THE BEST OF スチャダラパー1990~2010
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スチャダラパー スチャダラパーfeaturing小沢健二 スチャダラパー+木村カエラ スチャダラパー feat.TOKYO No.1 SOUL SET
tearbridge (2010-02-24)
売り上げランキング: 19785
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スチャダラパー / "THE BEST OF スチャダラパー 1990-2010"
(JAPANESE HIP-HOP)
評価:★★★★☆
U-20世代にはいったいスチャダラってどれほどの認知度があるのかな?なんて考えたりもするけどこの2枚組みベスト盤で初期の曲から聴き返してみるとこの人達ってホントごっつあファンキーなB-BOYだし完全にHIP HOPだわ。
SOUL SETとかカセキサイダーとかとLB系の括りにされていて、シリアス路線の90年代後半には「さんぴんCAMP」にも不参加だったり、良くも悪くもブギーバックの印象が大きすぎて、マッチョ系HIP HOPの目の敵にされてたけど初期をまとめたDISC-1なんかのサウンドプロダクションとシニカルなリリックはデラソウルとかネイティブタン周辺やNICE&SMOOTHにも通づるし。
ブギーバックのヴァース「このメンツ、このやり方、この曲でロックし続けるのさ」なんてメチャB-BOYイズムだし。Jラップ史上最高のサマーアンセム「サマージャム '95」のボビーハッチャーソン使いなんてド渋ミドルスクールシット、コスリをフックに使った構成もプリモ先生の影響ありあり。
DISC-2を聴くとシンコのトラックメイキングが職人級だというのがさらあにわかる。ネタのチョイスもキラーループ系ではなくド渋のシンプルでミニマルかつファンキー路線。ビートはますます太く跳ねてるし、ドラムのプログラミングの上手さは「アーバン文法」「ドリジナルコンセプト」あたりを聴けばわかるはず。
個人的には商業的なセールスはともかく「ライツカメラアクション」はマジで全Jラップファンに聴いて欲しいJAZZYアブストラクトHIP HOPの傑作と思ってます。スモーキーなギターループベースのトラックにフック部分でのエレピとフック終わりのエレキギターのサンプリング。日常を演劇の延長で全ては演技であると設定したクールでキレのあるリリックもスチャの中では異色。
まあとにかく彼らは間違いなくB-BOYなのである!
THE BEST OF スチャダラパー1990~2010