Impeach The President"のドラム抜いてる(?)様なビートも好きです。

メロウトラックだしサビは七尾旅人の素晴らしすぎる歌が乗ってるのでライムという点ではそこまでバシバシ韻は踏んでないが、マッチョ系の湘南の風とかET-KINGとかの良さが1ミリもわからない自分としてはこっちの方がよっぽど応援歌だわ。意外にもハーコーな日本語ラップファンからは評価は賛否って感じなんだね。俺は好きだぜ!ライブ観てみてえし。

http://www.tamakiroy.com/

YoutubeでPV観れるよ

虐殺器官 / 伊藤計劃

2010年05月23日 | BOOK/MAGAZINE
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
伊藤計劃 早川書房 売り上げランキング: 286

残念ながら若くして既に故人とのことですが、こんな才能が埋もれていたことにまず驚きとその先を見たかったという点での無念さをまずは述べたいと思う。氏がWebディレクターのかたわら執筆したという処女作であり最高傑作。

ひょんなことで知ったこの小説なのですがミステリというよりはSF小説にくくられるのだろうが遠くない近未来を舞台にした軍事諜報モノ。正直過剰なまでの引用やメタファーと恐ろしいほど詳細まで設定された世界観が最初はページの進みを遅くしていたのだが読み進めるとあっという間に引き込まれてしまった。

大友克洋の"AKIRA"、押井守"ゴーストインザシェル"やエヴァなどの系譜にあたるだがプロットの完成度と最後の伏線の回収と結末など前述の作品郡にもおとらない。アフターヌーンで連載していた"EDEN"を恐ろしくブラシュアップしたというか。

哲学性と膨大な知識量に裏打ちされたインテリジェンス。9.11以降の世界がテーマであるのは確かだろうが、広義の意味で人類史の罪と罰を問うような大きなテーマに挑み破綻することなく物語が着地しているのが素晴らしい。Amazonのレビューでも総合で★5というのがその質の高さを証明しているのではないでしょうか。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

5/15(土)夜 sake&cafe DODOでDJ的なことやります

2010年05月14日 | TOPICS
またしてもレコ屋時代の友人に誘っていただき、5/15(土)に名古屋の矢場町あるsake&cafe DODOというカフェでまったりモードでDJ的(選曲家)なことやります。

あんまガッチリとタイムテーブルとかも決めずに、カフェということもあり、ガチなミックスというよりは良質なBGMを提供するというのをモットーにやります。

クラブじゃないので、音量も控えめに会話の邪魔にならず、かといってありがちなボッサ的(謎)な感じにもならないようにと考えてます。ゆるめのSOUL、ROCK STEADY、LATINなどリゾーティーな感じでいきたいなと。ご飯の後やクラビングの前とかにプラっとお茶しに来て下さい。ノーチャージ(確か)の予定です!

曜日 5/15(土)
時間 20:00くらいには店にいます
場所:sake&cafe DODO

※3Fにある小さいですがいい感じの店です

2010南アW杯 代表23人を予想してみた

2010年05月09日 | FOOTBALL


明日5/10 14:00発表の日本代表23人枠を事前予想してみた。
はっきり言って良くて1分2敗だと思っている。これは悲観論でもなんでもなく、勝てる要素が無いからであり、単純な現実論である。

98年の時もカズ外し事件などもあるので、サプライズ枠で個人的にも近い将来日本を背負うであろうアタッカーガンバ大阪の宇佐美を入れときました。

前田と小野は岡田体制ではほぼ構想外ですが最近の調子の良さを考えると中村俊輔の代役と唯一のポストプレイヤーということで選出。大久保と石川直はリーグ戦でぱっとしないので外し、田中達也は玉ちゃん入れるならいらないかなということで。

◆個人的事前予想23名

GK
楢崎(名古屋)
川島(川崎)
西川(広島)

DF
中澤(横浜)
闘莉王(名古屋)
内田(鹿島)
岩政(鹿島)
長友(FC東京)
駒野(磐田)

MF
中村俊(横浜)
稲本(川崎)
本田(CSK)
長谷部(ヴォルフスブ)
遠藤(G大阪)
松井(グルノーブル)
阿部(浦和
小野(清水)
宇佐美(G大阪)★

FW
玉田(名古屋)
前田(磐田)
森本(カターニア)
岡崎(清水)


スタジオジブリ・レイアウト展に行ってきた

2010年05月04日 | Web/Design/Art
GWに栄の松坂屋で開催中のスタジオジブリ・レイアウト展に行ってきました。トトロのトンネルやトトロのお腹に乗った写真が撮れるなど子供が喜びそうなコーナーもありましたが、基本はレイアウトシステムとジブリ内で呼ばれている制作過程で言う絵コンテの次のフェーズの画面設計図にあたるもの(ほぼ手書き)を膨大な数で展示したものでした。

とにかくジブリの仕事がいかに緻密で細部にまでとことん作りこみが成されているかがわかります。ジブリ作品の中でも思い入れのある作品は人それぞれだと思いますが、自分の好きな作品の好きなシーンとの再会が待ってると思います。初期のナウシカとかラピュタはやっぱりジブリ作品の原体験ってこともあってグッときましたね。

館内が暗いのと相当な数を観ているだけで時間が必要なので子連れはやめた方が良いです(小学生ぐらいなら大丈夫かもしれないけど)。結構な数あるのでじっくり観るのをオススメします。もう一度一人で観にいきたいくらいです。

http://www.ctv.co.jp/event/ghibli/outline.html

まっくろくろすけをシールに書いて貼り付け