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ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

■100円のコーラを1000円で売る方法 / 永井 孝尚

2012年07月19日 | BOOK/MAGAZINE
100円のコーラを1000円で売る方法
永井 孝尚
中経出版
売り上げランキング: 474

100円のコーラを1000円で売る方法 / 永井 孝尚
今まで表層的に薄っすらとしか理解していないと言うか、わかった振りをしていたマーケティングやビジネスモデルに対する考察という領域に向き合う必要があり、詰め込みで知識をインプットしているので、備忘録を兼ねてアウトプット。

タイトルは本書の中に出てくるリッツカールトンで飲むコーラは同じコーラでも1000円の価値がある。その1000円にはどんな付加価値があるのか。という提供バリューの話から取っていて、タイトルがそのまんまテーマでもある。小説仕立てなので読みやすかった。

【読了ポイント】
・事業の定義=全社的で長期的な視点を持つこと
・顧客満足度=顧客が感じた価値-事前期待値
・期待値を越える価値提供。オーダーだけでなくオファーを汲み取り提案できるか。要望を鵜呑みにせずあるべき姿を提案できるか。
・バリュープロポジション→顧客が望んでいて強豪他社が提供できない、自社が提供できるバリュー。
・顧客が何に価値を感じるか。ニーズを絞りこむ。
・顧客はなぜ◯◯をするのか?顧客な声にヒントはあっても、答えはない。
・プロダクトセリングとバリューセリングを自社に当てはめると?

【事業戦略の流れ】
・ターゲットを明確にして、
・目的を決定する
・目的を実現するためのコミュニケーション設計
・メディア選定などプランニング

【まとめ】
・「顧客の課題に対して、自社ならではの価値を徹底的に考え提供する。」
・それを実現するための戦略、戦術を考える。
・本質は「顧客」を想定し、「強み」「資産」を活かして独自の「価値提供」をすること。

100円のコーラを1000円で売る方法

■プラットフォーム戦 / 平野敦士カール・アンドレイ ハギウ

2012年07月14日 | BOOK/MAGAZINE
プラットフォーム戦略
平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ
東洋経済新報社
売り上げランキング: 7067


●読了後自分メモ
・プラットフォームの基本構造=「複数のグループのニーズを仲介することによって、グループ間の相互作用を喚起し、市場経済圏を作る基盤型ビジネスモデル」
(例:クレジットカード、iTunes)
・多くの関係するグループを「場」に乗せることで新しい事業のエコシステムを作る。
・勝ち組となるプラットフォームに不可欠なものはキラーコンテンツ。
(例:iPhone=Twitter / おさいふケータイ=クレジット機能)
・既存プラットフォームを利用する場合にプラットフォーム側の横暴にどう対処するべきかも事前に検討すべき。

●所見
プラットフォーム戦略は一言で言うと勝ったもんの総取り的要素が多いので、いかに他社より早く、大量のユーザーを囲い込めるか。他の追随を許さない強固な基盤を作れるかが重要。日本国内において楽天があんなにクソなユーザビリティとスタイリングとアクセス分析すらままならない管理画面でも、ECモール市場のトップに君臨し続けるのも、楽天商圏を作り上げたのも最たる例かもしれない。

プラットフォーム戦略

スマートフォン巧者のマーケティング術

2012年07月06日 | BOOK/MAGAZINE
スマートフォン巧者のマーケティング術
日経BP社 売り上げランキング: 17616


スマホを使った生活者やユーザーとのコミュニケーション事例を集めています。アプリ中心ですが、各企業がどのような狙いや目的で、またどのような指標で、スマートデバイスを通じたデジタルマーケティングに取り組んでいるのか参考にはなります。
以下はポイントと感じた点。

・とりあえずスマートフォンを使おうというアプローチは正しくない。
・自社が培ってきた強みや特性を活かしてそれを伸ばすためのマーケティング戦略の一環としてスマートフォンを活用している。
・アプリで儲けようというのではなく顧客との新しいコミュニケーションの形を模索しているところが多い。

備考:
この手のアプローチの場合、KPIの設定や実行後のROIを計測するのが、非常に難しいなーと感じます。おそらくメディア出稿したと仮定した場合の認知効果とかになるんだろうけど、本当はエンゲージを数値化して金額換算できるといいのだろうなとか考えたり。

スマートフォン巧者のマーケティング術