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ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■ユリイカ 2016年6月号 特集=日本語ラップ

2016年08月02日 | BOOK/MAGAZINE
ユリイカ 2016年6月号 特集=日本語ラップ
いとうせいこう ZEEBRA 般若 漢a.k.a.GAMI KOHH 青土社 (2016-05-27)売り上げランキング: 76,448


フリースタイルダンジョンのブレイクで熱い日本語ラップというより、フリースタイルバトルブーム、いやラップブームか。さんぴん世代のアラフォーサブカル言論で発言すると得てして老害化する懸念もありますが、おっさんになっても好きですよ日本語ラップ。

さんぴんの映像見て胸を熱くし、「証言」でブチのめされ、スチャやブッダ、ライムスターなどを聴き漁ってたわれわれ世代はそこまでフリースタイルへのスキルやバトル能力よりもトラックや録音物としてのライミングやリリックの方がプライオリティが高いんですが、PUNPEEみたいに両方のスキルを有してる新世代なんかも居て、本当に日本語ラップは多様化していて面白いです。ちゃんとレジェンドとしていとうせいこうへのインタビューもしているあたりもえらい。

2016年時点での日本語ラップの位置や新世代の価値観など読み応え充分でコストに見合う濃い特集でした。さーて、ラップ練習してサイファーにでも行くか。

ユリイカ 2016年6月号 特集=日本語ラップ

フリースタイルダンジョン般若vs焚巻


【 UMB】R指定 VS MC DOTAMA 2人のライバル感がやばい!


フリースタイルダンジョン 番外編 PUNPEE VS KEN THE 390

聞き上手 話し上手 38の可士和談議 / 佐藤可士和

2013年10月21日 | BOOK/MAGAZINE
聞き上手 話し上手 38の可士和談議
佐藤 可士和 ウオモ編集部
集英社
売り上げランキング: 195,264


雑誌『UOMO』の対談コーナーを一冊にまとめたものなので、内容的にはあまりく濃くなく、サラっと読めます。整理術はじめ佐藤可士和氏の著作は数冊読んでいるのですが、
今作はちょっと物足りなさを感じます。

ただ、ジャンルは違えどその道のトップランナーばかりなので、ハッとさせられるフレーズは幾つかあるのですが、一人当たりのページ数も少ないのでサラっと読める分、深い話は引き出されていなくてそこがちと残念。

ただ自分が普段興味の無いジャンルの方も多く、「へーこんな人いたんだ」という新しい発見もありました。世代的にも30~40代がターゲットの雑誌なので若手というよりはある程度社会経験がある人が読んだ方がしっくりくるかなと。ちなみに安藤忠との対談が一番印象に残りました。

聞き上手 話し上手 38の可士和談議

■なんとなく、クリティック〈1〉(なんとなく、クリティック編集部)

2013年04月28日 | BOOK/MAGAZINE
なんとなく、クリティック〈1〉
なんとなく、クリティック編集部 売り上げランキング: 19,658


なんとなく、クリティック〈1〉(なんとなく、クリティック編集部)

古巣の遊べる本屋で働く友人から頂戴したサブカルこじらせ系冊子。かつてのスタジオボイスとか、お笑い芸人とかアイドルとかに方向性を変える前のクイックジャパンとか芸能人特集とかしなかったこころのSWITCHとかにも通じる内容ではありました。

これって完全に同世代(30代)の人間が作ってるだろうし、内容的にもサブカルが有効だった世代のためのノスタルジー的な本だなあと。巻頭の特集が山本精一のロングインタビューって時点で買わんだろと。ある意味で期待通りの内容ではありましたが(笑)

山本精一×小山田君とか、染谷将太瀬田なつきの対談とか、ライターによる「(個人的にはまったく好きではない)浅野いにおを斬る」的な特集とか、まったくメジャー感のないJ-インディーPOPばっかり聴いて、TV観る奴はバカだとか言ってそうな人向けの特集が満載なのですが、かなり島宇宙的な側面が強いです。(漫画日誌/映画日誌/ライブ日誌はオススメ。)

サブカルこじらせ野郎と自覚のある人には太鼓判です。正直新鮮味はなかった部分もあり、もう少し新鮮味のある切り口がある良いかも。次刊に期待です。

なんとなく、クリティック〈1〉

■アイデアは考えるな。 / 柳澤 大輔

2013年04月01日 | BOOK/MAGAZINE
アイデアは考えるな。
柳澤 大輔
日経BP社
売り上げランキング: 7,878


アイデアは考えるな。 / 柳澤 大輔


カヤックの柳澤大輔氏の著書読了。アイデア発想法的なものを期待して読み始めたんですが、至ってまっとうな仕事論だった。カヤックという会社からイメージするものと違って、熱い話も。以下は自分的にハッという気付きがあり、かなり刺さった部分。

・できると信じるか、できないと信じるか。
 どちらも結果は完全にその通りになる。
 (ヘンリーフォード)
・引き受けた仕事は期限内に終わるものだと思っている。
・そこで採用されれば自分はその会社に向いている。
・転職したいと相談して上司から他の会社を紹介してもらえるような
 信頼関係が築いてるか?

なんとなくですが、山を登りきる方法、悩みこまずに歩く方法のコツを掴めたような。あー書いてて、なんか自己啓発本ぽく受け取られそうですが、勿論主題であるアイデアを考えるためのノウハウ的な部分も具体例が載っていて参考にはなりますよ。

アイデアは考えるな。

■ファストアイデ25「発想スイッチ」で脳を切りかえる / 秋山 具義

2012年11月11日 | BOOK/MAGAZINE
ファストアイデア25 「 発想スイッチ 」 で脳を切りかえる
秋山 具義 二見書房 売り上げランキング: 38284

読了メモ
・日常生活のどこにでもアイデアの種はある
・ひとりブレスト。発想を掘り起こすための手法。
→考えるべきテーマを8つの分類に分け思いつく単語を2段階で書く。まずは「思いつき」次に「時間を置いて浮かんだもの」。単語同士を関連付けてイラスト化。
・アイデアを考える時間を強制的にスケジュールに入れる。(例:毎週日曜の夜)
・「なりきり視点」見る人、買う人、販売する人になりきる。
・「これしかない」を発見する。

考え方だけでは無く、具体的な発想法も紹介されており、それにより生み出された作品も紹介されており具体性があった。すぐに実践できるものも多く、アイデア創出のためのヒントがあった。特に「ひとりブレスト」に関しては思いついた単語を制限時間を決めて書き出すだけながら、実際行ってみると本書内で言及されているように日々の中でアイデアをストックしていく習慣が必要だと感じた。

ファストアイデア25 「 発想スイッチ 」 で脳を切りかえる