+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■Aphex Twin / "Selected Ambient Works"

2007年01月22日 | CLUB MUSIC
Selected Ambient Works 85-92

Aphex Twin / "Selected Ambient Works 85-92"
(TECHNO/AMBIENT)
評価:★★★★☆

エイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスの最高傑作。最近何やってんでしょうか?全然リリースが無いようですが。

この作品以降のハードコア路線のイメージや数々の奇行などその変態性が印象に強いですが言わずもがなこの作品は極上の美しすぎるチルアウトミュージックにして最高のエレクトロミュージック。

久しぶりに引っ張り出して聴いてみたら懐かしさと共に作品のもつクオリティが色あせてないのに驚きました。

アルバム中ずーっとうっすらとしたフィルターがかかってるようなスモーキーな空気感とエコーのかかったシンセとミニマルなビートがループする世界観は天才と称される彼ならでは。

アンビエントとうたっているけどいわゆるアンビエントではなくあくまでもダンスミュージックでありレイヴカルチャーへのアンチテーゼであると同時に真正トランスでもあろう稀有な作品。

Selected Ambient Works 85-92

■土岐麻子 / "WEEKEND SHUFFLE"

2007年01月21日 | J-POP
WEEKEND SHUFFLE

土岐麻子/ "WEEKEND SHUFFLE"
(J-POP/JAZZ)
評価:★★★☆☆

元Cymbalsっていうより(カヴァーが得意な)JAZZヴォーカリストとしての認知度の方が
高い土岐麻子さんのカヴァーアルバム。

独特の脱力系のふんわりしたヴォーカルが素敵なお洒落な女の子っていうイメージどおりの柔らかなアルバム。

YMO "君に胸キュン。"、SUGAR BABE "Down Town"他、往年の名曲を中心にゆったりとしたジャジーなアレンジで歌い上げてます。中でも意外とこんなアレンジが合うのか!という意味で良かったのがEW&Fの名曲 "September"のボッサ風カヴァー。アコースティックなギターとボッサのリズムにフルートが絡み非常に気持ち良い仕上がり。

ラストを飾るMAROON5の"Sunday Morning"も良。車でオリーブ少女(死語)とデートする際にはもってこいではないでしょうか?ただアルバム全体でいうとやや凡庸な感も否めず。アンサリーぐらい楽曲を自分のものにしてたらいいのだろうけどね。

土岐麻子 / "WEEKEND SHUFFLE"

■ROB SWIFT / "DUST TO DUST"

2007年01月19日 | SOUL / FUNK
ROB SWIFT / "DUST TO DUST"
(FUNK/MIX-TAPE)
評価:★★★☆☆

元エクスキューソーナーズの天才ターンテーブリストROB SWIFTによるJB'SやLIQUID LIQUID、INCREDIBLE BONGO BANDといったソウル/ファンク/ガラージ等で構成されたMIX-CD。

この人のいいところはターンテーブリストの作品にあるがちなルーティンのりのスキル見せつけてます系にならずにMICXの流れの中で必要なところで必要なスキルをチョイスしているところ。自身のトラックもそうなんだけどクールに熱い男だわ。

このMIX-CDもかなりのハイクオリティでFunkyな作品なのだけど内容があまりにもド渋!女・子供は聴くなとばかりのB-BOY魂あふれる熱くもスマートなハーコーFUNKな世界!


■John Legend/"Once Again"

2007年01月08日 | SOUL / FUNK
Once Again
John Legend/"Once Again"
(SOUL/R&B)
評価:★★★★☆

カニエの前面プロデュースの1stで華々しくシーンに登場した希代のピアニスト兼ソウルシンガーの2nd。最近この手のR&B・ニュークラシックソウル系はあまり買わないのですが友人の外道スライムにゴリ押しされ信用買いで購入。

2006年のソウル部門でも相当高評価も納得の70'S SOUL臭漂う濃厚かつメロウネスな秀作。前作よりもある意味王道のソウルサウンドの比重がぐっと増した感じ。マーヴィンゲイ、スティーヴィー、ダニーハサウェイなど先人達への愛とリスペクトに溢れていますね。

ディアンジェロほどの男臭は発してないですが、メロウネスで優しげな歌が良すぎなのでエロいことをしたい時もさりげなく部屋や車で流しやすいという意味でもおススメです。
Once Again

あけおめです 2006ベストなど

2007年01月05日 | 2006 BEST
自身の結婚やらジダンの頭突きやらなんやら激動の一年だった2006年。
しかも12月が仕事が死ぬほど忙しく年賀状作成すらままならずこのBLOGにいたっては完全に放置プレイでした。

アクセスも激減ですが一応2006年を簡単に振り返ったりします。新譜をろくに買ってないので単純に2006年に購入したものを該当としますと以下の感じですかね。

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■2006年個人的ベストディスク

ラグ・タイム

01.おおはた雄一/"ラグ・タイム"

とにかく良く聴いた作品。久々にライブを観たくなった人です。中でも"穏やかな暮らし"という曲は本当に凄く好きな曲で大切な人が近くにいるありがたさをかみ締めたくなる素敵な曲です。

02.ベトカレッティ/"エン・ビボ・エン・ハポン(LIVE盤)"

この人はアルゼンチーナなんですが今一番洗練されたオーセンティックなブラジリアンミュージックを体言してる人かも。名古屋でのライブももの凄く良かったのであえてライブ盤をチョイス。"SAMURAI"や"ジェット機のサンバ"のカヴァーはマジで琴線に触れまくりでした。

Merry Andrew

03.安藤裕子/"Merry Andrew"

このアルバム自体がもの凄く好きということでは無いのですが"のうぜんかつら"はじめこの人の声がすごくツボでした。シングルの"TEXAS"も良かったし。顔もなんか好きな感じ(?)。残念ながら仕事の都合で名古屋公演は行けずじまいでしたが一度生で観てみたい人です。

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■2006年個人的ベストライブ

『9/6 おおはた雄一@TOKUZO』
昨年はあんまりライブに行けなかったですがこの日のおおはた雄一のパフォーマンスがベストかな。12月頭のソロワンマンよりこっちのほうが良かったです。バンド形式より弾き語りっぽく地味な感じの方がギターと歌の良さがより強調されていいのかも。

カフェドゥフィで観たベトカレッティも凄く良かったのですがやっぱ日本語で詩の意味が直感的にわかるというのは大きいですね。2007年も仕事に流されず時間を作って観たいライブは一人でも足を運ぼうと思います。

過去記事はこちら


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■2006年個人的ベストムービー

ただ、君を愛してる スタンダード・エディション

『ただ、君を愛してる』
主演:宮崎あおい/玉木宏

全然音楽とは関係ないですが一番良かった(泣けた)映画はあおいちゃん主演のコレ。何も事前情報を入れずに観に行ったのですが予想を裏切る良い出来。ラストで思わず泣いてしまった切ないラブストーリー。

"純情きらり"で国民的な人気者になってしまいましたが昔からのファンとしてはやっぱ青いちゃんは映画向きかななんて思ったり。"かもめ食堂"もすごく好きな映画でした。DVD欲すぃす。

公式サイト
ただ、君を愛してる スタンダード・エディション

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■2006年個人的ベストゴール
・ワールドカップ セミファイナル ドイツVSイタリア戦
デルピエロの延長後半ロスタイムのゴール

W杯ドイツ大会は個人的にはすっごく面白い大会でした。ジーコのクソに4年間をドブに捨てられたのは今をもって許せませんが。

2006年ベストゲームの呼び声高い歴史的な名試合の最後の最後で生まれたこのゴールは本当に心に突き刺さるいいゴールでした。

自陣深くでカンナバロがクリアして、長い距離を走ってきたデルピエロがいわゆるデルピエロゾーンからゴールに突き刺さすまでの美しい軌跡。イタリアの真髄のカウンターの全てが詰まったこのゴールがベストでした。

長く代表で不遇をかこってきたデルピ(好きな選手ではないが)の気持ちが乗り移ってましたね。